地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

ひさびさに自服した話

今日は土曜日なので最近考えていることをつらつらと書いてみます。

経営者の覚悟と中小企業支援家

中小企業支援家というのはあくまで経営者を支えるのが仕事で、業務執行を直接担うことはなく、あくまで経営者に使ってもらう「踏み台」として役割を果たします。アドバイスを生かすも殺すも経営者次第なので、いつまでも行動しようとしない経営者とは相性が良くありません。私が関与先に「行動」を促すのも、まずは動かないことには全てが始まらないから。考えすぎて行動をためらうくらいならば、さっさと体を動かして失敗して次に繋げれば良いと思うのです。

また経営者は事業の最終責任者です。最後の1人になっても事業を動かし続ける覚悟が必要なのですが、この現実に気づいていない経営者が案外、多いように感じます。何かうまくいかないことを従業員のせいにしたり、見たくもない現実からいつまでも目を逸らそうとしたり。こうした経営者に中小企業支援家ができることはほとんどありません。先日も従業員に対する不満を述べ続ける経営者と対話する機会があったのですが、私が申し上げたのはそれも全て経営者の責任であるということ。いつまでも何かがうまくいかないのは担当の従業員のせいではなく、うまくいくように仕組みを用意できていない経営者のせいなのです。

逆にいうと、覚悟さえ持っていれば後はなんとかなるもの。私のような中小企業支援家のアドバイスを参考にして経営判断を下していけば良いのです。家業を投資ファンドに事業譲渡した時、取引金融機関から言われたのが「社長が覚悟を決めているのであれば最後までしっかりと支えます」という言葉でした。事業を存続させるという強い決意さえ持っていれば、実際に銀行は事業譲渡のその日まで家業を支えてくれました。銀行担当者には強い言葉で叱責されたこともありますが、文字通り最後まで支えてもらえたありがたさは今でも忘れることはありません。

モールス信号(CW)の勉強を続けている

最近覚悟を決めたことと言えば、私の場合はモールス信号を勉強しています(趣味の話)。

いつの頃からか漠然とモールス通信に憧れていて、アマチュア無線の免許も取得していたのですが、数年経っても実際に電波を出すまでには至っていませんでした。今年、何かに挑戦しようと考えた時に改めて思いついたのがモールス信号のことで、このところコツコツと勉強を続けています。イメージとしては語学学習に似ていて、目と耳で符号を頭に叩き込んでいる日々です。続けていると少しずつ慣れてくるもので、当初はとてもじゃないけれど聞き取れなかったスピードでも、それなりの精度でアルファベットや数字を理解することができるようになってきました。

次のステップは実際に交信をすることです。ウェブアプリで勉強を続けていても実際の交信の緊張感はいつまでたっても体感することができないので、先週くらいから電波を出して交信を試みているところです。まだどなたかと繋がって交信できていないのですが、とりあえず1件、早いうちに交信を成立させたいなと願っています。

モール信号の勉強をしていると、短時間であってもつい集中してしまいます。仕事や生活とまったく関係の無い趣味の時間は良い気分転換になっているように感じます。

抹茶

カフェインレスの抹茶で練習したいです

ひさびさに自服した

もうひとつの趣味は茶道のお稽古。今日も週一回のお稽古日で、少し早めに入ってみっちりと教えてもらってきました。ふと気になってお稽古の記録を読み返してみると、一年前にちょうど濃茶の練習を始めていた模様。まだまだ間違いばかりで我ながら呆れるばかりですが、こつこつと勉強していこうと思います。

お点前をしている時間は集中していて、他の生徒さんや先生の視線が気になることはありません。教室に通う前はみんなに見られながらお稽古するなんて想像もできなかったのですが、いざ習い始めてみると自分と向き合う時間ばかりであることに気付きます。仕事柄、たまに間違えられて「先生」などと呼ばれることがありますが、こうしてお稽古に没入している時間というのは自分を見直す良い機会になっています。

今日、たまたま自分で点てたお茶を飲む機会がありました。いつも先輩方に飲んでもらっているので、ひさびさの自服。ちょっと薄かったような気もしますが、週末にほっとできた一時でした。毎朝がぶがぶと飲んでいるコーヒーの代わりにたまにはお茶も良いかもしれませんね。


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