外注先と気持ちよく取引するために必要な心構え
メルマガのカバーアートを作ることにしました。
メルマガのカバーアートを依頼した
新しくメルマガを始めることにしていて、現在はサンプル号を審査してもらっている段階です。正式にスタートするまでに準備しておくべきことがいくつかあり、今日はカバーアートをイラストレーターさんに発注しました。
まぐまぐのトップページを見ると、有名人を含めたメルマガのカバーアートを見ることができます。それらを眺めながら、さてどんなカバーアートにしようかと考えてみましたが、ポッドキャストと同じ方向性で作ることにしました。多くのメルマガ発行者は、自分のプロフィール画像を前面に出していますが有名人でもないのに顔を出しても痛々しいだけ。そこでポッドキャストと同じように、プロのイラストレーターに依頼することとしました。
こうした発注時には、要件できるだけ簡潔に箇条書きで伝えるようにしています。また、参考資料なども添付し、無駄なやりとりが発生しないように気を遣っています。例えば今回だとポッドキャストのカバーアートと、私が手書きしたイメージを添付しています。こうした機微は、家業で雇われる立場であった頃に取引先から見積もりを取得しようとして失敗をしたり、先輩方のやり方を真似して身に付けたものです。
今回お願いしたのは以前に気持ちよくお取引できたイラストレーターさんなのであまり心配していません。再び良い作品を納品してもらいたいと考えています。
外注するときに心がけていること
今回のように何かの作業を外注する時、私が心がけていることがあります。それは値切らないことです。1円でも安く何かを手に入れたいのは人間の本能ですが、発注される側からしたらいると買い叩かれているということ。もし自分が買い叩かれたとしたら、気分良く仕事ができるでしょうか。私は自分を安売りしたくないと考えているくらいなので、外注先にも気持ちよく仕事をしてもらうために値引き要請などは一切行わないことにしています
家業で法人営業の部署にいた時のことです。ある先輩従業員が仕入先への発注で単価を値切ることができたとうれしそうにしていました。それを見かけた上司が私に教えてくれたのは「値引きが実現してその瞬間は得したように感じられるかもしれないが、その後の取引では必ずプレミアム価格が提示されるようになる」といった内容でした。
つまり、安易に値引き要請したところで、次回以降の見積もりではその分を上乗せされてしまうということ。商売であるからにはお互いが取引に旨味を感じなければいけないわけで、安易な根拠のない値引き要請はWin Winの関係を崩壊させてしまうのです。
中小企業支援家をしていると、私に興味をもってくれた経営者から顧問契約等について尋ねられることがあります。そんな時、最初から少しでも安くしようという方とは、残念ながら、お取引をしないことにしています。一方で、現在の顧問先はいずれも私の希望額をそのまま受け入れてくれた会社ばかりです。これと決めた報酬を提示しているにもかかわらず、目先の売上に目がくらんで値引き要請を受け入れてしまうといつか必ずそのことを後悔することになります。気持ちよく仕事をするためにも値切られないようにする工夫も必要なのです。
支払いは迅速に
外注先との取引で気を遣っていることのもう一つが、できるだけ迅速にお支払いすることです。私は個人事業主なので、会社組織のように締め支払いのタイミングが規則で決まっているわけではありません。そのため、請求書をいただいたらできるだけ早くお支払いするように心がけています。
自分自身が家業の代表取締役として資金繰りに汲々とした経験があるからこそ、現金の回収はできるだけ早くすることが重要だと何より理解しているつもりです。そのため、外注先へのお支払いはとにかく迅速に、例えばメールをもらった直後にスマホからインターネットバンキングで支払うように心がけています。
講演などのスポットの仕事で困るのが、報酬の支払い日を事前に教えてもらえないことです。ひょっとしたら担当者も経費の支払い日を把握していないのかもしれませんが、講演が終わったタイミングで私からお礼とともに支払い日を確認することがよくあります。
自分自身がこのような経験をしているので、私が講演やセミナーを企画し外部講師へ報酬をお支払いするときは、最初の打診の段階でお支払い予定日をお伝えするように心がけています。スポットの取引だからこそ、明朗会計でお互いに気持ちよく取り組みたいものです。
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