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コラム

周りと違っても気にしていないこと

同調圧力を気にせずに、行動することもあります。どんな場面で周囲の目を気にせずに行動しているかを書いてみます。

エスカレーターの右側に乗る

このところエスカレーターの片側を空けずに乗るよう、行政や交通機関からのPRが続いています。私もさっそく実践。福岡の場合は右側を空ける人が多かったのですが、構わず乗るようにしています。これまでのところ特に不具合はありません。後ろから急いで歩いてくる人がいないか気にはしつつ、堂々と右側に乗っています。

地下鉄の博多駅はホームが狭いので、エスカレーターに乗ろうとする人で行列ができがち。でも、ふと見ると右側に乗ろうと並んでいる人がいなかったりするので、周りの目を気にせずに前に進んで右側に乗ってしまうようになりました。

東京は福岡と同じく右側を空け、京都大阪は左側を空けます。出張が続いていた時は今どこにいるのか、ふっとわからなくなることがあり、エスカレーターのどちら側に乗ればよいのか迷うこともありました。両側に乗って問題ないなら、出張族は小さなストレスから解放されることでしょう。

息子と出かけている時にも同じように行動していて、彼にも何かを考えるきっかけにしてほしいなと思っています。

宴会に参加しない

大勢が参加する宴会には参加しないことにしています。全員と話せるわけでもなし、ホストも自分たちだけで固まっていることが多いし。

ある金融機関のパーティに呼ばれたときのこと。その銀行の幹部たちは自分たちだけが集まるテーブルに張り付いていて、ゲストに挨拶するつもりも会話するつもりもなさそうでした。その後、驚いたことには幹部が前にずらりと並んで、ゲストはその前を通って挨拶して行けというのです。あまりに居心地が悪かったので早々に帰らせてもらいました。また百貨店の取引先会も同様。乾杯のあとにお世話になっている役職者にさっと挨拶をして、すぐに帰ることにしていました。「宴会のための宴会」に時間とお金を使うのは本当にもったいないことだと思っています。

すべての飲み会に参加しないということはなく、私が率先して幹事を務めることもあります。何かの理由があってそろそろ集まってみたくなり、さらに顔ぶれからして私が幹事を務めるのが良さそうなら躊躇せずに企画させてもらっています。今月も2件、幹事をすることになっています。

日頃から酒は飲まないようにしていますが、声を掛けてもらったら基本的には断りません。日程の調整は必要ですが。

駅構内のエスカレーター

無駄に並びたくない性格です

スーツを着ない

中小企業支援業界に身を置いていて感じるのが、専門家らしき人々のスーツ着用率が異様に高いこと。クライアント側がスーツを着ていることなどほとんどないのに。スーツを着ていないと失礼といった感覚をまだ持っているのだとしたら時代遅れもいいところです。今時はスーツを着ていると逆にぎょっとされたり、身構えられたりすることが多いことに気づいていないのでしょうか。

私は地方中小企業の経営者と対話することが仕事。彼ら彼女たちに合わせた服装を心がけているのでスーツを着ることはほとんどありません。ネクタイなど今年一度も締めていないかも。今の季節はボタンダウンのシャツにVネックのセーター、下はチノパンです。夏は半袖シャツ。中小企業支援家に転身してから7年間、これで通しています。

ビジネスカジュアルといっても、清潔感は重要です。靴はきれいにしているつもりですし、シャツもへたってきたなと思ったら早めに処分するようにしています。顧客に不快な思いや、無駄に身構えられない装いを選ぶことが重要だと思っています。

同調圧力を気にしなくなったのは家業の代表取締役を務めるようになったころからでしょうか。それまで上司や年上の人の後ろをついて歩いていればよかったのに、ある日突然私が前を歩かされることが多くなったことに気づきました。最初は違和感があったのですが、私が前を歩かなければどうやらいろいろ不具合がありそう。意を決して、先頭を歩くようになりました。

人目を気にせず行動するということは、自分の行動に責任を持つということ。経営者経験を経たことで自分が選択したことへの迷いが生まれなくなったように思います。人生は選択の連続。他人と同じ選択ばかりを続けていても面白くありません。これからも周りと違うことを適度に楽しみながら過ごしていきたいと思います。


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