地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2024年7月)

日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。

総会招集通知から透けるもの

日本経済新聞 電子版 2024/6/20
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81508460Z10C24A6EN8000/

記事では「一社でもプライム企業の社外取として善管注意義務・忠実義務を果たすには、相当の時間と労力が求められる」と書かれていますが、顧問先の社外取締役を務めている立場からすると非上場の地方中小企業の社外取締役であっても、責任の重さは変わりません。そのため、相応の報酬を頂戴するようにしています。

社外取締役になれば、基本的には緊急時には24時間対応をするつもりでいます。臨時の取締役会がいつ開かれてもおかしくないわけで、当然、何社も掛け持ちできるものではありません。通常の顧問先と違って取締役の肩書を頂戴するというのはそれだけ重いものなのです。

今週、顧問先の株主総会があり、社外取締役として出席します。時に経営者にとって耳の痛いであろう意見も発言していますが、継続して関与させてもらえているのは少しでもお役に立てているからではないかと自負しています。適度な距離感を取りつつ、経営者が夢を実現するためのお手伝いをしていきます。

簿記教育は小学生から

日本経済新聞 電子版 2024/6/28
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81691130X20C24A6KE8000/

先日、顧問先の従業員さんに簿記検定を受験するようにお勧めしました。従業員といっても創業家の一員なので、いずれは経営に何らかの形で関わる方です。私と対話する過程で数字については学んだことがないとおっしゃっていたので、今のうちからごく基礎的な素養を身に付けておいてもらいたいと考えました。さっそく、商工会に連絡を取って簿記講座などの情報収集をしていると聞いています。素直に新しいことを学ぼうとする姿勢に心を打たれました。

記事で書かれている通り、「基礎の簿記知識は小学生でも理解でき」ます。数字が苦手などと公言している経営者には臆さずに苦言を呈するようにしていて、勉強する努力もせずに経営の責任を放棄して欲しくないのです。ちなみに私は学校で簿記3級レベルを勉強していたものの、最初の受験で不合格でした。気を取り直して、簿記2級を受けて何とか合格できたのは懐かしい思い出です。

(消費を斬る) 「猛暑耐えられず」男性の日傘利用拡大

日本経済新聞 電子版 2024/6/28
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81689870X20C24A6H24A00/

記事では「もはや男性が日傘をさすことは珍しくなくなりつつある」とされていますが、私も一年中、日傘を利用しています。年齢を重ねるにつれて紫外線に弱くなってきたように感じるのと、まぶしいのが苦手になってきました。最初は気恥ずかしかったのですが、今では当たり前のように日傘を持ち歩いています。

昨日は炎天下の陸上競技場で息子のレースを撮影するというミッションを与えられていましたが、発走直前まで日傘に隠れて体力を温存していました。これだけ暑い日が続くと、使える道具を駆使して体を守らないと危険です。

譜面台に固定されたトライアングル

「不正のトライアングル」を意識して不正を抑止しましょう

巨額報酬と脱「バカの壁」へ

日本経済新聞 電子版 2024/7/8
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81922860X00C24A7TB1000/

取締役の巨額報酬について書かれている記事です。『マーケティング学者のフィリップ・コトラー氏は「使い切れない金額に怒りがこみ上げてくる。自らが首を絞めていることに気がつかないのだろうか」と語ったことがある』と紹介されています。

私も地方中小企業を経営していたことがありますが、役員報酬は今の年収より少ないものでした。投資ファンドに事業譲渡した際に銀行へ迷惑を掛けてしまいましたが、「過大な報酬を得ていたわけではない」として自己破産等は一切求められなかった程度です。

雇われ社長によるお手盛りの過大な報酬は議論を呼びますが、オーナー経営者が適正な報酬をしっかりと取ることは重要です。なぜなら、非常時には個人資産を提供することもあり得るのですから。

不祥事をなくす経営(7) 3要素が引き起こす不正

日本経済新聞 電子版 2024/7/17
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82103560W4A710C2KE8000/

「不正は動機・機会・正当化の3要素がそろった状態で発生しやすい」と不正のトライアングルについて説明されています。

顧問先の中に、経営者が本社に常駐していない会社があります。その経営者へは、入出金については目配りを絶やさないようにとお伝えしています。実際に過去には信頼していた従業員による不正行為が複数回起きているそう。不正を働いた当事者が悪いのは当たり前ですが、不正が起きやすくなるような環境を放置した経営者にも、責任の一端があることは言うまでもありません。

事業に注力するためにも、不正のトライアングルが身の回りに忍び寄っていないか常に注意しておきたいものです。


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