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コラム

士業マーケティング 自主企画セミナーの集客が思わしくない時にどうするか

せっかく苦労してセミナーを企画したのに、集客が思わしくなくて心が折れそうになったことはありませんか?

充実した時間とすることに注力する

先日、私が企画したセミナーを開催しました。特定のグループ向けに企画したもので、年に数回実施することにしています。ところが今回のセミナーは集客がおもわしくなく、会場での参加は少人数にとどまりました。こうしたことが起こったときにどうするべきなのでしょうか。

私は基本的に自分が企画したセミナーの参加人数の大小は気にしないことにしています。1人でも参加してくれたら成功だと思っていて、何十人何百人も集まらなかったからといって、それだけで失敗だとは考えません。もちろん参加人数が多いに越したことはありませんが、人数だけを成否の指標にするのは誤り。行政のプロジェクトなどでありがちですが、参加人数はわかりやすい指標らしきものにはなるものの、セミナーの本質的な部分を言い当てる数字とはなり得ません。

参加人数に一喜一憂することよりもはるかに大事なのは、当日のコンテンツを充実させ、参加してくれた方に豊かな時間を過ごしてもらうことです。このことに注力しなければ本末転倒です。企画側を信じて貴重な時間を割いてくれた参加者に、少しでも何かを得てもらうように努力しなければなりません。このことが理解できないのであれば、そもそもセミナーは企画しないほうが良いと考えています。

実際に先日の講演は素晴らしいもので、事後の質疑応答と個別相談では活発な意見交換がなされていました。講師が「また来たい」と言ってくれたのが印象的でした。人数よりもコンテンツの質が重要なのです。

参加人数よりも大切なのは関係性の構築

SNSのフォロワー数ばかりを気にする人が足元をすくわれるように、大事なのは数ではなく質です。フォロワー数を増やせば良いとだけ考える事業者は、胡散臭い業者からフォロワーを購入したりします。見かけのフォロワー数はそうした行動によって増やすことができますが、見る人が見れば実体のないアカウントであることにすぐに気づかれてしまいます。そうなると、発信しているコンテンツまでもが信頼を失うことになりかねません。

参加人数が想定よりも少ないのであれば、それは一人ひとりの参加者と関係性を深めるチャンスです。受付し、始まるまでの時間に一言二言、会話を交わすことが可能になりますし、終了後に感想を聞き取ることもできるでしょう。セミナーは開催することに意義があるのではなくて、主催者と参加者が関係性を深めることに意義があります。本来の趣旨を見失わないように行動したいものです。

先日、ある会合に参加しましたがダラダラとした進行が続き、ゲンナリとしてしまいました。誤解を恐れずに言えば、主催者のアリバイ作りのための会合であるように感じられ、参加者一人一人が置いてけぼりにされていました。こうした雰囲気は参加者が敏感に感じ取ってしまうもの。何度も続いてしまうと、信頼を失ってしまいます。参加者の時間を預かって、コンテンツを提供しようとするのであれば、主催者側もそれなりに覚悟を持って取り組んでほしいものです。

会議室にある白いテーブルと椅子

会場選びも重要です

今後に生かす

セミナーを開催した後に思いを馳せるべきなのは、次回以降の企画内容です。どんなネタが求められているのかを検討し、次回の企画に生かさなければなりません。

私の経験では、机上でこねくり回した企画は集客が難しくなることが多いです。想定している参加者に刺さるコンテンツであるかどうかをシンプルに考え、企画できれば、集客にそれほど困ることはありません。前回はある金融機関の担当者に登壇してもらい、特定地域のムーブメントについて現地の情勢を語ってもらいました。この企画は大ヒットで多くの参加者から良い反応をいただきました。

今回の反省はテーマがやや堅苦しかったことでしょうか。事業営む上では必ず目配りしておいてもらいたいと思いついたテーマでしたが、どうやら必ずしも課題と認識されていることではなかったようです。大事なのはこうした反省を次回に生かすこと。数ヶ月内に次のセミナーを開催しようと意気込んでいるところです。


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