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コラム

通信手段のセキュリティ

あらゆる通信手段につきまとうのがセキュリティの問題です。便利な道具が増えましたが、使い方を誤れば何らかのリスクが生じるのはどれも同じ。通信手段のセキュリティについて書いてみます。

 

顧問先ごとに通信手段を使い分けている

 

いくつかの顧問先の経営者さんとの連絡手段はそれぞれバラバラ。ある方はSlack、ある方はメール、ある方はLINEといったように先方の都合に合わせた通信手段を使っています。

 

またFacebookのメッセンジャーもまだ?使っていて、タイムラインへの投稿はほとんどしなくなったものの連絡手段としては生かしています。一時期は名刺交換するたびに友達申請をしていたものですが3年くらい前から私の周りでは使っている人が減ってきている印象。名刺交換後にアカウントを探すこともやめてしまいました。

 

実名での運用が保証されているSNSの需要が無くなるとは考えていませんが、うさん臭い広告があまりにも目につくようになり、Facebook自体の価値を棄損してしまっているように感じます。

 

私はそれほど多くの方とやり取りをしないのでこのスタイルでなんとかなっていますが、顧問先を多数抱えるのであれば連絡手段はどれかに統一したくなることでしょう。相手先との交渉が必要になるので必ずしも自分の思い通りになるとは限らないのが難しいところです。もしどれか一つを選べと言われたらできればSlackにして欲しいです。

 

Signalをインストールしてみた

 

最近、新しい連絡手段を使い始めた人がいたので私もインストールしてみました。官庁関係の方でセキュリティに配慮する必要があり、業務でLINEを使うことはやめたそう。代わりに使い始めていたのがSignalというサービスで、LINEをぐっとシンプルにしたものといった感じ。今後、利用者が増えていくのかなと想像しています。

 

中小企業では個人スマホのLINEに業務連絡を入れるところがありますが、やめるようにお伝えしています。もし、個人スマホを業務で使うならば何らかの手当や勤務時間外の連絡を控えるように配慮が必要です。もちろん、個人スマホに業務上のデータが残されてしまうリスクも生じます。

 

ちなみに私はスマホはiPhone1台のみを持ち歩いています。個人事業主なので公私を分けたいと思うこともなく、逆に1台だけ持ち歩いていればなんとかなるというシンプルな状態を好んでいます。個人事業主も経営者も24時間営業なのは同じ。雇われる立場と違って、事業から完全に離れられる時間など無いのですから、1台ですべてをこなせる方が機動的なのです。

トラックボールマウスを操作する手

送信ボタンを押す前に指差し確認をしています

 

誤送信リスクとどう向き合うか

 

どの通信手段を使うにしても誤送信の可能性はあります。一定のリスクがある以上、ゼロにすることは不可能だと思っていて、起こってしまうのを前提に備える必要があります。そういう私は誤送信をした記憶はありません(気づいていないだけかも!)。徹底していることといえば、送信前の指差し確認くらい。対策らしい対策とは言えないかもしれませんが、気をつけるようにしています。

 

以前にあるプロジェクトに関わっていた際、退職した事務員のメール送信履歴を調べたら誤送信をやらかしていたことがわかり、冷や汗をかいた経験があります。なんでその時に報告してくれなかったのか。組織の信用に関わることだという意識が無い人物だったのでしょう。ある意味、プロジェクトから離れてもらってよかったとも言えます。

 

ある関与先ではメールの誤送信は重大インシデント扱いです。もしやらかしてしまったら、社外の私であってもかなりの叱責が待ち受けているはず。便利な連絡手段である反面、簡単に間違いを引き起こしてしまうものでもあるので、送信ボタンを押すのはいつでも緊張するものです。

 

誤送信防止ソフトのようなものもありますが、インストールしているからといって誤送信をゼロにできるものではありません。送信前の確認プロセスを増やすだけのことで、何も考えずにチェックを入れたら用をなさなくなる代物です。最後に頼りになるのは自分の意識。結局は指差し確認をするかどうかに掛かっているのです。


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