ポッドキャストの収録で何を話すか(2024年12月)
ポッドキャストの収録日が近づいてきました。今回収録するのは来年1月配信分。あっという間に月日が過ぎていくのを実感する歳になりました。
新年の抱負
昨年の12月配信分では「今年を漢字一文字で表す」というテーマでお話ししていましたが、今年はすっかり忘れていていつものように好き勝手なことをお話ししてしまいました。代わりに1月配信分の初回で新年の抱負を語ろうと思います。
顧客や関与先に恵まれて非常に過ごしやすい日々を送っています。私の中小企業支援を必要としてくださっている経営者さんがいらっしゃるので、仕事に前向きに取り組めているということ。これがどれだけありがたいことか。かつての家業で代表取締役を務めていたときは、業績が窮境に陥っていたので防戦一方。最後の一線は自分が守らなければいけないという義務感だけで、仕事をしていたように記憶しています。
でも、「現在地」の居心地が良いからといって安住するわけにもいきません。変わり続ける勇気を持たないと現状維持すら覚束ないのは企業も個人も同じ。今が充実しているからこそ、一歩踏み出さなければならないタイミングなのかも知れません。
淡々と続けていること
何事も淡々と継続するのが何よりの力になると信じています。先日、顧問先の経営者さんと家族の受験勉強について話しました。間際になってバタバタと勉強したところで試験に振り回されるだけで、日頃からコツコツと勉強しておくのがもっとも効率が良いとの結論に至りました。といっても人間は弱いもの、その「コツコツ」がなかなかできないのです。でも反対から見れば、何事もコツコツ継続すれば独自の立ち位置を築くことは容易です。
私が継続しているのはブログやポッドキャストでの情報発信。それまで事業者に「情報発信に取り組みましょう」と勧めているだけだったことに気づき、自分でも率先して発信することを決意しました。ブログは年明け2月には1000日連続の更新を達成できそうで、ポッドキャストもまずは目標としていた100回目が見えてきました。実際に仕事に結びつき、また仕事のミスマッチが減少するメリットを体感しているところです。
もう一つは最近始めたばかりのオンラインペン字講座。長年、悪筆を放置していましたが、そろそろ改善しようと毎日少しずつ学んでいます。ひらがな、カタカナ、小学一年生の漢字からの学び直し。淡々と続けていこうと思っています。
承認欲求を抑える
一頃はFacebookやInstagramでキラキラとした発信をするのがもてはやされていましたが、最近は少し流れが変わってきたように思います。承認欲求が剥き出しの投稿に違和感を覚える人が増えてきているようです。人は誰しも自分のことを知ってもらいたいわけですが、承認欲求が過ぎると鼻についてしまうようになりました。
これからの発信のポイントは等身大の自分をさらけ出すこと。背伸びしたくなる気持ちをぐっとこらえて、少しみっともないくらいの自分を伝えることがポイント。情報発信を仕事に繋げたいのであれば、まずは自己開示が必要なわけで、背伸びしてしまったら後からミスマッチが生じるだけです。勇気を持ってありのままの自分を発信し、共感してくれる人とだけ繋がれば良いのです。
「伝手」と「紹介」に頼らない
創業間もない会社の経営者に多いのが、営業先をリスト化するときに「伝手」と「紹介」ばかりに頼ろうとする人。伝手や紹介があればアポが取りやすくなるのは否定しませんがそれだけのこと。知人からの紹介だからといって、商売の面倒を見てくれるなんて甘いことはあり得ません。
営業とは見込客の困りごとを収集する行為。何かを買ってもらえるのは営業の結果であって、自社がすべてをコントロールできるわけではありません。まずは自己開示をして見込客と関係性を築き、困りごとを打ち明けてもらえるように努めるのが先です。「伝手」と「紹介」はその営業の手間を省いてくれるものではありません。
凡事徹底、商売に奇策なし、です。
人前で話して考えたこと
先日、講演をする機会がありました。その際に気になったのが熱心にスライドを撮影している人の存在。投影されるスライドが変わる度に撮影していました。
それだけ興味を持ってもらえているのならば良いのですが、こうした人に限ってその後の質疑応答で鋭い質問をしてくれることはないように感じています。さらに撮影時にはスマホのシャッター音が鳴り響きます。私は気になってしまうタイプなので率直に言って不愉快。困った存在です。
私にとって講演など人前でお話しする仕事はあくまで副業。たまにこうしてお話しすると、さまざまな人と出会えるので刺激になります。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
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