都市高速で観光バスに追突されそうになった話
自営業のリスクはいろいろありますが、移動も一つのリスク。先日、観光バスに追突されそうになった話を書いてみます。
観光バスに追突されそうになった
先日、顧問先を訪問した帰り道、福岡市の都市高速で観光バスに追突されそうになりました。緩い上り坂がちょうど渋滞最後尾になっていて、私が停車してふと後ろを見たら観光バスがすぐそばに迫っていました。「ぶつかる」と覚悟しましたが、観光バスが車体を大きく揺らしながら急ブレーキ。ギリギリのところで追突されずにすみました。ミラー越しに見た観光バスの運転手さんはそばにいた人になにやら確認していたようで、ひょっとしたら急ブレーキでどなたか体をぶつけたりしていたのかもしれません。
私の反省材料としては追い越し車線を走っていたことです。普段は追い越し車線などめったに走らないのですが、その後の車線変更の兼ね合いで追い越し車線を走っていました。追い越し車線は急いでいるクルマや雑なドライバーが多いもの(私の主観です)。ちょっと楽をしようと考えて追い越し車線を走ったことで、事故に巻き込まれそうになってしまいました。
これまで交通事故に関わったのは一度だけ。学生の頃にバス会社の所長さんが運転する車が信号のない交差点にするすると侵入してきて、優先道路を運転していた私が避け切れずにぶつかってしまったことがあります。その時は警察には連絡しないでくれと懇願され、修理費用は全額、先方が負担しました。今なら問答無用で警察に連絡しているところですが、当時はなんとなくその場で処理してしまいました。
大型二種免許を持っている
まだ雇われる立場であった頃に教習所で大型二種免許を取得しています。家業に勤めていたもののボーナスが満足に支給されることもなく、漠然と業績が悪いことも感じ取っていました。まだ家族はいませんでしたが、なんとなく「今のうちにバスを運転できるように免許を取っておこう」と思いついたのです。
大型二種の教習はとても楽しい経験でしたが、叩き込まれたのはとにかく安全運転を徹底すること。学生の頃に普通免許を取得するために通った時とは違って、一定の運転経験がある者に対して顧客を輸送することを前提に厳しく安全運転を指導してくれました。路上教習で指摘されたのは、制限速度内であってもスピードを出しすぎるなということ。「さっきの箇所、あの速度では怖かったですよ」と教官から指摘された時に安全運転の本質というものを垣間見たような気がします。
今では月に一回くらいしか運転しなくなりましたが、なにより心がけているのは無事に帰宅すること。高速道路でも80kmくらいしかスピードを出すことはなく、交差点もゆっくり走るように心がけています。事故を起こしてしまえば過失の有無に関係なく時間と手間を取られてしまいます。ましてやどなたかを傷つけたらとんでもないことになってしまいます。運転しないで済むなら運転したくないくらいで、恐る恐るハンドルを握るくらいがちょうどよいと思っています。
個人事業主のリスク
労災保険 業務委託受け働くすべての人に加入対象拡大へ 厚労省
2023年11月20日 NHK NEWSWEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231120/k10014263571000.html
少し前にはこんなニュースが報道されていました。働き方が多様になっているので、広義の労働者を保護する方向に議論が進んでいるようです。
私が困っているのが業務委託契約で働いている先でケガなどをした時の補償です。会社と雇用契約を結んでいるわけではないので、これまでは労災保険に加入することはできませんでした。例えば、蛍光灯を交換する作業を行っている時に高所から転落してケガをしたら泣き寝入りするしかありません。労災保険の加入対象が拡大されれば、業務委託契約で働いている時に不幸な事故にあったとしても一定の補償を受けられるようになるはずです。
冒頭の出来事でも、もし事故に発展していたら個人事業主の私にとっては大きなダメージになるところでした。ケガなどしてしまっていたら、その後の仕事にも大きく支障を来しかねませんでした。私のような無形の商品を取り扱うものにとって、一番の商品は自分自身です。日々生活する中で一定のリスクは生まれてしまうものですが、避けられるリスクはできるだけ避けて身を守りたいものです。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
関連記事