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コラム

積極的に次の経路を選ぶ

今日は月一回の移動が多い日。雨ということもあってダイヤが乱れました。

積極的に次の経路を選ぶ

ポッドキャスト収録の帰りにJRに乗っていたら、途中駅で降ろされてしまいました。どこかの橋桁にクルマがぶつかったそうで、運転再開までには「相当」時間が掛かるとのアナウンス。さてどうしようかと考えていると、近くのモノレールの駅まで歩けそうだと気がつきました。雨の中でしたが歩いて15分。無事にモノレールに乗り換えて、再び帰路に着くことができました。駅で待っていてもそのうちに動き出していたのは間違いありませんが、寒い中じっとしているというのもつらいので行動してしまって正解でした。

またある時は、空港がとても混雑しそうだと考えたので、急遽、新幹線での移動に切り替えたことがあります。そのまま空港に向かってもよかったのですが、通常時でも混んでいるところがさらに混雑しそうだったので万が一のトラブルを避けることにしたのです。そもそも人混みが好きではないので、通常と違う混み方をしていると聞いてしまうとそれだけで気力が萎えてしまいます。

移動にはそれなりのリスクが伴うもので、そのままリスクを受け入れるか、もしくはできるだけ避けるように別の選択肢を取るかは自分次第。私はどちらかというと後者を選択してしまう性格です。迷ったら別ルートを探してさっさと動く、というのが私の好きな行動パターンです。

 個人も成長のバトンを繋ぎ続ける

2年前の今頃、それなりに成果を出していた仕事を退職することを選びました。そのまま留まっても居心地は良かったのかもしれませんが(たぶん悪くなっていたはず)、さらに先の人生を考えたときに一歩を踏み出さなくてはいけないと考えました。その一歩が間違いないものかどうかなんて誰にも分かりませんが、少なくとも前に進まないとそのうちに自分が陳腐化してしまうだろうと怖かったのを覚えています。人によってはなんで退職するのかと非難してきたこともありましたが、自分の人生は自分で責任を取るもの。堂々と決断をさせてもらったことに後悔はなく、おかげさまで中小企業支援家として少しばかり成長できている自負があります。

会社が事業の成長のバトンを繋いで変化し続けないと存続できないように、個人も成長のバトンを繋ぎ続けないといけないと信じています。転職や資格試験への挑戦にも当てはまることで、現状維持を選んで長く食べていけることなど困難な時代になっています。

かつて関わった某機関には、死んだ魚のような目をして施設の中をフラフラと彷徨っている職員が何人もいました。何の仕事をしているのかわかりませんが、まさにフリーライダー。まるでゾンビのように歩く姿を見かけるたびにゾッとしたものですが、その違和感に気づかない人もいるよう。何のために社会人をしているのか私にはまったく理解できませんでした。

この春は私の働き方に大きな変化は起こさないつもり。でもいざとなった時には、躊躇することなく一歩を踏み出せる自分でありたいと思っています。今が居心地が良いと感じた時には、もう動き出す準備を始めるタイミングがやってきたということなのでしょう。

JR城野駅

城野駅で運転中止になりました

迷ったら動く

ある顧問先の新規事業が徐々に芽を出しつつあるようです。既存事業はすでに下落傾向が変わらず、新しい挑戦に取り組み始めたのは遅いくらい。でも何もしないで既存事業にしがみつくよりかははるかに素晴らしいことで、私も応援しているところです。

こうした企業に共通しているのは、当初は変化の必要性を認めようとしないことです。「同じような試みを過去にしたことがある」「なんで新規事業なんかやらないといけないのか」「資金と人手を新規事業に割けない」などというセリフも共通しています。

ただ、私と対話を重ねていくと、そのうちに変化の必要性を理解してくれます。私自身の家業が変化を怠り、投資ファンドに事業譲渡せざるを得なかったのですから説得力は高いのでしょう。困難に見舞われた時に見て見ぬ振りをして身をすくませるのは人間の本能なのかもしれません。でもその時に少し遠くを見る勇気を持つことができれば選択肢は増え、事業の持続可能性は高まることでしょう。会社も個人も同じ。迷ったら動くことが重要なのだと信じています。


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

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