地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

ポッドキャストの収録で何を話すか(2024年8月)

もうすぐポッドキャストの収録日。今回の収録で何を話すか考えてみました。

近所の商業施設が閉業した

近所の商業施設が閉業しました。観覧車が併設されていて、引っ越してきたばかりの時に息子と乗りに行った思い出があります。8月半ばの最終営業日にまた息子と乗りたかったのですが、誘ってもあっさりと拒否。2年少し前はまだかわいかったのに、すっかり大人っぽくなってしまいました。

商業施設が閉業する最後の瞬間が報道されることがあります。お店のシャッターが閉まる前に責任者がスピーチをして、それを見守る地元の人々といった構図のあれです。私も家業の本店があった土地建物を売却しなくてはならず、本店最後の営業日にシャッターを閉めるボタンを押したことがあります。先祖代々の土地を守り切れなかった情けなさと、何かが足りなかったからこのような結末を招いてしまった不甲斐なさとが合わさり、まったく愉快でない瞬間でした。

あの時の悔しい思いが、私が中小企業支援家として働く原動力になっているのかもしれません。

背景情報を丁寧に伝える

依頼や質問の際に用件だけを伝えてくる人がいます。例えば「〇〇について知っていますか?」といった感じ。なぜその質問をされているのかわからず、どう答えてよいかわからなくなってしまいます。「答えようによっては面倒くさいことに巻き込まれるかも」などと考えてしまうこともあります。

いまちょうど外注業者さんにイラストを依頼しています。依頼の際には背景情報を丁寧に伝えるようにしていて、今回も業者さんから「助かります」と喜んでもらえました。なぜ依頼するのか、どういったことに使うのか、なぜイラストなのかといったことを箇条書きで伝えただけです。

人に動いてもらおうと考えるのであれば、背景情報を丁寧に伝えることがポイント。一方通行の依頼や質問では困らせてしまうだけです。言葉を尽くして説明することで理解が深まり、腹落ちして行動してもらうことが実現します。

儲からない仕事を受ける理由

ある講演の仕事を受けたのですが、率直に言って赤字。講演で話す内容を仕入れるために勉強が必要でしたし、途中で流すインタビュー動画の作成にも費用が掛かってしまいました。なんでそんな仕事を引き受けてしまったかというと、「新しい引き出し」になるのではないかと考えたからです。

47歳になりましたが、この歳になると自分で自分の限界を定めてしまいがちです。それでいつまでも働くことができればよいのですが、いつかは飽きられて誰からも見向きもされなくなってしまいます。そうならないためにも、常に自分の限界を拡げ続ける努力が必要。46歳の自分よりも、ほんの少しでも世界を広げることができれば、その分だけ新しい世界を知ることができます。

老舗が老舗であるのは「しなやかに変わり続けてきたから」と言います。人間もしなやかに変わり続けることで、長く社会に貢献できるのだと考えています。

ゴルフクラブとボール

ほんの少しだけ習ったことがあります

ゴルフをやらないで経営者が務まるか

先日、ある人に「岡田さんは武道をしていたことがあるのか」と尋ねられました。たまたま姿勢よく座っていたから勘違いされたようです。茶道を習い始めたばかりですが、武道にはまったく縁のない人生を送っています。高校の授業で柔道を少し習っただけ。痛いのと怖いのとで恐怖の時間でした。

社長をしていたことがあるというと、「ゴルフをやるのか」とも聞かれます。私は室内練習場でほんの少し習ったことがあるだけ。クラブを振り回すだけでも爽快で、そのまま習おうかとも思っていましたが、ちょうど家業を事業譲渡する時期に重なってしまい退会することに。そんな程度だったのでコースに出たことはありませんし、ましてや接待ゴルフなどはしたことがありません。

かつては、サラリーマンはゴルフができないと仕事にならないなどと言われていたように思いますが、私の周りに限ってはゴルフができなくても不便を感じたことはありません。祖父や父の世代は旅行とゴルフを組み合わせて取引先間の関係性を深めていたようでうらやましい限り。業界全体が売り上げ減に苦しみ始めてからは、みんなでゴルフを楽しむような余裕が無くなってしまいました。

今の私にとってはゴルフより茶道。お稽古をがんばります。


メルマガ詳細


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

amazon musicのバナー

Listen on Apple Podcasts

関連記事

TOP