地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

3連休の初日に考えていること

今日から3連休。私も特に仕事の予定は入っていません。最近考えていることを特に着地を考えずに、つらつらと書いてみます。

「知らない」と言ったら対話が終わってしまう

先日、ある人を見かけた時のことです。何を説明されても「知っている」といった感じの反応ばかり。事実、ご本人にとっては既知のことばかりだったのでしょうが、周りはしらけてしまっているように感じました。

何かを説明されたりした時に「知っている」と反応してしまうとそこで終了。後の言葉が続かなくなってしまいます。同じような場面で私が心掛けているのは、質問を投げかけて話を発展させることです。「なぜ思いついたのですか?」「今後どうしていきたいですか?」「どうなったら幸せですか?」といった感じ。同じ質問でも自分の得たい答えを得るための質問をするのではなく、さらに深掘りして思いの丈を話してもらえるように努めます。

「知っている」と断言された時に、私は「では何を知らないのだろう」と考えるのですが、そうした人に限って自分の知らないことを認めようとしません。こうした姿勢はもったいないなと思っていて、自分の狭い世界だけで生きているのならともかく、地方中小企業や中小企業支援に少しでも関わっているのであれば見直した方が良いでしょう。

私が過去にインタビューを受けた時にとても話しやすいと感じたのは、ある程度下調べをしてくれていた時です。過去の記事などにざっと目を通してくれていたので、外形的な事実の説明を省くことができて、その時私がどんなことを考えていたのかといったことに説明の時間を割くことができました。相手はプロの記者さんだったので当たり前のことなのでしょうが、ちょっとした手間を掛けることで対話の時間が豊かになることを勉強させてもらいました。

「以前に説明したことですが」と話して思考を停止して欲しくない

地方中小企業の経営者と関わっていると、同じことを何度も提案せざるを得ない場面があります。「情報発信しましょう」だとか、「月次決算を早期化しましょう」だとか、「従業員と対話の機会を設けましょう」といったことです。こうしたことを繰り返し提案していると、経営者からは「以前に説明した通り(以下できない理由を述べる)」と言われることが多々あります。私からしたらできない理由など縷々述べられてもまったく興味なくて、では代わりに何をするつもりなのかを聞きたいところです。

以前に説明したことを何度も言及されてしまうのは率直に言って面白くないことでしょう。でも、考えを巡らせて欲しいのは、なぜ何度も同じことを私のような社外の第三者に言われてしまうのかということ。経営者にとって自分の会社の中で起きていることはすべて当たり前のことばかりで、昨日と同じように今日も明日も当たり前のように繰り返していきます。ただ、私の経験からすると必ずしも明日がやってくるとは限らないわけで、後から「あの時こうしておけばよかった」と後悔しないためにも、しなやかに変化し続ける勇気を持ってもらいたいのです。

図書館にある百科事典

「知らない」と言える勇気をもっているかどうか

自分の機嫌を自分で取る

今日はあるところを視察したくて下関にでも行ってみようかと考えていたのですが、朝から雨が降っているのと息子が体調を崩しているのでなんだか家を出そびれてしまいました。いつものように朝の時間を過ごし、早めにブログの下書きをしておこうとこうしてMacBook Proに向き合っています。朝のうちに下書きを書き終えてしまうことができれば、夕方の作業が減るので気が楽です。書き散らしているだけのブログですが、毎日更新するためにはそれなりの負荷が掛かっています。

自営業をしていると3連休だからといって完全にオフにするということはなくて、メールに返信し、こうしてブログも書いています。もうすぐこの下書きも一区切りできそうなので、この後何をしようかと考え始めています。Nikon Zfを持ってどこか近場に出かけるか、雨だけどアマチュア無線の電波を出してみるか、読みかけの本(村上春樹の1Q84)が後半に差し掛かってきたので一気に読み進めるか。こうしてのんびりすることができるというのは心身が健康である証でしょう。日々、つまらないことを見聞きせざるを得ないこともありますが、自分の機嫌は自分で取っていきたいと思っています。


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