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コラム

クリエイティブがショボいと選ばれない

クリエイティブ(制作物のこと)の質を軽く考えている経営者が多いです。商品画像だったり、バナーだったり、記事であったり、クリエイティブの質が低いと会社自体もショボいと誤解されかねません。

簡単にそこそこのものを作れてしまうからこそ気を配るべき

私のプロフィール写真やポッドキャストのカバーアートはプロに頼んだものです。それなりに費用は掛かりましたが、第一印象を大きく左右するものだからお金で解決することにしました。もちろん、自分で用意しようと思えばどちらもあっという間に用意できることでしょう。プロフィール写真はスマホで自撮りすればいいですし、カバーアートはフリー画像に画像編集ソフトで文字をチャチャっと入れればいいだけ。簡単な作業です。

ただし、誰もが簡単にそこそこのものを作れてしまうからこそ、手を抜いていることがあれば、あっという間に伝わってしまいます。「スマホで自撮りしたな」「フリー画像を使っているな」と見抜かれてしまうのです。

ある人がクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げていましたが、残念な結果に終わっていました。いろいろと要因はあるのでしょうが、私は画像で手を抜いたので多くの人から支援を得られなかったのではないかと思っています。ほぼすべての画像がフリー画像だったのです。それぞれいかにもそれらしい画像ではあるのですが、統一感が無く、フリー画像であることが一目瞭然。画像程度のものを丁寧に用意しようとしないその姿勢が、プロジェクトページを見に来た人に評価されなかったのでしょう。

アプリやフリーのサービスを用いれば、それらしいものを簡単に手に入れることができます。でもだからこそ、質にはこだわりましょう。安直に用意した、魂のこもっていないクリエイティブは見込客には「手抜き」と映ります。

「ショボいですよ」とは誰も教えてくれない

ショボいクリエイティブを用いていたとしても、誰も注意してくれることはありません。「こんな画像でいいのですか」「文章の中身がスカスカですよ」などと教えてもらえることはないのです。見込客は黙って離れていくだけ。最も怖い事態です。

私は制作物をいただいた時に、文字校正らしきことを本能的にしてしまいます。英単語のスペルがまちがっていないか、日時の表記がまちがっていないかなどと調べてしまうのです。残念ながら間違いを見つけてしまうことが結構な確率であるのですが、その際にはさっさと教えてあげることにしています。先日はcalendarのつづりが間違っているのを見つけて、すぐにおしらせしました。来年も同じ間違いをするよりかは、さっさと教えてもらえた方がご本人もうれしいはずですから。

ただし、こうして間違いを指摘する人はほとんどいないように思います。特にスペルや日時などの明らかな間違いではなく、定性的な評価というのはますます伝えづらいもの。「画像が素人臭いですよ」とか「商品の魅力が文章から伝わってきません」などとは口にはできないでしょう。

第三者が率直な意見を伝えづらいからこそ、自社の現状に満足することなくクリエイティブの質には厳しい自己査定が必要。これまでの当たり前を当たり前とせずに見直す勇気を持ちましょう。

汐留付近の高層ビル

クリエイティブって業界用語ですね

クリエイティブにしっかりと投資する

地方中小企業にありがちなのが、経費を掛けたくないがために投資を怠ってしまうこと。もちろん、無駄な経費を使わないことが一番の節約になるのですが、クリエイティブに限って言えば経費を削減すると質も低下してしまいます。例えば、商品画像の撮影をカメラマンに依頼していたのを内製化することで費用は大きく削減できるでしょうが、従業員がなんとなく撮影した画像の素人臭さは編集で誤魔化せるものではありません。

何でもかんでもプロに依頼することが良いとは思いませんが、内製のレベルが期待値に達しているかどうかはブランドマネージャーのチェックが必要です。地方中小企業の場合、ブランドマネージャーは社長が務めていることが多いはず。顧客の期待を半歩でも上回る世界観を提示できているかどうかを冷静に見定めましょう。

特に、画像・文章にはこだわりたいもの。奇をてらった販促などするくらいであれば、商品画像や記事をまずは見直してみましょう。


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