システムはいつか必ず不具合が生じる
今朝、関与先のスケジューラーにログインしようとしたら障害が発生していたようで、数時間使えませんでした。月曜の朝一番に予定を確認できないだけで困り果ててしまう事態に。大がかりなシステムでなくても、障害が発生した時には悪影響が生じます。
スケジューラーにログインできなくなった
私のスケジュール管理は3つのアプリ上で行っています。個人のアプリはiPhoneの「さいすけ」。もう15年以上使っているはず。Googleカレンダーと同期するように設定し、家族の予定表も見られるようにしています。他には関与先から指定されているスケジューラーが2つ。貸与されているパソコンでそれぞれ指定のスケジューラーに予定を入力しています。
私は個人事業主なので顧問先の予定が断続的に入ってきます。その都度、それぞれのスケジューラーを開いて空いていることを確認し、予定を確定させます。次回の訪問日等がなかなか決まらない時はこちらから催促させてもらうことも。いつまでも連絡を待っていては日程管理が後手に回ってしまい、効率よく移動することなどができなくなってしまうのです。
今朝の出来事です。ある関与先のスケジューラーにログインできなくなってしまいました。どうやらサーバーか何かに問題が生じてしまったようで、朝一番に予定を確認できなくて困ってしまいました。昼前に復旧したのですが、その間、細かい予定やToDoがわからず、「さて、今日は何をするんだったか」と考え込んでしまったことも。それほど業務に忙殺されるような働き方はしていないのに、スケジューラーが使えなくなるだけでこれだけ影響があるのかと驚いてしまいました。
すぐに復旧したからよかったものの、いつまでもログインできなければいろいろ支障が生じていたはず。そういえば、あるプロジェクトに関わっていた時は定期的にスケジューラーの画面を印刷し、万一に備えてバックアップしていました。こうした不具合が起こってしまうと、同じように不測の事態に備えておく必要があることを痛感させられます。
システム障害は大企業にだけ起こるのではない
最近、ある食品メーカーの物流センターでシステムを入れ替えようとしたところ、作業に失敗してしまい大トラブルに発展したと報道されていました。発生したシステム障害で主力商品など冷蔵品の出荷が停止。賞味期限の切れた製品の廃棄などが発生してしまったというのです。上場企業でさえシステムトラブルに見舞われるのですから、地方中小企業においてもいつ何が起こってもおかしくありません。
家業の百貨店店舗で販売員をしていたころ、自社の物流システムの更新時にトラブルが発生したことがあります。それまで当たり前に出荷されていた商品がいつまでたっても届かず、一時は赤帽で商品を動かしていたことも。じきに混乱は収まりましたが、システム障害の怖さを体感してしまう出来事となりました。
システム障害はいつか必ず自社にも降りかかってくるもの。正常稼働しているのが当たり前と考えずに、障害発生時に最悪の事態に陥らないように事業継続計画を定めておきましょう。
保険よりも平時の備えを厚くするのが先
ある顧問先の経営者から、システム障害に備えて保険に入った方が良いかと尋ねられたことがあります。私は「保険よりも平時の備えを厚くするのが先でしょう」とお答えしました。保険に入ることに気を遣うくらいであれば、バックアップの仕組みを見直したり、バックアップデータの保管場所を分散したりといくらでもすべきことはあるはず。やるべきことに着手する前から保険に頼ろうとするのは順番が違います。その後、保険への加入は見合わせ、業務で使用しているシステムのバックアップ方法を見直したと報告を受けました。
便利に使っているシステムであっても、いつか必ず障害に見舞われます。その時に備えておかないと、いざという時に呆然とすることになってしまいます。プライベートでももちろん同様です。例えば、スマホが使えなくなっても重要な連絡先を調べることができるかどうか。家族の電話番号や、離れたところに住む家族の住所はスマホなしでも確認できるようにしておかないといざという時に不安です。
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