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コラム

質疑応答で自説を延々と語る人が苦手

講演などに必ずついて回るのが質疑応答の時間です。講演に関する質問が活発に交わされるのであれば良いのですが、中には質問を装いながら自説を等々と語る輩もいます。先日もこうした人物に出くわしてしまいました。

ひさびさにウェビナーに参加した

先日あるウェビナーに参加しました。ここしばらくオンラインで打ち合わせすることもなかったので、久しぶりにMacBook Proからzoomを起動することに。起動時にアップデートを確認するようにしていて、今回は6.011というバージョンにメジャーアップデートされました。どうやら4月くらいにver6がリリースされていたようです。ぱっと見る限りではアイコンが変更され、表記もzoom Workplaceとなっています。

昨年、MacBook Proを買い替えてから内蔵カメラの画質が大幅に向上しています。2019年モデルの時は外付けのカメラを買おうか悩んでいたくらいなのですが、今はまったく不満なし。鮮明に自分の顔を映し出してくれます。今回のウェビナーは顔出しするようにとの要請があったので最初からカメラはオン。今どきカメラはオフにしておきたいのですが、数十人の参加者はおとなしく指示に従っていました。

講演内容は1時間で、話慣れているようでコンパクトにまとめられていました。論理的な説明の仕方など参考になり、私の次の講演にも生かせることがありそうです。残念だったのはなんとなく始まって、なんとなく終わってしまったこと。どういう趣旨のイベントなのか説明はなく、また何人か関係者がいらしたようですが誰がどなただかわからずじまい。初めて参加させてもらった私には、いまいちピンとこないまま終わってしまった印象が残りました。

時間泥棒は排除せよ

後半の質疑応答では残念な出来事がありました。講演終了後に間髪を入れず、司会者から「何か質問はありますか?」と告げられ質疑応答に突入。私を含めた参加者が質問をさせてもらったのですが、そのうち複数名が質問をする体を装いながら、自説を延々と語り始めてしまいました。私が最も苦手とする人々です。さんざん自説を語っておき、ふと我に帰るのか、最後におまけのように質問を付け加えるのがお決まりのパターンです。自説を参加者に披露しているつもりの本人は気分が良いのでしょうが、無関係の者からしたら「あなたはどなたですか」といった感じです。

私もセミナーなどを主催し、さらには進行役を兼ねることがありますが、こうした自説を延々と語ろうとする人に対しては毅然と対応するようにしています。お話ししている最中でもどうやら質問ではないなと判断するなり割って入り、「お話ししたいことがあれば、この後の名刺交換の時間にでもどうぞ」などと言ってぶった切ってしまうことにしています。参加者は講演を聞きに来ているのであって、参加者の1人のどうでもいい自慢話などに付き合うために時間を割いているのではありません。進行役が主導権を握り、こうした人物を排除しないと、せっかくの講演などが色あせてしまいかねません。

以前に参加したセミナーでは、質疑応答の時間に自分の書いた本を宣伝しようとする輩が出没しました。その時はさすがに会場から声が上がり強引に排除されていました。まさに時間泥棒で、本人は宣伝しているつもりなのでしょうが、会場からは総スカンをくらっていました。こうした人物にはどうやら年配の男性が多いように思います。私もあと20年もしたら、あんな風になってしまうのでしょうか。

挙手しているビジネスパーソンの手

質疑応答タイムはフリートークできる時間ではありません

主催者の腕の見せどころ

私はダラダラと進行するセミナーが何より苦手です。質疑応答が際限なく続いたり、終わりの時間が守られなかったりすると、最後までお付き合いせずに途中退席してしまうこともあります。PowerPoint資料を読み上げるだけの講演も資料を配布してくれれば済むことで、わざわざ時間を割いて画面に見入る必要もないでしょう。1日24時間、1年365日はすべての人に等しく与えられた貴重な資源です。時間を無駄遣いにすることほど我慢ならない事はありません。

次に私が企画しているセミナーは7月に実施する予定です。企画の大枠は既に決定しているので、この後はチラシを作成して集客のために行動します。今回ははじめての試みとして、講演テーマに沿った質問などを事前に集めることにしています。講師にあらかじめお伝えしておくことで、当日の講演をより充実したものにしようという考えです。質疑応答の際に進行役が「何か質問はありませんか?」と連呼することほどみっともない事はありません。的を得た質問が端的になされるように段取りするのも、主催者の腕の見せ所。せっかく時間を割いて参加してくれる人々のために、より良いコンテンツを提供しようと考えています。


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