新しいSNSで何をするか
mixi2が発表されたのでさっそく登録してみました。
mixi2
新しいSNS、mixi2が発表されたのでさっそく登録してみました。「日々の出来事を手軽に投稿でき、身近な友人や知人間の流行りを知れ、仲が良い人とより密な交流を楽しめる場を提供します」とのこと。とりあえず本名で登録しておいて、使えるようであれば積極活用してみるつもりです。こうした新しいサービスはできるだけ実際に登録して体感することにしています。一過性のものになる可能性もありますが、まずは触ってみないことには何もわかりません。
まだアカウントを取得しただけで実際の発信はこれから。といっても日記のようなことを書きこむつもりはなくて、このブログの記事を毎日転載することを考えています。それで何かのご縁が繋がるのかどうかを実証してみようという考えです。こうしたときに情報発信の土台を持っているというのは便利です。日々の思考が可視化されているものが既にあるので、何か別の媒体に転用するのが容易なのです。
旧mixiは登録しただけで、熱心に活用することなく離れてしまいました。ちょうど京都に移り住んだ前後の頃に流行っていたように記憶しています。それとも、もう少し前だったでしょうか。その後に中小企業支援家に転身してからはFacebookを使うようになり、つい最近もプロフィール写真を変更してみました。ほとんど発信していませんが、たまに覗いているくらいです。一時期は名刺交換するたびに友達申請するくらい活用していて、初めての土地で人の繋がりを作るのに役立てていたこともありました。
SNSは「魔法の杖」ではない
地方中小企業にありがちなのが、SNSで発信さえすればそれだけで売上アップが実現するという妄想をいだくこと。まったくあり得ない話です。買ってもらいたい商品の情報ばかりを延々と発信していても嫌われてしまうだけ。見込客に刺さるコンテンツを発信し続けるのがポイントで、見込客を理解しないことにはすべてが始まりません。
最近、Instagramで気になっているアカウントがあります。地方のホテルの公式アカウントで、従業員と料理長が顔を出しているもの。ポイントは、ホテルの紹介など一切無くて、地域の飲食店ばかりを紹介しているところでしょう。自社の商品やサービスを利用してもらいたいというのは誰もが考えていることですが、「買ってもらいたい」「選んでもらいたい」という気持ちをぐっと抑えて、周辺地域の情報発信に徹しています。うさん臭い「セールス色」のない発信がなされていて、結果、そのホテルが気になる存在になってしまうという仕掛けです。私もその地域に出かけてみたいなと考えているくらい。もちろん泊まるのはそのホテルにすることでしょう。
自社商品や製品の情報を垂れ流したところで、その「セールス色」は敏感に見込客に伝わってしまっています。人は誰しも何かを押し付けられることが大嫌いで、買い物を強要されるのも同じように嫌います。押し売りをされている自分の身を想像したら誰もが理解してくれるのですが、いざ何かを販売する立場になるとこのことを忘れてしまいがちです。
SNSは便利な道具ではありますが「魔法の杖」ではありません。「買ってもらいたい」「選んでもらいたい」という欲求を抑えて、見込客の心を奪うコンテンツを発信する者だけがメリットを享受することができます。
毎日コツコツと発信する効果
私はこのブログを更新し続けていて、内容はともかく自分をさらけ出すようにしています。どこかの誰かが書いているような文章を書くのなら意味は無くて、今後仕事で繋がるであろう方にどんな者かを知ってもらうために発信を続けています。
こうした発信で大事なのは継続すること。ほとんどの人が数回の発信であきらめてしまうからこそ、継続することが何より重要だと信じています。たしかに継続することは大変です。このブログであれば毎日小一時間を必ず使うことになりますし、もっと掛かる時もあります。それでも継続しているのは効果を実感しているから。仕事に繋がっているという即物的な効果もあれば、毎日これだけの言葉を紡ぎ出すことによる思考の鍛錬になっているという効果もあります。ついでに時間の使い方も上手になったり。
日々、新しいSNSが生まれる世界に生きていますが、情報発信の本質は変わりません。独りよがりにならずに、過度の承認欲求はこらえ、見込客に奉仕するくらいの気持ちで取りかかりましょう。
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