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コラム

士業マーケティング 1人で仕事をするようになってからの変化

独立開業し、完全に個人事業主に移行してから2年が経ちました。働き方や考え方にどのような変化があったのかを書いてみます。

人間関係に執着しなくなった

2015年6月に開業届を出していましたがしばらくは看板を掲げていただけの状態で、完全に自営業に移行したのは2022年4月のことです。個人事業主一本で生活するようになり、それまでの雇われる立場であった期間と比べると様々な変化が起きました。

最も大きいのは、ドロドロとした人間関係に執着しなくなったことです。個人事業主は自分自身が一番の商品だと思っていて、見込み客を含め周囲の人々に応援されなくては商売が成り立ちません。だからといって無理に感性の合わない人と付き合おうとすると、こちらが搾取されてしまいがち。そうした負のオーラを放っている人とは、一線を引いて付き合いを深めない勇気を持つようになりました。

江戸時代から続く家業で周りに守られながら社会人人生を歩んできた私は、転職した外の世界でびっくりするような人がいることに驚かされてきました。よく言えば世の中を知るための勉強になりましたが、なかなか貴重な体験の連続でした。

邪悪な人に足を引っ張られた時には毅然と立ち向かってきました。個人事業主になれば、自分の身を守ることができるのは自分だけです。悪意ある人や組織から搾取されないように身を守り、時に反撃する必要があります。

パソコンを持ち運ぶようになった

ブログを毎日更新するようになったのもあり、基本的にパソコンを毎日持ち歩いています。現在使っているのは昨年購入したMacBook Proです。それなりの重量はありますが、これなくして作業は進まないので毎日リュックに入れて行動しています

例えば、昨日ブログを書き終えた場所は、23時前に乗っていた特急の車内でした。下書きは日中に書き終えていたものの、その後、仕上げてアップロードするまでには至らず、用件後に帰宅する車内でMacBook Proを開いて作業を終えました。もしパソコンを持ち歩いていなければ、帰宅して風呂に入ってからキーボードを叩くことになり、睡眠時間が少し短くなってしまっていたことでしょう。必要であれば移動時間にも作業することで、1人での仕事を効率化することができます。

独立開業をしようとする人からアドバイスを求められたとき、私はパソコンにはしっかりと投資するようにお伝えしています。開業に関わる費用を抑えようと低スペックのパソコンを慌てて購入してしまうと、その場は出費が抑えられたように感じますが、作業の効率は大きく損われてしまいます。パソコンは一日のうちでスマホの次に長く手にする仕事道具のはず。常に高スペックのものを購入するようにし、1,2年ごとに買い替え続けるのが良いと信じています。

握手をするビジネスパーソン

独立開業すると、怪しげな人も握手を求めてきます

売上の柱を意識するようになった

雇われる立場であった頃と違い、個人事業主になるとすべての売上は自分自身で生み出す必要があります。当たり前のことですが、顧客に価値を提供できず売上を頂戴できなくなると、たちまち生活に窮するようになってしまいます。そうした事態に陥らないようにするためにも、売上の柱は複数用意しておくことが望ましいです。

今の私の売上の柱は大きく2つ。いずれも中小企業支援に関わります。柱1つでも家計が何とか維持できるような規模を確保しておき、さらに万が一の時にも備えています。他に書く仕事や話す仕事で不定期の収入も得ていますが、売上の柱と呼ぶほどの規模ではありません。

どれか1つの大きな柱に寄りかかってしまうと、その売上が失われたときにたちまち困ってしまうことになります。リスクは適切に分散しつつ、売上の柱を複数構築しておくことが事務所経営を安定させるコツです。

また、常に次の売上の柱を作るための種まきも必要です。今の売上の柱が、いつまでも存続する確証などどこにもないので、企業が新規事業を育てるように、個人事業主も同じように取り組む必要があります。先日、某士業で補助金申請に特化していた事務所が経営破綻したとニュースになっていました。目先の売上ばかりに気を取られると、思わぬ落とし穴が待ち受けているものなのです。


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