ポッドキャストの収録で何を話すか(2024年10月)
ポッドキャストの収録日が近づいてきました。11月配信予定の5回分を収録します。
求められてもいない値引きをするな
初めての美容院に行ったときのことです。会計の時に「初回なので」ということで値引きをされてしまいました。「値引きせずにお支払いしますよ」といっても押し切られてしまい、もやもやしたまま店を出ることに。またその次の時には息子を連れて行ったら、「息子さんを紹介していただいたので」とまた値引きをされてしまいました。この時も息子を連れてきただけで知り合いを紹介したわけでもないので値引きは不要とお伝えしましたが、同じく押し切られてしまいました。
最近は1,200円でカットだけしてくれる店に通っていましたが、ふと思い立って美容院に行ってみることにしました。価格だけを考えたら数倍のお支払いが発生するわけですが、手を掛けてもらいたいと考えたので美容院に行くことにしたのです。もし私が1円でも安く済ませたいと考えたのであれば、美容院に行こうなんて思いつくことはなかったはず。もちろん値引きをしてもらおうなんてこれっぽっちも考えてはいませんでした。気持ちよく髪を切ってもらえればそれでよかったのに、求めてもいない値引きをされてしまってモヤモヤすることになりました。
値引きさえすれば良いというのは誤った考え方。時と場合によっては顧客満足度を下げることにもなります。
頭が真っ白になった経験
茶道のお稽古で頭が真っ白になってしまいました。その日は他のお教室と合同での勉強会。初めての場所で初めて会う人々に囲まれてお点前をしていたら、茶杓を持つ手が震えてしまいました。そうなるともうダメ。緊張している自分と意識の差の間に乖離が生じてしまい、頭が真っ白になってしまいました。先生がすぐそばで助けてくれたのでなんとかなったものの、日頃のお稽古と比べものにならないくらいグダグダのお点前になってしまいました。
この歳で頭が真っ白になるというのはある意味、貴重な経験です。大抵の物事に動じなくなったつもりでいましたが、まさかお茶のお稽古でこんなに緊張するとは。人は昨日と同じようなことばかりしていると刺激の少ない日々を過ごすことになります。目を覚ますためにも、たまには頭が真っ白になるような体験をするのは良いことです。
自分のデザイン力を過信しない
デザインってほんの少しの差が印象を大きく変えてしまうので、さっさとプロに頼むべきだと思っています。ソフトやアプリを操作できるのとセンスはまったく別物。せっかくの商品やサービスをPRするのに、素人感を感じさせてしまうデザインでは逆効果になりかねません。
中小企業支援に携わっていて事業者が自ら作ったチラシやフライヤーを眺めていると、残念ながら「イケていない」ことがほとんど。本人は出来栄えに満足していたとしても見込客に刺さっていなければ意味はありません。自分のセンスを客観的に把握して、必要であればプロに頼む勇気を持ちましょう。
アマチュア無線で交信していて考えたこと
人は誰しも自分の話を聞いてもらいたいものです。自分が何かを話したくなってもぐっと我慢するくらいがちょうど良いと思ってます。
アマチュア無線をしていて、こちらのことなどお構いなしで話し続ける人がいて困ったことがあります。そろそろ撤収したいのに自分の過去の旅行歴を延々と披露されてしまい、交信がダラダラと続いてしまいました。誤解を恐れずに言うと、人は他人のことになんか大して興味は持っていません。自分のことはたまに挟み込むくらいで良いのです。
中小企業支援も同じ。私が話すことよりも経営者に多くを話してもらうように心がけています。それだけですっきりしてしまう人がいるから不思議なもの。教科書に書いてあるようなことを押し付けるのが中小企業支援ではないのです。
お世話になっている先生に初めてお会いした話
例の流行病の最中にオンラインで講演をしたことがありました。コーディネーターの先生に気に入ってもらい、その後に他の仕事を任せていただいたことも。たまにメールや電話でやり取りをさせてもらうのを楽しみにしている方でした。
先日、人前で話す機会があり伺うとその先生もいらしていました。よく考えたらリアルでお会いするのは初めて。なんだか不思議な感じでしたが改めて挨拶することができました。
Zoomなど便利な道具が現れましたが、やはり対面の情報量には敵いません。精神論ではなくて情報量の違いです。やたらとZoomでの打ち合わせをしたがる人がいますが、内容によっては電話でも十分なはず。なんでもかんでもZoomに頼るのは逆に効率が悪いと思っています。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
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