日経電子版で保存した記事(2024年6月)
日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。
もがけることの幸せ:日本経済新聞
日本経済新聞 電子版 2024/5/24
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80898510T20C24A5UU8000/
コラムでは元日本代表三浦知良さんの「小さいころから続けてたどり着けるこの世界を、かみしめられる時間は長くない」の一文に心惹かれました。
社長業も同じ。雇われる立場と違い、株主の意向次第でいつでも退任を余儀なくされる立場。ようやく会社を差配できる立場になったからには、全力で駆け抜ける必要があります。その緊張感を理解しているからこそ、良くも悪くも立場にしがみつきたくなる経営者も現れるのでしょう。
ある顧問先の株主総会で取締役の改選がありました。重任された取締役に「おめでとうございます」と声を掛けたら、いまいちピンと来ていない様子。どうやら生え抜きの従業員の中から取締役に選任され、今回が初めての改選期だったよう。取締役のポストは当たり前に更新されるものと思い込んでいたようです。取締役になったということは途中での解任はもちろん、任期満了での退任も大いにあり得ます。自分の残り時間を意識して、業務に取り組んでもらいたいものです。
監督業界への厳しい一石:日本経済新聞
日本経済新聞 電子版 2024/5/30
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81031740Z20C24A5UU8000/
親子で熱心に応援しているプロ野球チームの成績が低迷しています。素人が見ていても昨年から采配に疑問が感じられていたので、監督の休養は残念ながらやむを得ない選択だったと思っています。
私も家業を投資ファンドに事業譲渡し、代表取締役を退任した経験があります。世の中には成功体験ばかりが目立ちますが、同じ数以上に失敗体験が満ちているはずです。他者の失敗から何かを学ぶこともできるはずで、同じ地雷を踏まないように行動するだけでも手痛い失敗を発生させてしまう確率を減らせることでしょう。私が家業の事業譲渡の経緯を人前でお話ししているのはそんな考えから。今年も10月に中堅企業の幹部候補生を前に講演することになっています。
次の野球観戦は7月4日。サヨナラ負けだけは観たくないです。
春秋:日本経済新聞
日本経済新聞 電子版 2024/5/31
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81064780R30C24A5MM8000/
コラムは「先生と呼ばれたら、偉ぶるよりもギクリとする。託すならば、そんな先生がいい」と締めくくられています。私も資格を取得したばかりに、たまに先生と呼ばれることがあります。資格関係無しで初対面の経営者から呼ばれてしまうことも。そんなときには「先生ではなくて、岡田と呼びつけにしてください」と申し上げるようにしています。
先生というのは便利な言葉で、「センセイ、センセイ」と呼んでおけばいろいろ丸く収めることが可能になります。そんな呼称に踊らされることなく、地に足付いた中小企業支援をするように心掛けています。
そういえば、社長という言葉も同じ。正式な肩書きに関係なく、経営者を「社長」とお呼びして訂正を求められたことはありません。私自身も「シャチョー」だったからこそ、この呼称の軽さを知ってしまっているのです。
スタートアップ健保発足:日本経済新聞
日本経済新聞 電子版 2024/6/2
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81108360R00C24A6EA5000/
VCから出資を受けている企業が対象の新たな健康保険組合が発足したそう。社会保険の専門家にも関わらず、独自の健康保険組合を持たない開業社会保険労務士からしたらうらやましい限りです。私はこの春から国民健康保険に入ることになり、月々の負担が倍以上に増えて驚いているところです。
雇われる立場であった当時は健康保険証のありがたみなど理解していませんでした。家業が加入していた、東京実業健康保険組合の保険証を持てることが当たり前だと考えていたのです。その後、独立開業して前職で加入していた協会けんぽの任意継続が終わると同時に、自営業が身を守るための保障が手薄いことを実感する日々を過ごしています。
創業まもない企業は、資金が尽きる前に社会にイノベーションをもたらせることを実証しなくてはなりません。経営にスピードが求められるのは当たり前で、多くの経営者がヒリヒリとした日常を過ごしています。こうした健保の登場が、経営者の一助になるのは素晴らしいことだと思います。
スーツ着用「年1回以下」56%
日本経済新聞 電子版 2024/6/9
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81244360X00C24A6H54A00/
「大人の半数はスーツを着る頻度が年に1回以下だとわかった」という記事。考えていたよりもスーツ離れが進んでいるようで、リアルな数字に驚きました。今朝は地下鉄で博多駅まで移動しましたが、ほとんどの男性がワイシャツ姿。上着を手に持っている人は10人に1人くらいだったでしょうか。
私もスーツを最後に着たのがいつだったか思い出せません。一年以上前であるのは確か。もはやスーツを持たなくても困らない時代になってしまったのでしょう。
そんな私ですが、先日、茶道のお稽古用に着物と袴をオーダーしてきました。教室のお姉様方が着物姿なのに仕事と同じビジネスカジュアルの姿で通してきましたが、そろそろ着物姿でお稽古したいと思い立ってしまいました。来月あたりに受け取ることができるそう。教室に着ていった時の先生やお姉様方の反応が楽しみです。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
関連記事