地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

ポッドキャストの収録で何を話すか(2024年9月)

今月も収録日が近づいてきました。最近書いたブログの記事を思い浮かべながら、何を話すか考えてみました。8月は台風の影響で、初めてリモートで収録しています。いまいちうまく話せなかったのを後悔しているので、今回はこれまで以上に積極的に話したいなと思っています。

中小企業支援のジレンマ

中小企業支援に携わっていて歯がゆく感じるのは、「アドバイスを聞きに来るのに、いつまでも実行しない人」の存在です。せっかく知恵やアイデアを提供したのに、うれしそうにうなずくばかりでその後に行動しようとしないのです。行動しないのだから成果を生み出すことはなく、いつまでも変わらぬ現状を嘆いているだけ。そんな人を見ているとむなしささえ感じます。

ひどい人になると、岡田と話しただけで何かが変わると思っている人もいますが、そんなことはありえません。私と話して何らかのヒントを得てもらい、その後の行動に結びつけてもらわなくては望ましい変化は訪れません。私はあくまで「踏み台」。成果を掴み取るのは事業者自身です。

気にする評価、気にしない評価

先日、イラストを外注した後にデザイナーさんからコメントをいただきました。「依頼内容が明確で、返信が早くコミュニケーションがスムーズでした」というもの。ネット上でやり取りをしただけで、実際に会ったことのない方との仕事ですが、お互い満足して取引を終えることができました。私が特にうれしかったのは「返信が早く」と書いてもらえたこと。日頃から反応は早くしたいと心掛けているので、そこを評価してもらえたのは私と価値観が似ている方なのでしょう。

一方で、時にクレームなどをいただくこともありますが、すべてを真正面から受け止めないようにしています。価値観の異なる方からの指摘は時に的外れで、気にする必要のない評価も多々混じっているからです。以前に創業の相談を持ちかけて来た人へ、調べられることは自分で調べるように促したところ、お叱りを頂戴したことがあります。スマホさえあれば何でも調べられる時代に生きていて、安直に誰かに答えを聞こうとする姿勢で創業がうまくいくとは思えなかったのです。

鉄道の優先席

バスで席を譲ってもらいました

創業支援で使う言葉

創業支援で使っている言葉を3つ、紹介します。

「やりたいことがあるだけで幸せ」

「行動しない人が99%」

「私は創業したことがありません」

世の中にはやりたいことが見つからずに悶々と過ごしている人がいます。「なにか新しいことを始めたいのだけど思いつかない」「創業して自分の事業を持ちたいのだけど何をすればよいかわからない」といった人が案外、多いのです。そういう人から比べたら、創業を志している人はそれだけで幸せなのです。

中小企業支援に携わっていると、何かと行動しない人が多いことに気付きます。人は現状維持バイアスに縛れる生き物です。勇気を振り絞って一歩を踏み出すことができる人はほんの一握り。でも、ほとんどの人が行動しないからこそ、一歩を踏み出せば他の多くの人が見ることのできない景色を見ることができます。

創業支援をさせてもらている私は創業の経験がありません。こういう仕事をしているとたまに「先生」などと呼ばれてしまうことがありますが、創業に限って言えば相談者さんが先生なのです。人生をかけて夢を実現しようとしている人に対して敬意を持ちたいと心掛けています。

初めて席を譲ってもらった

8月に47歳になりました。そしてつい先日、初めて若者に席を譲ってもらいました。アマチュア無線をしようと市内の展望台に行った帰り道のことでした。混んでいたので立っていたところ、バス停で席が空き、すぐそばに同じく立っていた若者が「どうぞ座ってください」と身振りで示してくれたのです。人によってはまだ席を譲られる歳ではないなどと怒る人もいるらしいですが、私はいそいそと座らせてもらいました。展望台の往復を歩いて疲れていたので。

人は誰しも毎年1歳ずつ、歳を取っていきます。いつまでも昔と変わらないと思っていても47歳になっているのが現実。70歳くらいまでは元気でいられるとしても、残りは23年しかありません。悔いのないように、自由に楽しく生きていきたいと願っています。


メルマガ詳細


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

amazon musicのバナー

Listen on Apple Podcasts

関連記事

TOP