郵便物との付き合い方
郵便物の配達に要する日数が延びたのにはようやく慣れてきましたが、秋には料金が値上げされるそうです。
押印なしの書類の郵送
ある役所に書類を送ることになりました。2年前に転居した時に届け出なければいけないのをすっかり失念していたものです。支払うべきものは支払っているので問題はないはずですが、思い出してしまったのできちんと届け出ることにしました。
ウェブサイトに上がっているWordファイルに必要事項を記入したあとに郵送する必要があります。最初考えたのはPDFにしたのをコンビニで印刷し、封筒に宛名を手書きしてポストへ投函するという方法。でもよく考えると、すでにWebゆうびんというサービスを利用したことがあります。わざわざコンビニで印刷しなくても、PDFをパソコンから直接郵送することができたのでした。私がするのはPDFをアップロードして決済するだけ。郵便局で印刷したものを相手方に届けてくれるというサービスです。
私がWebゆうびんを利用しているのは、顧問先へ請求書を発送する時です。1社だけどうしても紙で請求書を送ってくれとのご指示なので、MacBook Proで作成したPDFをそのままWebゆうびんで送っています。もちろん押印は省略。PDFをメール添付で送るのとどう違うのかよくわかりませんが、紙という実体にこだわってらっしゃるので、やむなくこの方法を続けています。そのうちに他の顧問先と同じように、PDFをメール添付する方法に変えていただきたいと思っているところです。
秋には郵便料金が大きく値上がりすると報道されています。買いだめしていたレターパックライトもこのところ使う機会が減ってきています。料金改定前に使い切ってしまえれば良いのですが、このままのペースだと余ってしまいそう。今後はレターパックや切手の買いだめは思い切ってやめてしまい、Webゆうびんを積極的に使っていこうと考えています。
配達まで1週間
先日、ある郵便物を福岡から東京へ普通郵便で送ったところ、ちょうど1週間かかってしまいました。投函日の翌日に集荷されたとして、土日を挟んで3営業日を費やすと1週間かかってしまうこともあり得ます。数年前までは中1日程度で届いていたように思いますが、もはやこの現実を受け入れるしかありません。
ここまで時間がかかってしまうようになると、果たして郵便で現物を送ることにどこまで意義があるのか考えさせられてしまいます。押印省略の流れと合わせて、ペーパーレスがさらに加速していくことでしょう。
以前にあるウェブサイトを購入したときの契約は、自動生成された電子契約書を双方が確認し、ドキュサインで電子署名するという方法でした。スマホ上でサインをして取り交わすことができ、これといった負担はありません。弁護士によるチェックも入っているとのことなので、私にしては多額の決済でしたが安心して利用することができました。今後、士業事務所の顧問契約なども電子契約サービスの利用が一般的になっていくことでしょう。私もこれまでの顧問先と契約書を取り交わした際には当たり前のように紙の契約書を用いていましたが、新規取引先からは電子契約サービスに挑戦してみようと思います。
アマチュア無線のQSLカード
アマチュア無線の楽しみ方の1つに交信後に取り交わすQSLカードの存在があります。交信の日時などを記録したカードをお互いに交換するものです。
日本ではこのQSLカードの交換サービスを日本郵便ではなく、アマチュア無線愛好家のためのロビー団体であるJARLが行っています。ところが最近は処理能力を大幅に超える数のカードが発行されているようで、発送してから相手先に届くまで1年以上かかっているということです。普通郵便でさえも1週間あれば届くのに、現代の日本で紙のカードが1年以上経たないと取り交わすことができないというのは異常事態です。私も会員になっているJARLの運営能力が問われる事態になってしまっています。
先日交信した局長さんからは、いかにも恐る恐るといった感じで、「もしカードの交換をできるのであれば紙のカードをお送りします」と申し出ていただきました。私は自分からは積極的にQSLカードを交換しようと申し出ませんが、相手の局長さんが望まれるのであれば別。喜んで印刷してお送りさせてもらうことにしています。
私が本格的に交信し始めたのは、ついこの間の3月から。そのため、QSLカードを受け取ったのはまだ1枚のみ。その1枚も近所にお住まいの局長さんがカード交換を特別に急いでいたので郵送で送ってもらったものです。それ以外のカードは来年になれば届くのだろうと気長に待っているところ。アマチュア無線を楽しむ人の高齢化は着実に進んでいて、10年後には大きくアマチュア無線人口は減少してしまうという予想もあります。となると、経費を節減するためにもペーパーレスの進展と合わせて、紙のQSLカードは今後消滅してしまうかもしれません。紙媒体を何でもかんでも無くすべきだなどと乱暴な事は考えませんが、電子化の流れはますます加速していくことでしょう。
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