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コラム

士業マーケティング 新聞に社説があるように士業も個を伝えるための情報発信が必要

先日、ある関与先の方とお会いしてきました。それほど関係性が深い方ではなかったのですが、私のメルマガを読んでいただいているそうで会話が弾みました。

新聞に社説があるように士業も個を伝えるための情報発信が必要

新聞にはたいてい、社説が掲載されています。物事に対するその新聞社の姿勢が書かれていて、人間でいうならば「へそ」のようなもの。社説があるからこそ、情報収集の道具として(ある程度)安心して新聞を読むことができます。

私が関与先に発行しているメルマガのメインコンテンツは各所から寄せられる情報を寄せ集めたものです。ただ、それだけでは面白くないので、必ず最後にこのブログから流用したコラムを載せるようにしていています。コラムが新聞でいうところの社説のような役割を果たしてくれたら良いなと考えているのです。

このコラムはどうやら目を通してくれている人が多いようで、「毎回最後のコラムまでスクロールしています」などと言われることもしばしば。私がどういうスタンスで中小企業支援に携わっているかを伝えることができる貴重な媒体になっています。

もしコラムを載せずにメルマガを発行していたら、寄せ集めた情報をなんとなく集積しただけのものになってしまいます。せっかく読者がいる媒体なのであれば、私がどういう姿勢で情報を集積しているかは伝えたいと思っていて、コラムは貴重な役割を果たしてくれています。

「読んでいます」とコミュニケーションのきっかけになる

先日、ある関与先の人とお話しする機会がありました。これまでそれほど密にやり取りをしたことはなくて、せいぜい挨拶を交わすくらいの関係。ところが今回は「メルマガをいつも読んでいますよ」「コラムに書かれていることに頷きながら読んでいます」と感想を伝えてくれて、いろいろとお話しすることができました。最後には「またお話ししましょう」ともおっしゃってくれて、メルマガに掲載しているコラムをきっかけに関係性を深めることができました。

情報発信というと「何を書いたら良いかわからない」「うかつなことを書いて炎上したらどうしよう」「知り合いに見つかったら恥ずかしい」などと始める前から躊躇する人が多いです。ただ実際にこつこつと継続していると、私のようにご縁が広がっていくのは間違いなくて、特に士業のような人との繋がりが重要な商売を営んでいるのであれば、そしてまだ情報発信を手掛けていないのであれば、すぐにでも始めて欲しいなと考えています。

先日、知人がある資格試験に合格しました。これから登録やら開業準備やらに忙殺されるのでしょうが、私はぜひ試験合格直後から情報発信を始めてもらいたいと考えています。自分が何者であるのか、何を考えているのか、どのようなスタンスで仕事に向き合っているのか。これらのことを発信するのは早ければ早いほど良くて、仕事を受注しようとするのであれば見込客に選ばれるためにも自分から率先して伝えておくべきことです。

イタリア語の新聞

新聞の社説のように個性を発信しましょう

コンテンツは見込客に合わせて選ぶ

情報発信をするといっても、何をコンテンツにしても良いわけではありません。士業が見込客から選ばれようとしているのに、例えば昼食に何を食べたかを延々と発信し続けても大して効果はなさそうです。自分が見込客と定義する人々に刺さるであろうコンテンツは何かを考える必要があります。

「情報発信を継続しています」といっても見込客に刺さらない発信を続けていても無意味。最初は何を発信しても良いし、まずは続けることが一番重要だとは考えていますが、反応を見極めながら軌道修正が求められるのは当たり前のことです。何が何でも継続すれば売上アップに繋がるなんてことはあり得なくて、見込客の姿を想像しながらコンテンツを用意しなくてはなりません。

またコンテンツを作るときに大事なのがどんなに拙くてもよいから自分の言葉で語ること。背伸びして身の丈に合わないことを語ろうとしてもその違和感はあっという間に見込客に伝わってしまいます。また、自分の言葉ではない、借りてきたコンテンツの浮足立った感じも同じくあっという間に察知されてしまいます。重要なのは自分を知ってもらうことであって、それらしいコンテンツを発信することではありません。

情報発信の媒体としてブログを選ぶのであれば、イメージするのは新聞の社説。同じような資格や知識を持っている人は全国にいくらでもいるわけで、その中からなぜ自分を選んでもらわなければいけないかを自ら紡ぎ出した言葉で伝えましょう。


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