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コラム

士業マーケティング 経営者と会う時にふさわしい服装

もう1年以上、スーツを着た記憶がありません。でも服装への投資は必要です。

袴を試着した

先日、茶道教室が始まる前に先生が袴を試着させてくれました。月末に着物店に行こうと思っているタイミングだったので貴重な機会でした。私が着物を作ろうと考えていると話したのを覚えていてくださったのがありがたいです。実家にも祖父が着ていた着物が残っているのはわかっていて、そのうちに送ってもらうつもり。私の着物デビューも近づいてきているようで緊張しています。

この頃はまったくスーツを着ることがなくなってしまいました。雇われる立場であったころは、夏物と冬物のスーツを5着ずつ着回していたのが信じられないません。来客がある時でもせいぜいジャケットを羽織るくらいです。スーツを作るくらいなら茶道でも使える着物を仕立てた方がよさそうだと考え、茶道教室のお姉さま方にいろいろ教えてもらいながら勉強しているところです。

スーツは百貨店で買うことがほとんどでしたが、着物は専門店に行くことにしました。特に初心者であることを率直に伝えて、丁寧に提案してくれるお店であることが重要。選択肢ばかりを提示されても判断しようがなく、私の状況を踏まえて「これにしなさい」と言い切ってくれるくらいがちょうど良いです。百貨店のスーツ売り場でも「紺のスーツを作りたいです。予算は〇〇万円。後はお任せします」とお願いしていたものです。

経営者と対話をするための服装

中小企業支援家に転身してからは、ボタンダウンのシャツにチノパンという服装が定着しました。夏はもちろん半袖にしていて、今年もそろそろ衣替えの季節。

こうした服装を選んでいる理由はなにより楽だからというのもありますが、経営者と対話する際に身構えられないようにするためでもあります。どんなに暑くてもスーツにネクタイを締めているなんて、以前であれば常識や礼儀であったのでしょうが、今では融通が利かないサラリーマンと見られるだけ。地方中小企業の経営者は作業着やラフな格好をしている人が多いので、相手に身構えられないようにする服装を心がけているのです。

ラフな格好をしているからといって清潔感が損なわれることのないように気を遣っています。例えばシャツは消耗品なので2シーズンほどで入れ替えていますし、パンツも毎シーズン買い直しています。毎日の仕事で着る服は消耗品。もったいないかなと思うくらいのタイミングで処分してしまうように心がけています。

人は見た目である程度の部分を見極められてしまうというのは誰もが認めるところでしょう。成果や志で判断してもらうためにも、その前段階で振り落とされてしまわないように服装で油断はできません。また、スーツを着ているからといって免罪符にはならず、サイズが合っていなかったりくたびれていれば、もちろんだらしなく思われてしまいます。ましてや清潔感がなければ嫌われるのは、スーツを着ていても同じです。

茶室の畳

茶道のお稽古用に着物を作ります

士業の一番の商品は資格や法律の知識ではなく自分自身

先日、近所で開業することになったと士業の先生から挨拶状をいただきました。お会いしたことものないのに恐縮してしまいます。封筒で届いた挨拶状からは折り目正しい方なのだろうなぁという印象を受けて、いつかお会いできるのを楽しみにしているところです。

開業前後はいろいろと慌ただしく、買いそろえなくてはいけないものも多いことでしょう。私がお勧めするのはシャツをまとめ買いしてしまうことです。体形が変わらないというのならオーダーのシャツにしてしまうのも選択肢に入るでしょう。開業するからと専門書などを買い込んでしまうよりも、見込客の目に触れるところに投資すべき。雇われる立場であった頃から使っているカバンなどもひょっとしたら劣化しているかも。シャツと同じく開業のタイミングで新調を検討しましょう。

開業した後に真っ先に取り組まなければいけないのは営業です。他の資格試験に手を出す人もいますが私はお勧めしません。いつまでも勉強し続ける姿勢は大事ですが、まずは顧客を作らなければいけないタイミングであるはずです。営業から逃げていてはいつまで経っても事務所経営は軌道に乗せられません。営業に注力するためにもパリッとした服装にするのは重要。士業の一番の商品は資格や法律の知識ではなく、自分自身です。開業したからにはまずは自分に投資しましょう。


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