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コラム

自動車を手放して、自転車を漕いでいる

ふと振り返ると、日常の移動手段は住む場所や人生のステージで変化してきました。

新幹線や飛行機は疲れてしまう

社外取締役を務めている会社の株主総会の日程が決まったので、飛行機とホテルを予約しました。万が一にも遅刻が許されないイベントなので前泊させてもらうことにし、最近よく泊まっている川崎駅近くのビジネスホテルを選びました。川崎を使うようになったのは羽田空港から京急ですぐ近くだから。夜遅くに着くことが多いので、羽田空港からさらに長時間の移動は避けたいのです。

たまに出張するくらいなら遠足気分で新幹線や飛行機に乗るのも楽しいのですが、長距離移動がたびたび続くと疲れてしまいます。以前から飛行機と新幹線に乗った翌日は体が重いので、意識して汗をかくようにしてきました。プールで泳いだり、エアロバイクを漕いだり。疲れている時にあえて運動することで、体のキレを取り戻せるような気がします。家業の代表取締役を務めていた時期は出張の多い生活でしたが、もう10年くらい前の話。あの頃と同じような移動を繰り返す生活を今も同じようにできるかというと心もとないです。

今回は2泊して、2日目は私用を片付けたりするつもり。そんなとき、もちろん2泊目の宿泊費と交通費は自腹です。天気が良さそうならアマチュア無線で遊んでみようと計画しています。

自動車通勤を5年間経験した

家業を投資ファンドに事業譲渡した後には、中小企業支援家に転身し行政の外郭団体に勤務していました。自動車がなければ生活が成り立たない地域で、初めての自動車通勤を経験したのもその時のことです。

当初乗っていたのは中古の軽自動車。単年度契約の有期雇用で自分がどこまで必要とされているかもわからず、とにかく安い車を探して生活の足にすることにしました。2年間は単身赴任だったので軽自動車でも不便を感じませんでしたが、仕事が軌道に乗ると契約期間も延び、ついには家族を呼び寄せることに。軽自動車を日産ノートに替え、さらにステーションワゴンも増やしました。バスや地下鉄で移動することが当たり前だった東京の生活とは全く違って、コンビニや郵便ポストに行くのにも自動車が必要。運転が嫌いなどとは言っていられず、渋々運転する日々でした。

自動車通勤で気を付けていたのは、交通事故を起こしたりもらったりしないようにするのはもちろん、二日酔いで運転しないようにすることでした。以前であれば前日の酒が残っているかどうかなど気にしていませんでしたが、時代が変わって二日酔い状態での運転もありえない行為になっています。前の晩に飲み会があった時には「大丈夫かな」などと考えずに、家族に職場まで送ってもらうようにしていました。

5年間を無事故無違反で通せたのは当たり前ですが、ほっとしました。毎日運転していれば小さな事故などに遭遇してしまうことは覚悟していたので、車を手放した時には安心したものです。最近はどうしても必要な時だけカーシェアリングを利用しています。できれば運転したくないですが、仕事で移動するためには避けられません。

青信号

運転することを面倒くさく感じるようになってしまいました

自転車通勤

現在は福岡市にいるので自動車はすべて手放して、身軽な生活に戻っています。手放して初めて自動車関連の出費が多かったことに気付きました。今住んでいる所はバス停がすぐ近くに複数ありますし、地下鉄の駅も徒歩圏内です。ろくに下調べせずに引っ越したエリアですがとても住みやすくて気に入っています。

移動に多用しているのは自転車。近くの関与先に向かう時は片道2kmほどを自転車通勤しています。昔からミニベロ(小口径車)が好きで、今乗っているのもミニベロ。自転車保険には義務化される前から家族全員、加入しています。

先日、帰り道を自転車で走っていたらサンバイザーを風で飛ばされてしまいました。ヘルメットは息子には着けさせているものの、私はまだ着けていませんでした。髪型が乱れるのが嫌なのでサンバイザーで日差しを避けていましたが、そろそろヘルメットを着けようかなとも思います。髪も薄くなってきたので髪型とか気にする年齢でもなくなってきましたし。

住む場所や人生のステージが変わると、移動手段も変化していきます。私にとっては今が一番落ち着いている時かもしれません。新幹線や飛行機はたまに乗るくらいがちょうどよくて、自動車はカーシェアリングに月1回乗るくらいが限度。普段は自転車で気分よく移動しています。


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

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