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コラム

意見を声にする

いつでも自分の主張を強引に押し通そうとするのは困りものですが、時には自分の意見を堂々と声にするのは大事なことだと考えています。

飛行機の中が暑かった

昨日から東京に来ています。福岡空港から乗ったのはスカイマーク。いつものANAと違って、機械でのチェックインが必要であったり、使い勝手が違うので少し緊張しました。

機内に乗り込むと空調が効きすぎていて、暑がりの私でも少し寒く感じました。ところが離陸すると空調を切ってしまったようで、反対に蒸し暑くなってきました。体感温度は人それぞれなので多少の暑さは我慢しようと思いましたが、周りでもパタパタと顔を仰ぐ人が出始めるくらい。CAさんが動き始めたところで手を挙げ、「少し暑くないですか」と意見してみました。その後は再び空調が入れられ、快適に移動することができました

飛行機の中では寝てしまうことが多いのですが、だいたい離陸30分くらい前には目を覚ましていることが多いです。ところが今回は離陸の衝撃で目を覚ますほど、ぐっすりと寝込んでしまいました。暑さを我慢していたらひどい移動になってしまっていたことでしょう。迷惑にならない範囲で、何かをお願いしてみるのも悪いものではないと感じた出来事でした。

報酬を下げるための評価制度

以前関わったプロジェクトでそれなりに成果を出し、順調に業務に取り組んでいた頃のことです。担当者から評価制度を導入したいと提案があり、もちろん私は大賛成でした。成果を出せば出すほど報われるのなら、さらにやりがいが出るというもの。ところがよく話を聞くと、評価制度というものの実態は減点式で、当時の固定報酬を少しでも下げるのが目的でした。その場で私が「報酬を下げるための評価制度なら、評価制度ではありません」と意見し、強い違和感を持っていることを率直にお伝えしました。

その後の展開はまさに笑い話。正式な会議の場で出された提案であったのに、なぜか担当者が個人的に話をしたことになっていました。組織内で決裁を得たものでも何でもなく、なかったことにしてほしいと言うのです。あわよくば報酬を下げられるだろうという浅はかな考えで、危うく私にとって不利益な評価制度らしきものを押し付けられるところでした。

私からは、これだけ重要なテーマを独断で提案するような担当者は変えてくれとお願いし、手打ちとさせて貰いました。

仕事で成果を順調に出していると、それを妬んで背中から矢を射かけようとする人が現れるのにはびっくりしました。そうした人々に対しては、毅然と対応することが必要。声を上げるタイミングを逃してしまうと、彼ら彼女たちのペースになり思わぬ不利益を押し付けられてしまうことになります。

飛行機の機内

暑いのってつらいですよね

補助金よりドブ板営業すべき

先日ある関与先から業績が芳しくないと相談を受けました。こうした話はある意味、私の大好物です。困り事を相談してもらえるということは、私のことを信頼してくれている何よりの証です。

うさん臭い専門家らしき人であれば、こうしたときに補助金等の制度を利用するようにお勧めするのでしょう。ところが私が真っ先に提案したのはドブ板営業を行うことです。

こうした提案をするとがっかりしてしまう経営者がいるのですが、この時の経営者は違いました。私との話を終えるとすぐに過去の営業先に電話をしてアプローチを仕掛けたそう。その結果、受注に結びついて資金繰りの危機を出したと報告してくれました。

中小企業支援家にとって、関与先の経営者へ「ドブ板営業しましょう」と提案するのは勇気を要することです。多くの経営者が外部の専門家に頼ろうとするときは、「魔法の杖」のようなものをふるってくれることを期待しているからです。

ところが、簡単に売上や顧客を増やすような魔法の杖なんて存在しません。そんな当たり前のことを率直に伝えられない専門家らしき人が多いのにはがっかりしています。営業活動の量が足りていないと見受けられる経営者に対しては、営業量を増やすようにはっきりと提案する。こんな事は私にしたら当たり前のことです。

経営者と対話する時、彼ら彼女たちに媚を売って、表面上の関係性を良くするのは簡単なことです。でも、そうした行動は本質的な中小企業支援につながらない事は明らか。嫌われるのを覚悟してでも、申し上げるべき事をはっきりと意見する姿勢が重要だと考えています。


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