月見の茶事に招かれた
秋らしい茶事に招いていただきました。
月の出を見た
昨日、月見の茶事に招いていただきました。そこで初めて見たのが「月の出」。東に見える山のてっぺんから、(ほぼ)満月が昇っていくのをお膳をいただきながらじっくりと鑑賞できました。日中は真夏の暑さがまだ続いていますが、暦の通りに秋がやってきつつあるのを実感できました。
月の出を眺めながら思い出したのが、アポロ8号のミッション中に撮影された「地球の出」。「史上最も影響力のあった環境写真」として知られているそう。宇宙に想いを馳せると、全てが些細なことに思えてきてしまいます。55年も前に月に立っている人類なのに、再び月に人を立たせるのに苦労しているのも、考えてみれば不思議なものです。
恥ずかしながら、茶道のお稽古が茶事に繋がっていると知ったのは入会してから。元茶わん屋なのに、お点前をするだけが茶道だと思い込んでいました。47歳になってもまだ知らないことばかりで、仕事も趣味も一度きりの人生なのだから学び続けなければもったいないと実感する日々です。
月見の茶事ということで、濃茶と薄茶をいただいたのは蝋燭の灯りがある素敵な茶室ででした。自宅でなんか練習しないくせに、いつかは茶室のある家に住みたいなどとあこがれてしまいました。そういえば、お茶のお稽古に通い始めてちょうど2年が経ちました。仕事も遊びも楽しくなければ継続できないというのが持論。先生と先輩方に恵まれて楽しみながら学ぶことができています。
礼状は帰宅してすぐに書く
帰宅したのが21時過ぎ。風呂に入ってすぐに礼状を書き上げました。筆ペンを使って巻紙に書きましたが、体裁など細かいことを気にするよりもすぐに投函するのが何よりも大事だと信じています。礼状は内容よりもスピード重視と言ったら叱られてしまうでしょうか。今朝、出かける時に郵便ポストに投函することができました。
そういえば来月から郵便料金が値上げされます。定形郵便は110円からということで、最低でも26円の値上げ。切手を貼って郵便を出すのは茶道関連の手紙を出すときくらい。顧問先のうちの1社へ請求書を郵送するのには、Web ゆうびんを使っています。サービスを維持するのに有効に使っていただきたいものです。
今はもうほとんど届かなくなりましたが、以前は中元や歳暮を多くの方からいただいていました。失礼ながら私からお送りすることはなく、いただいてばかりなのが心苦しいところです。中元や歳暮は贈り始めたら勝手に止められるものではないと考えています。ご本人が亡くなってもご遺族に贈り続けるくらいの気持ちが必要。そう考えると、私は中元や歳暮をどなたかに贈るほどの覚悟が持てません。お品物をいただいて真っ先にするのが、礼状を書いて投函すること。文面が毎年同じでも気にしていなくて、とにかくすぐに礼状をお送りすることを大事にしています。
礼状の体裁や文面を気にして、感謝の気持ちを伝えるのが遅くなってしまっては本末転倒。礼状は即座に書いてしまうに限ります。
お稽古の茶事
年末にお稽古の茶事をするのですが、諸事情があって私が去年に続いて亭主を務めさせてもらうことになりました。前回は二人で分担したのに、今回はすべて私が務めよとのご指示です。せっかくの機会なので謹んで務めさせてもらいます。何事も同じチャンスが2度巡ってくることはないと思っていて、少し迷うくらいなら前に進む道を選ぶようにしています。今回も能力不足なのは百も承知ですが、貴重な勉強の機会を与えてもらえたのでありがたいです。
さて、一番の問題は案内状を書くこと。ただでさえ悪筆なのに筆ペンで書かなくてはいけないのですから大変です。礼状はスピード優先と割り切っているのでそこまで緊張しませんが、案内状を書かなければいけないのが今から憂鬱です。小学生に戻れるのであれば、きれいな字を書けるように学び直したいくらいです。なんでこんなに字が汚いのか、コンプレックスを通り越して自分でも不思議に思うときがあります。
年末というとまだ先のように感じますが、実際はあと2ヶ月ちょっとで師走です。今日の最高気温が35度だったことを考えると、秋の次に冬が本当にやってくるのか疑問に思うくらいです。
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