日経電子版で保存した記事(2024年4月)
日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。
(竹内謙礼の顧客をキャッチ) 請求書同封の「営業マン」
日本経済新聞 電子版 2024/4/1
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79650660Z20C24A3HF0A00/
請求書に同封しているという、紙のニュースレターからの注文が増えている事例の紹介。私の関与先にも同じように、請求書にニュースレターが同封されてくることがあるそう。すでに取引が発生している先で必ず開封される媒体だからこそ、有効に活用しないともったいないです。
こうした地道な施策がマイナスに作用することなどなくて、言い換えれば、やった者勝ち。情報発信に注力しない事業者がほとんどだからこそ、コツコツと続けていくと競合に大きな差を付けることが可能になります。
ある関与先にはたびたび情報発信に取り組むように促していますが、いっこうに本腰を入れる気配はありません。年に数回発信するのみでは成果を感じられないのも当たり前で、担当者のモチベーションも上がらないことでしょう。まずは情報発信を仕組み化して習慣化するところまでは経営者が先導し、小さくとも最初の成果が生まれたあとに従業員に任せていけばよいでしょう。
カフェインはどこからが取り過ぎか リスクが高い人とは
日本経済新聞 電子版 2024/4/5
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC22A490S4A320C2000000/
関与先を訪問した際にコーヒーをいただけるのはありがたいことです。ただし、その日の夜に眠れなくなるのに困っています。どうやらカフェインに敏感な体質なようで、朝起きてすぐに飲むコーヒーの他には、午前中の1杯程度が私の限度量だと思われます。
今年47歳になる私ですが、今のところ体の不調等には悩まされていません。ただ、以前より酒やカフェインにはますます敏感になってきているように感じます。この頃では飲み会でも間にノンアルコール飲料を挟むことにしていますし(飲まずに済むならノンアルで通す)、関与先で出されたコーヒーやお茶も無理に飲み干さないようにしています。体調を維持するためにも自分のペースを守っていきたいです。
長期×高効率こそ価値増大
日本経済新聞 電子版 2024/4/8
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79856820X00C24A4TB1000/
長く預ければどんどん膨らむ「複利」の効果について書かれている記事。学校で教えてくれないことの一つが、この複利の持つ強力な効果だと思っています。
記事で指摘されているように、投資で複利の効果が生まれるのだから、経営はそれ以上に利益を生み出さなければ存在意義を問われます。事業をただ存続させることに汲々としているなんてまったくあり得ない状態で、社会に価値を提供して適正な利益を創出しつづけるのは企業の使命です。
思えば私が家業の代表取締役を務めていた当時はまさに存続させるだけで精一杯でした。多くの利害関係者に助けられて事業を存続させることができましたが、社会に価値を提供できていたかというと心許ないです。いつかまた直接、経営に携わりたいと考えていて、その際にはしっかり稼いでしっかり納税する事業を営みたいものです。
さいか屋、黒字になったワケ
日本経済新聞 電子版 2024/4/12
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79947640R10C24A4H97A00/
百貨店業界に対して「もっと売り上げを伸ばすことに一生懸命にならないと」と苦言を呈しています。かつて百貨店に出店していた身としては耳が痛いです。
商売をごくシンプルに捉えるならば、顧客を勝たせれば良いのだと思っています。自分だけが儲けようとするのは何より嫌われてしまうので、反対に顧客に対して徹底的に奉仕すればよいのです。そうすれば必ず、顧客からは選ばれ続けるはず。自社の都合を顧客に押しつけようとしたりしていないか、経費削減ばかりに気を取られて肝心の売上構築から逃げていないか。苦境に陥っている時は商売をシンプルに捉えることが必要だと思っています。
金子氏 生成AI、最終製品見えず
日本経済新聞 電子版 2024/4/6
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79821500V00C24A4K10300/
先日、ChatGPTを久しぶりに使ったところ高速化されていて進化を実感しました。今後ますます定型業務などは生成AIに任せるようになっていくのでしょう。ただ記事では「社会全体を変えるようなAIを用いた最終製品」はまだ開発されていないと冷静に指摘しています。生成AIがどのようなスピード感で社会を変えていくのか私の理解は追いつきませんが、生身の人間が提供できる価値を見定めなくてはいけない時期なのは間違いなさそうです。
つい最近ある関与先を訪問した時のこと。年度初めということもあり、経営者から「今年もよろしくお願いします」とおっしゃっていただけました。「不要になったらいつでも契約を解除してください」と申し上げている私にとっては何よりありがたい言葉です。無形の商品を提供しているからこそ、生成AIなんかが思いつくような安直な知恵やアイデアを超越した支援を行わなければいけないと気持ちを新たにした出来事でした。
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