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コラム

趣味は楽しんだもの勝ち

私の趣味は読書とアマチュア無線、カメラの収集といったところです。この頃はアマチュア無線が楽しくて仕方ありません。仕事にも遊びにも全力で取り組みたいと考えています。

地下鉄で見かけた人

昨日、地下鉄に乗っていた時に(おそらく)女装を楽しんでいる人を見かけました。ひらひらとしたスカートを履いていて、上から下までコーディネートを楽しんでいるよう。その様子を見かけた私の頭に思い浮かんだフレーズは「趣味は楽しんだもの勝ち」というものです。女装だろうがなんだろうが、法律やマナーに反しない範囲で楽しむのであれば、何をしようと本人の自由です。

そういえば、東京で雇われる立場であった頃に新宿のお客さんを訪問すると、上から下まで虎?タイガーマスク?の格好をしていた人を見かけることがありました。初めて見かけた時はぎょっとしたものですが、そのうちに違和感はなくなり、新宿という土地柄もあってか、様々な人が世の中にはいらっしゃるのだなぁと勉強になりました。

人は誰しも、自分と見かけやスタイルが大きく異なる人に対して身構えがちです。多様な個人の生き方が認められるようになったこの頃では、逆に、自分の価値観が何かにとらわれていないかを疑ってかかる必要があると思っています。「常識」と口から出かかった時には、物事には様々な見方があると自戒するようにしています。自分だけが正しいなんてことはなくて、それぞれの立場から観る物事は様々な見え方がするものです。

他者に迷惑を掛けないようにする

私は今アマチュア無線にハマっていますが、交信をするときには周りの人に迷惑をかけないように気を遣っています。

もしこの時自分の趣味を優先して、周りの人に騒音を撒き散らしたり、特定の場所を長時間占有するなどの行為に走ってしまったら、それはもはや趣味としては成り立ちません。実際にある展望台等では、アマチュア無線の交信が禁止されているところもあるそう。過去に誰かが迷惑行為をしてしまったのでしょう。公共の電波を使わせてもらい、かつ、様々な場所から交信を楽しませてもらっている以上、他者に媚びる必要はありませんが、「遊ばせてもらっている」という謙虚な気持ちは必要です。

以前にシーカヤックを漕いでいた時、ガイドの人に教えられたのが、海の上では働く船を優先するということです。働く船というのは漁船やフェリーを指します。

我々シーカヤックカーは遊びで港や海を使わせてもらっている立場なので、海を仕事場にしている人たちに対して敬意を払うと同時に、迷惑をかけないようにしないといけません。漁船が航行するときにシーカヤックの存在に気を使わせないようにしたり、港から出艇するときはできるだけ邪魔にならない場所から速やかに艇を出すようにしたり。自由に趣味を楽しませてもらっているからこそ、他者を尊重する姿勢が大事だと学びました。

福岡市営地下鉄の車内

福岡市営地下鉄によく乗ります

遊びが仕事、仕事が遊び

かつては、仕事と趣味を切り離すのが当たり前だったように思いますが、自営業となった今では仕事と趣味の境目は曖昧になってきているように感じます。仕事だからいやいや1日8時間働くのではなく、趣味での学びを仕事に活かしたり、仕事を趣味のように楽しむ姿勢を持つように心がけたりといったことが起こっています。遊びが仕事であり、仕事が遊びでもあるのです。

仕事を苦行のように行っているうちは、自営業を楽しめていない証拠です。その空気感は必ず顧客にも伝わってしまっているはずで、不満足要因とまではなっていないにしても、顧客に対して失礼だと思うのです。

仕事を趣味のように楽しんでいれば、顧客はその様子を見て共感し応援したくなるものです。私がかつてご支援したある事業者さんは表面上は農業を営んでいますが、実際に提供しているサービスはエンターテイメントそのものです。農作物を収穫し売るだけであれば誰でもできること。農業をエンターテイメントにできているからこそ、独自の立ち位置を築くことができ、持続可能な事業を営んでいくことができるのだと理解しています。

趣味を持てているのは、人生が豊かである証拠の1つ。せっかく何かを楽しむことができるのであれば、思いっきり満喫しなければ人生の時計はあっという間に進んでいってしまいます。趣味は楽しんだもの勝ち。仕事にも生きる考え方です。


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