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コラム

営業メールが激減したけれど、まだ届いてしまう話

定期的に営業メールが届いて迷惑していたのですが、ある対策を施して激減させることができました。

問い合わせフォームにチェックボックスを付け加えた

数か月前に、問い合わせフォームにチェックボックスを付け加えました。「いかなる名目であっても営業目的のご連絡はお控えください。営業目的でないことをご確認の上、こちらにチェックを入れてください」というもので、ここにチェックを入れないと送信できないようにしています。効果は絶大で、問い合わせフォームからの営業メールがまったく来なくなりました。

営業メールが来てしまうと、仕事の手が止まってしまいます。基本的にメールにはすぐに返信することを心がけているので、どうしても内容を確認せざるを得ません。「顧問先開拓を一緒にします」「クライアントに補助金を提案させてくれ」ともっともらしい内容が書いてあったとしても、つきつめれば営業メール。いちいち返信するのも億劫です。

知り合いの士業は、私と同じようなチェックボックスにさらに一文を加えていて、「(営業に対しては)対応手数料5,000円を頂戴します」としているそう。確かに手数料を払ってまで話したいというのであればこちらも話を聞く耳を持とうとするわけで、合理的な考えだと思います。

つい先日届いた営業メール

対策をしていても営業メールはゼロにはなりません。問い合わせフォームからのメールは無くなりましたが、どこかで知った私のメールアドレスを利用する人も存在します。

つい先日は共同出版の提案をいただきました。「コンサルタント55選」とかいう本の出版を企画しているそうで、執筆者が製作費を分担し合うことで一冊の本に仕上げるとか。「新たな出会い、新規クライアント様開拓の一助としてこの機会をご利用いただければ幸いに存じます」と締められていましたが、まったく興味ありません。企画会社も出版社もリスクを負わず、執筆者から売上を得ようとする自費出版ビジネス。商業出版なら検討しますと返信しお断りしておきました。

私が自費出版に興味がないのは、ただちに売り上げに困っていないので自費出版という効率の悪い広告宣伝費の使い方をする必要がないから。誰に配るか頭に悩ますような何百冊もの販促物を置いておくスペースもありません。「本を出した」という事実だけ作りたいのであれば選択肢になるのでしょうが、私は興味ありません。

以前に商業出版の話が進んだことがあったのですが、いろいろあって途中でお断りしてしまいました。無理に出版してもよかったのでしょうが、どうにも気乗りしなくなってしまい出版社にお詫びしたものです。またどこかでご縁があれば書いてみたいなと思うものの、こうして毎日ブログを書いていてそれなりにご縁が繋がることを体感してしまうと、本を出すこと自体にそれほど価値があるように思えなくなっています。

原稿用紙と万年筆

共同出版するくらいなら一人で書きたいです

営業が悪いのではなく、いきなり何かを売りつけようとするのが不愉快

営業メールの何が悪いのかというと、いきなり何かを売りつけようとするその魂胆が受け手を不愉快にさせるのだと思います。まったく見ず知らずの人から、ろくにリサーチをした様子も感じられずにセールスされる違和感は大きなものです。

私のような社会保険労務士事務所には補助金関連の営業メールが多く届きます。事前にこのブログなどに目を通していれば、私が補助金業務を手掛けていないことはわかるはず。営業先に対する下調べも大してせずに、自分たちの都合を押し付けようとする姿勢が不愉快な気分にさせるのです。

もし営業をしようとするのであれば、事前に関係性を構築しておくべき。何の関係性もないのに自分の都合を押し付けるなんて、友達付き合いに置き換えたら最も嫌われる行為だとすぐに気づきそうなものです。自分がされたら嫌なことを見込客に平気でしてしまうセンスには驚くばかり。営業メールを何百通か送信して、そのうち数件でも売上になれば大成功だと考えているのでしょうが、残りの反応のなかった見込客からは確実に嫌悪されています。

安直な営業に走る前に、まずは見込客との間合いを詰める手間を掛けて欲しいものです。


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