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コラム

明朗会計が一番

先日、ある転職支援サービスからスカウトを受信したと連絡が来ました。某企業からのスカウトだったのですが、残念ながら即座にお断りすることに。スカウトと言いつつ、諸条件が明らかにされていなかったからです。

転職支援サービスからのスカウトを受信した

転職サービスに今でも登録を残したままにしています。どこでどうご縁につながるか分からないので、自営業営んでいる今でもアカウントをそのままにしているのです。例えば、外部経営者を招へいしようとする案件もたまにあるようなので、タイミングが合えば応募したいと思っています。ありがたいことに、登録していると実際に面談のお申し込み等をいただくことがあります。その際は条件に関わらずお話しさせてもらうようにしているのですが、せっかくお声掛けいただいても即座に面談や情報交換をお断りすることもあります。

どんな場合かと言うと、諸条件が明確でない時。特に報酬の提示がなく、「応相談」などとなっている場合は問答無用でお断りです。雇用契約の最も重要な条件を明示せずに、「まずは面談を」などとアポイントを取ろうとするのは失礼だと思います。

つい先日もそのような会社からオファーをいただきました。複数のホテルの統括管理をするポジションの求人だそう。私のマネジメント経験が生きるはずだなどと書かれていて、まずは情報交換を希望しているとのことでした。ただ、残念なことに報酬が明記されていません。「現在の年収をベースに柔軟に検討させていただきます」などと書かれていて、応相談ということらしいです。このような会社とオンラインであったとしても打ち合わせするなどまっぴらごめんです。例によって即座にお断りさせてもらいました。

外部講師を呼ぼうとするのであれば真っ先に報酬を提示すべき

私がセミナーを企画して外部の専門家に講師を依頼する際、真っ先に報酬の額を提示するようにしています。プロに業務をお願いするのだから当たり前のことだと思っていて、まずは報酬に納得いただけるかを確認すべきだと思っているのです。報酬の話を後回しにして日程調整を試みたり、内容の打ち合わせをしようとするのは順序が逆。大変失礼なことだと考えています。

私が仕事をいただく場合も同じ。組織内の同意を得られていないのにまずは私の意向を確認しようとしてきたり、詳細を明かさずに日程だけを押さえようとしてくる主催者とは距離を置くようにしています。ボランティアでも何でもなく仕事として依頼しようとするのであれば、まず諸条件、特に報酬はきちんと提示すべき。額の多寡が問題なのではなくて、肝心なところをあやふやにしようとする姿勢に違和感を覚えるのです。

例外は毎年同じ仕事をいただける時くらいでしょうか。報酬や交通費の精算方法などが変わらないのであれば、その旨をお伝えいただければ問題ありません。10月に予定が入った講演はここ数年毎年、登壇させていただいているものです。担当者も代わらずにいてくれて、毎年使ってもらえるのはありがたい限りです。出席者の反応なども丁寧にフィードバックしてくれるので、安心して取り組むことができています。

レジの中

明朗会計にして欲しいものです

明朗会計が一番

あるプロジェクトに関わっていて、契約更新の話になった時、担当者から「岡田さんはお金の話なんてしないですよね」といった趣旨のことを言われてぞっとしたことがあります。いやいや、お金の話が最も重要です。そんなことを言い放っていた担当者はもちろん雇われる立場で、給料をしっかりともらっています。それなのに外注先となると、無償奉仕やそれに近い状態を要求してくるのはなぜなのでしょうか。私には全く理解できない感覚です。その後いろいろありましたが、結果、そのプロジェクトについては私から距離を置かせてもらうことになってしまいました。

お金の話が下品だとかというのは時代錯誤も甚だしいことです。学校で教えてくれないことの1つがお金のことだと思っていて、マネーリテラシーの低さは社会に出てから自分で学んで挽回するしかありません。自分で何かを生み出せず、あるいは稼ぐ能力のない人に限って、お金の話になると急にあやふやな姿勢を取るように感じます。社会人であるならば、雇われていようが事業を営んでいようが、報酬の話は最も重要な要素の1つです。この点をあやふやにしようとする組織や人と、私は付き合うつもりはありません。明朗会計が一番です。


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