日経電子版で保存した記事(2024年5月)
日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。
(竹内謙礼の顧客をキャッチ) Xが長文化 「話術」生きる
日本経済新聞 電子版 2024/4/22
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80142820Z10C24A4HF0A00/
情報発信はまず始めること、そして継続することが何より重要だと思っています。あれこれ理由をつけて行動しない人は、当たり前のことですがいつまで経っても成果を得られません。反対にさっさと一歩を踏み出した人は、紆余曲折はあったとしてもいずれ独自の立ち位置を築くことができます。
情報発信をしようとしない人の言い訳の典型例は「発信のネタが無い」「対応できる従業員がいない」といったもの。日常的に事業を営んでいるのであれば、業種などに関係なく発信のネタにあふれているはず。また、従業員に任せられないというのであれば経営者が自分で始めればよいだけのこと。今の時代、自ら情報を発信しないということは知ってもらえないということです。
(人生100年こわくない 岩崎日出俊さん) 「複利」のすごさと怖さ 数%で大差
日本経済新聞 電子版 2024/4/13
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79951890R10C24A4K14800/
4月だからか、日経ヴェリタスには投資初心者向けの記事が多いように感じます。この記事は「運用を考える上で、いちばんのポイントは複利の効果を皮膚感覚として身に付けることだ」と書き始められています。複利の力は投資に限らず、商売にも応用できると思っています。小さな信用を積み重ねていけば、いつか必ず大きなご縁に繋がるようなイメージです。
〈信用調査ファイル〉事業譲渡し破産、一長一短
日本経済新聞 電子版 2024/4/25
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80253680U4A420C2TB3000/
記事中で紹介されている第二会社方式。私もこの方式でゾンビ企業と化していた家業を投資ファンドに事業譲渡することができました。あれから9年が過ぎても忘れることのできない体験です。事業譲渡の経緯を話せとたまに呼んでいただくことがあり、今年も10月に大阪でお話ししてきます。中小企業の幹部候補生の方たちに、「しなやかに変わり続ける勇気を持ちましょう」などとお伝えしてくるつもりです。
企業を取り巻く環境には成功体験(らしきもの)ばかりが目立ちますが、同じ数以上に失敗体験が存在しているはず。失敗から学ぶことで成功に近づくことができるのであれば、こんなに効率の良いことはないと考えています。「踏んではいけない地雷の在りか」を知ることができれば、少なくとも同じ失敗をすることはなくなるからです。成功体験(らしきもの)って、痛快ではありますが、地方中小企業に生かせる学びは少ないように感じてしまうのです。
座禅で自分を取り戻す
日本経済新聞 電子版 2024/5/4
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80457680T00C24A5TCC000/
記事では「広い視野から考える自分を取り戻す」手段としての座禅の効用を説いています。私にとって同じような意味を持つ行為は茶道のお稽古かもしれません。まだ初心者の域で先生に叱咤激励されながら学ぶ日々ですが、日常にない没入感を得られる貴重な時間です。経営者というのは常にストレスに向き合わなければいけない仕事。座禅でもなんでも、自分を取り戻す(健全な)手段が必要です。
三井住友銀、大学運動部の活動費を助成
日本経済新聞 電子版 2024/5/8
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80508260X00C24A5EE9000/
高校ではボート部に在籍していて、OBになってからはボートを新造するための資金集めなど裏方の仕事も経験させてもらいました。つきつめれば、「OBOGを気持ちよく飲ませれば資金は集まる」というのが私が得た学びです。お金が足りなくなった時に急に「募金してください」と泣きついても誰も相手にしてくれません。日頃から何でも話せる関係性を築いておくことで、いざという時にこちらの要望以上の額をいただくことが実現します。
「就職氷河期」を笑うな
日本経済新聞 電子版 2024/5/12
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80607530R10C24A5EA3000/
記事では「氷河期世代は一般的にバブル崩壊後の90~2000年代に新卒を迎えた世代」を指すとされています。私も実は2001年に就職した氷河期世代。ただ、家業にすぐに転がり込んだので就職活動は一切していません(いくつかの百貨店内の自社ショップでアルバイトをしたのが就職活動といえるのかどうか)。
「氷河期世代の足元の実質賃金は上の世代に比べて月6万~8万円低い」とも書かれていて、他人事ではありません。常に最悪に備えるような思考が染みついているのは、氷河期世代だからなのか、地方中小企業の経営経験があるからなのか。どこかに就職すれば人生は安泰なんてことはみじんも考えていなくて、常に次の挑戦の機会を求めていられるのは、ある意味、幸せなことなのかもしれません。
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