地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2024年9月)

日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。

平易な日本語を心がけよう

日本経済新聞 電子版 2024年8月22日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82916230R20C24A8KE8000/

中小企業支援に携わっている専門家らしき人々は、カタカナ語を多用する人が多いです。よくよく話を聞いてみると、普通に日本語を使えばよいのにと思うこともしばしば。カタカナ語を使うと、それっぽく聞こえたり、いかにも何かを知っているような雰囲気を醸し出すことができたりするのでしょう。以前には、「賛成します」と言えばいいのに、「アグリーです」と言っている人がいてギョッとしたことがあります。

地方中小企業の経営者こそ平易な言葉で話すべきだと思っていて、利害関係者に現状を伝えたり、支援の要請をしたりする時にカタカナ語で誤魔化して欲しくありません。自分の言葉をしっかりと紡ぎ出して真正面から向き合うことができれば、経営の選択肢も確保することができるでしょう。

個人的には、カタカナ語を多用する人物はそれだけで信用しないことにしています。

「面倒見」の問題

日本経済新聞 電子版 2024年8月26日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83007670V20C24A8CK8000/

塾や学校が「面倒見という名目で過剰なサービスを提供し」ていないかと問題提起しているコラムです。中小企業支援業界も「伴走支援」という名のもとに、支援にならない支援らしきものを求める風潮があります。何かの申請書を事業者に代わって書いてあげたり、調べればわかることを代わりに調べてあげたり。こうした行為が中小企業のためになるとは思えません。記事タイトルと同じように、過剰な支援らしき行為は成長の妨げになるだけです。

私は顧問先と顧問契約を取り交わすにあたっては「実務は一切お手伝いしません」と宣言するようにしています。知恵とアイデアは提供しますが、それをどう生かすかは経営者次第。単独では手の届かないところにある成果をつかみ取るための「踏み台」にはなりますが、私が代わりに成果を刈り取ることはしません。事業者自らが行動してこそ、支援も支援となるのです。

社外取の存在意義とは

日本経済新聞 電子版 2024年9月4日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83217890T00C24A9EN8000/

深刻な不祥事を発生させてしまい、人的な被害を生み出してしまった某企業の社外取締役の筆頭に名を連ねているのは日本を代表する経営学者。そうした人物を社外取締役に迎えていても不祥事を防ぐことはできず、また事後の対応も後手に回ってしまったと大きな批判を受けています。

中小企業の経営者と話していると、「知り合いだからあの人を取締役に迎えた」「あの取締役は名前だけだから実務に関係はない」などと言う人がいて驚きます。取締役とは会社法で善管注意義務も課せられている重い責任を負う立場。安直に選任すべきものではありません。

私も社外取締役を務めている会社がありますが、時に経営者には厳しい言葉を掛けることがあります。先日は銀行からの借入がうまくいって安心しているようだったので、「自力で稼ぐのが資金繰り対策の本質ですよ」と申し上げたばかり。もしそれが原因で退任を迫られても、本来の役割を果たしただけと覚悟を決めています。幸い、数度の任期を更新してもらっているので仕事は認めてもらえているのかなと思っています。

国語辞典と鉛筆

安易にカタカナ語に頼らないようにしています

金と連動、価格2倍に

日本経済新聞 電子版 2024年9月17日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83498210X10C24A9EAC000/

家業の代表取締役を退任した時に、自分へのご褒美として万年筆を購入しました。パイロットのカスタム743というモデルで当時手に入れた時の実売価格が22,356円。現在の実売価格は33,000円以上しているようで確かに結構な値上がりです。

かなりの悪筆なのですが、万年筆でメモを取るのは気分が良いです。経営者と対話する時にも万年筆が手放せません。なかには何本も集める人もいるようですが、私にはこの1本で十分。愛用している道具の一つです。

読書「月0冊」6割超

日本経済新聞 電子版 2024年9月18日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83519470X10C24A9CT0000/

本を読むという行為が一般的でなくなりつつあるようです。記事ではその原因の一つとしてSNSの浸透を挙げています。要はスマホを見る時間が増えたので、本や電子書籍を手に取らなくなったのでしょう。多くの人が、スマホに人生を乗っ取られているように感じてしまうのは私だけでしょうか。

しょうもないゲームに時間を浪費したり、他人の成功体験らしき投稿を目にして動揺したり。スマホに振り回されるのではなく、能動的に使うようにしたいものです。


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