地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2024年3月)

日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。

やる気を引き出す「励まし話法」

日本経済新聞 電子版 2024/2/27
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78778050X20C24A2KNTP00/

この記事で例示されていた、朝なかなか起きてこない子どもへの対応方法を実践したところ、それまで不機嫌極まりない顔ばかりだったのが、(比較的)機嫌良く起きてきてくれるようになりました。具体的には「早く起きなさい」というのを止めて、「がんばって起きなさい」と呼びかけるように変えてみたのです。「励まし話法」を意識することで、お互いに(比較的)気分良く朝を迎えられるようになりました。

この話法の入り口は「事実や相手の感情を受け入れ、共感を示す」ことだそうです。会社においても部下と対する上司には必要な意識でしょう。トラブルが起こったとしても、かつてのように部下を怒鳴りつけるなんて許されない時代になりました。まずは部下に共感を示すことが、上司の器を決めることになります。

(Smart Times) 5年戦略などに意味はない

日本経済新聞 電子版 2024/3/6
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78989560V00C24A3XY0000/

記事では「本当にしっかりした戦略には、その基となっている仮定事項をちゃんと明らかにしており、もし仮定通りにならなかった場合の代わりの対応策についても明記してあります」と書かれています。

私が家業の代表取締役を務めていた時に、取引金融機関から紹介されたコンサル会社と策定した中期事業計画には、そんな一文を入れる余裕はありませんでした。「この計画を実行すれば返済原資が生まれるので、ぜひ引き続きご支援をお願いします」と懇願するのみ。「計画がうまくいかなかったら外部からの資本を入れることを検討します」といったことは記載しましたが、代わりの対応策どころか金融機関にさらなる負担を強いることに繋がる意味を持っていました。

京都の茶わん屋で社長をしていましたが、茶わんを売っているよりも銀行廻りの仕事ばかりが記憶に残っています。あの時の経験が現在の中小企業支援の仕事に生かされるとは皮肉なものです。こうした記事を目にする度に、つらかった金融機関への対応に追われた日々が思い出されます。

日本銀行の外観

家業を事業譲渡することができたのは銀行の支援のおかげです

(劇団雌猫のトレンド夜会) 趣味や学習、ポッドキャストで

日本経済新聞 電子版 2024/3/6
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78984610V00C24A3H52A00/

記事では「(前略)日本のネットユーザーのポッドキャストの月間利用率は15.7%で、Z世代に限ると28.1%でした」と書かれています。音声メディアが若い世代から定着しつつあることが読み取れます。

私のポッドキャストはもうすぐ配信50回目を迎えます。アプリ上では45〜59歳が67%、男性が66%と分析結果が表示されています。経営者向けの番組と謳っているのでそんなものなのでしょうか。来週、月1回の収録を予定していて、50回目もその日に収録予定です。いつもとちょっと違う進行になるようなので今から少し緊張しています。

国内労組、地盤沈下進む

日本経済新聞 電子版 2024/3/8
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79071420X00C24A3TB1000/

「2023年の日本の労組組織率は過去最低の16.3%」だそう。春闘のニュースを読んでいると、労働組合の要求に一発回答する企業が多く存在するようで、そうなるとますます労働組合の存在意義が問われるのではないかと思います。組合員からしたら「会社が一発でOKするような要求レベルってどうなの」と思われるからです。

私も雇われる立場であったころには組合員でした。毎月の給料から組合費がチェックオフされるのがうっとうしく、何の恩恵も感じられないことに憤りを感じていたものです。時を経て自分が経営者になると、労働組合というのは便利な存在でした。きちんと向き合っている限りは労働者の代表であるので、個別の従業員を相手にする手間を省くことができます。労働組合と聞いただけで敵をむき出しにする経営者もいますが、私は上手に付き合えば経営者を助けてくれる存在だと信じています。

〈多様性 私の視点〉似た人ばかり 先入観が阻む

日本経済新聞 電子版 2024/3/11
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79125190Q4A310C2TYA000/

記事では「(同質性が高まった組織では)変化やイノベーションの時代に不可欠な多様性のメリットを大きく失うことになる」と解説されています。

アマチュア無線を楽しむ人々のロビー団体があるのですが、どうやらかなり同質性が高い組織である模様。高齢の男性ばかりが集まっているようで、ここ数年は何やら揉め事も絶えないようです。つい先日済ませた会員資格の更新も一瞬ためらってしまうくらいでした。

自分たちが似たもの同士ばかりだと気付いたのであれば、あえて多様な人材を取り入れる勇気を持ちたいものです。その積み重ねが、組織の持続可能性を高めることになります。


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