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コラム

飲み会を断る勇気を持つ

新年度が始まって、宴会や懇親会が続く日々です。私は気が向かなければ、どんな飲み会でも平気でお断りするようにしています。飲み会を断る勇気について書いてみます。

宴会が好きではない

元々、お酒がそれほど好きではないというのもありますが、強制的に参加させられる飲み会が嫌いです。家業で雇われる立場であった頃も、送別会や忘年会は欠席していたことがほとんど。お世話になった人の送別会であっても就業時間中に挨拶しておけば問題ないはずで、白い目で見られていたような気もしますが平気で欠席と伝えていました。

一律に何が何でも飲みに行かないというわけではなくて、個別に声を掛けていただいた場合や何か理由がある場合はできるだけ予定をやり繰りするようにしています。例えば、つい最近は元従業員さんが資格試験に合格したというのでお祝いの席を設けました。数年間の受験勉強の末に合格されたのだからお祝いしたくなるのは当然のことで、楽しいひと時を過ごすことができました。

先日、ある集まりの後に懇親会が設定されていましたが、これはお断りしてしまいました。特に理由らしい理由はなくて、しいて挙げるならさっさと帰りたかったから。他のメンバーでも実は飲み会に行きたくなかった人もいたよう。だったら行かなければいいのにというのが私の考えです。大勢の飲み会だからといって、みんなが楽しく飲めるように仕切れる幹事は稀な存在。誰かわからない近くの席の人と、当たり障りのない話を2時間も強制されるなんて私にとっては苦痛なのです。

必要な飲み会ならば自分が幹事をする

飲み会をしたいなと思ったら、自分で幹事を引き受けることもしばしばです。飲みたいのだから自分で幹事をするというだけ。高校ボート部のOBOGとはよく集まっていましたが、先輩後輩関係なく私が幹事をする機会は比較的多かったように思います。なぜなら、みんなで集まりたかったから。OBOGが集まって組織を活性化し、部に資金をもたらしたかったという実務的な側面もありました。

幹事というのは日時と場所と会計をするだけが仕事ではありません。グラスが空いていないか、話し相手がいなくて寂しそうにしている人がいないか、酔っぱらいすぎている人がいないか、席の配置に問題がないかなど、目配り気配りすることが求められます。こうしたことを楽しく務められるかどうかが大事で、飲み会が始まったから後は知らないといった考えの人は幹事に向いていません。

来月には関与先の飲み会を予定しています。私が幹事を務めることになっていて、日程調整を終えたところです。酔っぱらってしまったあとの会計は誰かにお任せしたいところですが、それ以外の幹事業務は何度も手掛けているので負担感を感じることはありません。みんなが楽しく過ごせるように配慮するのも幹事の楽しみの一つだと思っています。

乾杯の様子

来月に幹事をする予定です

断るのに理由は要らない

飲み会を断るのに理由は必要ありません。後ろめたさを感じる必要もなくて、「行きません」とだけ伝えればよいのです。

この春、ある関与先で歓送迎会に呼ばれましたが、これもお断りしました。人数が多すぎて顔と名前が一致しない人ばかり。そんな飲み会に呼ばれても困ってしまいます。飲み会の場でこそ有用なコミュニケーションが可能、みたいな考え方がありますが、私からしたらぞっとする話です。仕事の話は就業時間中にしてくれよと思います。飲み会の席でしか深い話をできない組織というのは何か問題を抱えていることでしょう。

最近はノンアルで通すことにも抵抗は少なくなりましたし、ハラスメントにも厳しい目がそそられるようになりました。私自身もさんざん酔っぱらって周りに迷惑を掛けてきた自覚がありますが、最近はそうしたことは許されなくなってきているように感じます。人前では酔っぱらわない程度にお酒を楽しむくらいがちょうど良いのかもしれません。これ以上どなたかに迷惑を掛けないためにも、アルコール摂取量が多めになることが予想される飲み会はお断りするようにしています。

飲むも飲まないも自由。飲み会に参加するもしないも自由です。自分の行動は自分で決めればよいわけで、誰かに気兼ねする必要なんてありません。一度断ってしまえば、特になんの悪い影響もないことに気づくと思います。


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