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コラム

クレジットカードを再発行した話

    先日、新しい期限のクレジットカードが届いたばかりなのですが、カード会社に再発行を依頼することになりました。

    クレジットカードを預けたら目が届かない場所に持って行かれた

    ついこの間のこと。あるお店で買い物をし、クレジットカードで支払いをすることにしました。雑居ビルの2階にあり、看板は出ていません。といって胡散臭さはなく、店員さんの接客もテキパキしていて好印象です。

    この頃は現金をほとんど持ち歩いておらず、数万円の買い物だったので、クレジットカードを使用することに。ところが、カードを渡すとバックヤードに持っていかれてしまいました。この時に「まずいな」とは思ったのですが、時既に遅し。数十秒ほどでレジに戻ってきて決済端末を差し出され、暗証番号を入力して支払いは終了しました。

    なんで私の目の届かないところにカードを持っていったのか理由を尋ねようかとも思いましたが、既に終わったことを蒸し返してもどうにもならないと考え、黙って店を出ることにしました。

    このお店の商品や接客に不満はありませんでしたが、カード番号、期限、セキュリティコードを控えられてしまったかもしれず、モヤモヤとしたまま帰路につくことに。自宅に戻って冷静に考え、カードの再発行を依頼することにしました。

    幸い、私が利用しているカード会社の手続きは簡単でした。アプリ上からすぐに依頼することができ、理由などを細かく記載したり、手数料が発生することもありませんでした。

    不正使用があったわけではありませんが、忘れた頃にトラブルに巻き込まれるのはごめんです。何か気になることがあったときに「でも大丈夫だろう」などと考えてしまうのは、人が誰しも持っているの正常性バイアスのせい。私も「まさかこのお店でカード情報が流出する事は無いだろう」などと考えもしましたが、でもやはりカードが手元を離れたのは事実。面倒ではありますが、クレジットカードの再発行をすることにしました。

    昔のセキュリティは緩かった

    私が東京の百貨店で社会人の第一歩を踏み出した時、個人情報の取り扱いやセキュリティなどまだ緩やかな時代。売り場内のテーブルで接客し、裏面にサインのないクレジットカードを預かって、レジに向かうなど当たり前のように行われていました。今では考えられないような緩さで、またそのことを咎めるようなお客様には1度も出会った事はありませんでした。

    また外線電話からの注文を受けることがあり、カード番号等をその場で聞き出し決済を済ませてしまうなどということもできました。百貨店のハウスカードであれば番号を伝えるだけで決済が可能で、その当時まだ社会人経験が浅かった私はクレジットカードの持つ信用の重さについては驚いていたものです。

    たまに裏面に署名のないカードをお客様から手渡されると、私は「署名がありません」などと申し上げるようにしていましたが、面倒くさそうにそのまま決済しろと言われることがほとんどでした。

    クレジットカードを決済する端末

    クレジットカードから目を離してはいけませんでした

    セキュリティに対する適切な感度を持つ

    一時期に比べると、私のクレジットカードでの決済は2分の1から3分の1位に減っています。そのかわり増えたのがPayPayと交通系ICでの決済。カード会社からの口座引き落としが後日になるのがわずらわしく、チャージ時に銀行口座から引き落とされる決済の方が、私の好みに合っているのです。

    いまだに長財布と小銭入れをそれぞれ持ち歩いていますが、ほぼカバンから取り出すことなく日々を過ごしています。iPhoneさえあれば銀行の残高を確認することができますし、振り込みをすることもできます。証券口座もアプリから使うようにしていて、パソコンで操作することもほとんどありません。スマホ1台さえあれば、日常生活の支払いに不便を感じる事はほとんどなくなってしまいました。財布を家に置いていく勇気が持てていないだけで、実際上はスマホだけでなんとかなるのでしょう。

    最近の学生は現金に触れる機会が少なくなり、金銭感覚を身に付けることが困難になっていると聞いたことがあります。知り合いの親戚もバーコード決済ばかりを多用し、ついつい無駄遣いしがちなのが気になっていると聞いたばかり。

    多様な決済手段を選べるようになったからこそ、適切な金銭感覚を身に付けることはますます重要になっていると思いますし、セキュリティに対する感度もしっかり持っておかないとトラブルに巻き込まれる確率が高くなっているように思います。

    今回はまだ何かトラブルに巻き込まれたわけではありませんが、早め早めの対応を心がけて、クレジットカードを再発行することにしました。


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