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コラム

新聞をまとめ読みした話

先週金曜日に朝から外出していて、新聞を読む時間がありませんでした。週明けの今日、ようやくまとめ読みをして追いつくことができました。

新聞を読み続ける理由

小学生の頃から新聞を読んでいます。当時は実家で取っていた朝日新聞を読んでいた記憶があります。途中で読売新聞を読んでいたこともあったような。当時は社会面から1面に向けて、紙面をめくっていたような気がします。

日本経済新聞をいつから取り始めたのか明確な記憶はありませんが、電子版は当初から契約しています。iPadと相性が良く、新聞紙を捨てる手間が発生しないのが電子版の魅力。今は日本経済新聞、日経産業新聞、日経MJの3紙を購読しています。

そのうち、日経産業新聞がこの月末で休刊してしまうのは残念な限り。掲載されているコラムなどに「休刊に伴い、今回が最後です」などと書かれていると寂しくなってしまいます。代わりに日経ヴェリタスを取ろうと思っていて、投資に必要な情報を得るためというよりは、広く浅く世の中の情報を得るために選びました。日経ビジネスも検討しましたが、毎週、次の号が発行されるまでに読み終える自信がないのでやめておきます。

私のような中小企業支援家にとって日々のインプットは重要。地方中小企業の経営者と対話するための貴重な材料集めになるのです。さらにはインプットしたことがアウトプットにもつながります。このブログも新聞からヒントを得て書いた記事がいくつもあります。

読み飛ばさない理由

毎日、目を通すようにしていますが、予定が立て込んでくるとその日の新聞をその日のうちに読み終えることができなくなります。先週の金曜日がまさにそうで、朝刊をほんの少し眺めただけでした。移動時間はありましたが、MacBook Proでの作業があるために新聞に集中することはできません。こうした出張の日があると、新聞は後からまとめて読む羽目になってしまいます。

遅れを取り戻したのは今日になってから。金曜日の日経産業新聞と日経MJをようやく読んで(もちろん今日のも)、読まずに後回しにしていた新聞をなくすことができました。無理に読む必要もなさそうなものですが、私は読み飛ばしたりせずに時間がかかっても追いつくように努めています。理由は単純で、読み飛ばすかどうか迷った新聞に限って良い記事が掲載されているものだからです。

例えば今回の場合、当日中に読むことができなかった新聞から、8つの記事を保存しています。何かに気づくことができたり、後日の参考になりそうな記事を保存することにしていて、ブログのネタにすることもあります。もし時間がないからとその日の新聞を読み飛ばしてしまっていたら、これらの記事との出会いはなかったのです。

三井物産、労組が人材戦略 キャリア開発の要に
日本経済新聞 電子版 2024/3/8
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79071390X00C24A3TB1000/

例えばこの記事は8日の日本経済新聞に掲載されていたもの。ちょうど労働組合について考えていた時に目に飛び込んできた記事だったので保存することにしました。日曜日の朝に金曜日の新聞を読もうとしなかったら、目にすることのできなかった記事です。

紙の新聞の束

まとめ読みするのは時間が掛かります

新聞を読んでいない経営者が多い

中小企業支援に携わっていると、新聞にまったく目を通していない経営者が多いことに気づかされます。その会社に関わりそうな新聞記事の存在を伝えるととても喜んでくれるのですが、内心は複雑な気分になります。「その程度の情報を知らなくて(知ろうとしなくて)経営者が務まりますか」と思ってしまうのです。

不勉強な経営者は話していてあっという間にわかります。会話が成り立たなかったり、数字の話ができなかったり。そもそものビジョンを持てていなかったり。そんな会社の株主や従業員がかわいそうに思えてくるくらいです。

経営者のミッションは社会に価値を提供できる事業の成長のバトンを繋ぎ続けて、会社を存続させることです。「日々の業務に追われていて時間が取れない」などという言い訳が通用するのは従業員だけ。規模の大小を問わず、経営者であるからには、世の中の流れがどんな方向に向かいつつあるのかなどに思いを巡らせる必要があります。

新聞に書いてあることが必ずしもすべて正しいわけではありませんが、経営者が事業の行く末を検討するための材料を得る程度には確かな情報が掲載されているはず。こんなに効率の良いメディアはないと信じています。


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