Nikon Zfを手放した理由
実はNikon Zfを手放してしまいました。
撮りたいものが無い
実は1ヶ月ほど前にNikon Zfを売却しています。愛機と呼べるほど使い込むこと無く、1年経たずに手元を離れていきました。最も大きな理由は撮りたいものが無かったから。デザインや機能がどうとか言う前に、そもそも「写欲」を刺激されなくなってしまったのです。最後に持ち出したときには植物園などを撮って回りましたが、後から思い返すと人の写っていない写真は退屈。こんな写真を撮るために休日を使うべきだろうかと考えると、この先、Nikon Zfは必要ないなという結論に至りました。
これまで主に撮ってきたのは息子ばかり。特に京都で過ごした5年間は、息子と出かけるときには必ずRicoh GRをバッグに引っかけていたものです。初代APS-Cのモデルは私が最もシャッターを切ったカメラでしょう。ところが中学生にもなると写真を撮られるのを嫌がるようになります。寂しいですが成長の証なのでしょう。部活の試合の時にだけ「撮って」と言われるのですが、望遠レンズで連写するだけなので誰にでもできる作業。幼稚園の頃のように、一緒に出かけている一日を切り取るようなスナップをなかなか撮らせてくれなくなってしまいました。
撮りたいものが無いというのはカメラを持ち出す意欲を著しく減退させます。Instagramなどに上がっているようなスナップを撮影したいなとも思いますが、Nikon Zfは私にとっては大きくて重い。といってGRは今、手元にないし(Zfを購入するために下取りに出してしまった)。iPhoneでスナップを撮るのは好きではないし。
使わないものを身の回りに置いておくことが好きではないので、しばらく悩んで売却してしまいました。まだそれなりの価格がつくうちに売却できて満足です。
新しい無線機が欲しくなった
さて、Nikon Zfを売却して、何を買ったかというと八重洲無線のFT-891Mというアマチュア無線機です。身軽に交信できるトランシーバーとは別に、もう少し高い送信出力の無線機が欲しかったのです。カーボンの釣竿アンテナと組み合わせてテストをしてみたところ、さっそく愛媛県の局長さんと交信が成立。アマチュア無線遊びの選択肢が増えました。
目標はモールス通信(CW)での交信。数年前からこつこつと勉強していて符号などは一通り覚えたつもり。後は最初の交信をするだけなのですが、なぜかなかなか繋がることができません。もちろん毎日のように無線機を引っ張り出しているわけではなく、ヒマな週末にちょこっと遊んでいるだけ。年内になんとか初めての交信ができるように時間を確保したいです。
無線機の他には着物関連のアイテムを少し購入しました。懐中時計を探していたら、中学生になった時に買ってもらった時計と同じブランドのものが出展されていたので思わず発注。ケースが銀製で、クリスタルガラスを使っていて少しおしゃれな感じです。この先、着物で外出するときに身につけるのが楽しみです。
息子が高校生になったら
さて、今はデジタルカメラが手元に1台もないという私にしては珍しい状態です。次に購入するとしたら、来春、息子の高校進学に合わせて選ぶことになるでしょう。どの部活に入るかまだ決めていないようですが、試合を撮影できるようならまた呼び出されるはず。その競技にあわせたカメラを購入しようと思います。
あとはやはり次期GRの発売が待たれます。現行機種は生産数を絞っているようで、受注停止をしていたこともあったとか。次期モデルに期待するとしたらオートフォーカスをもう少し早くしてもらいたい点が思い浮かびます。他は特に欠点はないですね。発売と同時にまた購入することになると思われます。
今のデジタルカメラは何でもきれいに写るので面白くありません。レンズや機種による差も昔ほど顕著ではないので、どれも大差が無いように見えてしまいます。そんな状況でどのモデルを選ぶかとなると、用途というか撮影する場面が自分に合うかどうかが重要になります。スナップ写真を撮るのであればGRだし、陸上競技を撮影するなら超高倍率ズームカメラでしょう。Nikon Zfは佇まいに憧れて購入したカメラでしたが、私には合いませんでした。次のカメラはもう少し身軽に取り回せるものを選ぶことになるでしょう。
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