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コラム

祖父はレコード店を経営したいと言っていた

昨日から京都に来ています。元従業員さん達と会ったり、墓参りをしたり。出張というよりも旅をしている感覚の方が近いかもしれません。

私が変わったのか、彼らが変わったのか

家業を投資ファンドに事業譲渡してから9年が過ぎました。当初は3年ほどで新たなオーナーに会社を託すと言っていたくせに売りが縮小し続けている(らしい)ことについて、あれだけ大口を叩いていた投資ファンドの人々に文句の1つも言いたくなりますが、もはやかつての家業は存在しないものと諦めることにしています。

昨晩は飲み会。この9年間に私が中小企業支援家に転身して行政の外郭団体で5年間勤め、そして今では独立開業しているように、かつて京都(や東京)で一緒に働いた元従業員さん達もそれぞれの道を歩んでいることと改めて知ることができました。とりあえず元気であればそれでよし、さらに贅沢を言うならそれぞれが社会で活躍していれば私も少しは浮かばれるというものです。

同窓会などの集まりに出かけるのが苦手です。学年やクラスで集まる同窓会が開かれると声をかけられても、今まで出席した事はありません。何年も会っていなかった人たちと何を話せば良いのかわからないし、クラス全員と仲が良かったわけでもありません。高校ボート部の集まりにだけは数年前まで顔を出していましたが、お世話になった先輩が亡くなったのをきっかけに少し億劫になってしまいました。

家業の元従業員さんと飲むと言ってもいつでも誰とでも集まるわけではなくて、たまに会いたくなるのは特定のメンバーだけ。同窓会だとかが苦手な私にとっては、それくらいの規模がちょうど良いのです。

少し切ないなと感じたのが、9年も離れていると社会人としての感覚がお互いにずれている部分がわかってしまうことです。私が変わったのか、彼らが変わったのか。どちらが良いとか悪いとかではなくて、一緒の時間を過ごしていないことが原因なのでしょう。

祖父の墓参り

今日はこれから祖父の墓参りをしてきます。毎年2回くらいは京都に出向くようにしていて、もちろん墓参りが大きな目的です。

四条通りの地下通路を歩いていて、思い出したのが「レコード店を経営したかった」と言う祖父の言葉です。確か亡くなる直前だったんだろうと思いますが何かの拍子に私にこぼしたもので、当時家業の茶わん屋に勤めていた私にとってはなかなか衝撃的なものでした。あれだけ可愛がっていた孫を家業に勤めさせておきながら、まるで後悔しているかのように別の事業を営んでいればよかったとこぼしたのですから。

京都に来なければ、こんなことを思い出すこともなかったことでしょう。旅をしなくてはいけないと常々考えているものの、ついつい後回しにしてしまっていたことを反省しています。常に新しい知恵やアイデアを頭に思い浮かべることができるように維持するためにも、一人旅の時間を確保するのは大事なことだなと気づきました。

次の小旅行は、日曜日に予定しています。鹿児島へ日帰りで行ってくることにしていて、用件を済ませたら少し歩き回ってみるつもり。初めての道を歩くというのは刺激的なもので、何かワクワクするようなアイデアと出会えることを期待しています。

品川駅の新幹線ホーム

品川から新幹線に乗りました

新幹線の便利さを再認識した

昨日は、東京から京都に移動してきました。当初は特典航空券で羽田から伊丹に飛ぶつもりでしたが、フライトまでの時間が中途半端に余ってしまい、急遽、新幹線で移動することにしました。結果は新幹線の移動の方がはるかに楽だと再認識することに。

新幹線はエクスプレス予約に入っているので列車の予約や変更は簡単にできます。飛行機はそうはいかず、チケットの種類によっては予約を変更することが困難。今回は特典航空券だったので予約の変更が不可できず、キャンセル料の代わりにマイルをいくらか返上することになってしまいました。

午後は京都市内を少し散策してみるつもりです。アマチュア無線機を持ってきているので、どこかの公園から交信してみようとも思っています。あまり観光客がいなそうなところに行きたいのですが、果たしてそんな静かなところがあるのか心もとない感じ。記憶の中の京都がいつも静かな街だったと言うわけではありませんが、今ほどざわざわとしていなかったのは確かです。

次に京都にやってくる時は、息子と一緒に墓参りに行こうと考えています。私は新幹線で移動したいのですが、多分息子は飛行機で京都に行きたいということでしょう。さて、どうしたものか、今から悩んでいます。


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