2023年を振り返ってみる
大晦日。今年、私が取り組んできたことを改めて振り返ってみます。
茶道のお稽古が楽しかった
昨年10月から始めた茶道のお稽古。毎週土曜日に通い続けて、気がついたら1年間続いていました。まったくの初心者なのに成長の機会をいただけているのがありがたいです。40歳を過ぎると日々が当たり前のように過ぎ去りがちですが、仕事以外の習い事を始めると新しい世界が拡がります。
初釜で薄茶のお点前をさせてもらい、年末には教室内の茶事で濃茶のお点前をする機会を与えてもらいました。挑戦なくして成長なし、というのを言い訳にそれぞれ図々しくも務めさせてもらったのは今年の良い思い出です。
新聞で「イマーシブ」という単語をちらほらと見かけるようになりました。日本語なら没入感というのでわざわざカタカナ語にする必要もなさそうなものです。お稽古の時に実感するのがまさに没入感で、他の生徒さんの視線などまったく気にならずに茶わんに向き合うことになります。仕事中にこれだけ集中することがあるかというとそんなことはなくて、趣味を持っているからこそ豊かな時間を過ごすことができています。
年末年始は東京に帰ってきているのですが、ごそごそと家探ししていたら祖父がたまに着ていた着物を発掘することができました。とりあえず福岡に送ることにし、来年は着物デビューを目標の一つにしておきます。
ポッドキャストを始めた
今年何を始めたかと聞かれたら真っ先に思い浮かぶのがポッドキャストのこと。一昨日、年内最後の配信をしました。配信を始めたのが5月からなのでまだ1年経っていませんが、緩やかにリスナーが増えているのはうれしいことです。
情報発信の媒体を増やそうと思いついたのが年明けのことで、番組名やカバーアートを決めるのにしばらく時間がかかりました。最初の収録まで漕ぎつければ後は続けるだけのこと。最近になってようやくペースを掴めたような気がしています。
毎回10分間ちょっと、経営に関する話題をアシスタントのにしべちえさんとお話ししています。最新回は(ベタですが)「2023年を漢字一文字にすると」というテーマ。話す内容は緩やかにこのブログから流用しつつ、にしべさんと台本無しの一発録りで収録しています。
商売をしているならば情報発信は必須。知ってもらわなければ選ばれることはなく、ご縁が広がっていくことはありません。自己開示せずに商品やサービスを並べても、どこの誰かわからない人が選ばれることはないのです。
特に私のような無形のサービスを取り扱っている者は情報発信を日常的に行うべきだと思っていて、毎日のコツコツとした蓄積が資産となり複利のように効果を生み出していきます。実際に私自身も新たな仕事に結びつけることができていて、「発信なくして発見なし」というのを体感しているところです。
動画と比較すると日本の音声メディアはまだ普及途上といった雰囲気。誰もが手がけるようになってから始めるよりも、少しでも早めに取り組んでおけば独自の立ち位置を築くことに役立つのではないかと思います。
まずは来年4月12日に50回、そして再来年には100回を迎えることを目標に続けていきます。
新たな仕事の柱を作る
今年新たに始めたことの一つにウェブサイトの運営があります。既存のウェブサイトを購入して、どんなものかと様子を見ているところです。売上は微々たるものですが、お金を寝かせておくよりははるかにマシ。自営業として売上の柱を複数用意しておくためにも取り組み始めました。
事業の成長のエンジンを入れ替え続けなくてはいけないというのは、士業や中小企業支援家でも同じ。特定のプロジェクトや顧問先だけに強く依存するのは健全ではなくて、長く価値を提供し続けようとするのであれば意図的に避けるべきです。周りを眺めていても、既存顧客にこだわりすぎて痛い目を見た事例には事欠きません。
中小企業支援家が本業ではありますが、世の中の大きな流れは見失わないようにしておきたいと思っています。教科書らしきことを偉そうに伝えるだけの専門家にはなりたくなく、いつまでも実業の勘を忘れずに身につけて地方中小企業の経営者と対話したいと考えています。
今年も穏やかに充実した1年を過ごすことができました。良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
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