ポッドキャストの収録で何を話すか
今月の収録日が近づいてきました。どんなことを話そうとしているのかを書いてみます。
判断材料を手元に用意する
先日、息子とある大学の学園祭に行ってきました。自分の人生をどう歩むかは自分で決めてもらいたいと思っていて、そのための判断材料を手元に用意してほしいと考えています。親が「勉強しろ」と言って勉強するわけもなく、親ができるのはせいぜい判断材料を集める手伝いくらい。大学の様子を見に行って、何か判断材料を得てくれればと思って出かけてきました。
地方中小企業の経営者の判断材料の一つに「数字」があります。私は資料を自分なりに加工して持ち歩いていました。会社という生き物の実態を把握して、致命的に誤った方向へ導かないための判断材料にするためです。立派な決算書があったとしても、生きた資料として判断材料にできなければ意味がありません。
「数字が得意ではない」と言う経営者がいますがまったくあり得ない話で、経営はお金を増やすゲームみたいなもの。数字の判断材料なくして経営判断を下すことはできません。
茶道教室に通い始めて1年過ぎた話
昨年10月から茶道教室に通い始めて、1年が過ぎました。先日、先生に「1年生にしては上出来」と言ってもらうことができたので、改めて1年続けることができたのだなと認識しました。率直に言ってまだ茶道のほんの入り口の部分を覗き見ただけという感覚で、この先にどんなことを体験できるのか楽しみにしています。
ところで、最近気になっていることが二つあります。着物をそろそろ作りたいなと考えているのは以前にもお伝えしている通り。さらに最近思いついたのが、茶杓を自分で削ってみようということ。竹を切り出し小刀で削る作業に没頭してみたいなと、ふと思い立って情報収集しているところです。
今週末には教室内の茶事があります。私もお役目を与えられていて緊張し始めてきたところ。しっかり準備して、楽しんでこようと思います。
かつてお世話になった会社が破産していた
先日、かつてのお取引先が経営破綻していたことを知りました。これまで他にも何社か廃業したりしていたそうで、家業と長くお付き合いいただいた会社が役割を終えたことを知るのは寂しいことです。
会社が永続を目指すのは当たり前のことです。解散する期限を定めて事業を営んでいる会社などほとんどありません。しかし実際には多くの会社が日々、廃業・破産などを余儀なくされています。インターネット版官報を見ると、毎日のように裁判所から破産手続き開始決定を受けた法人名が掲載されています。
雇われている立場であれば明日も会社があるというのは当然のことかもしれませんが、経営者からしたら当たり前のことではありません。数か月先に資金が足りなくなりそうだというので冷や汗をかいた経験が私にもあります。事業が窮境に陥ってしまうと経営の選択肢も限られるようになります。そんなことになる前に、先手を打って事業の持続可能性を高める取り組みに挑戦したいものです。
昨日と同じ仕事をしていないか
ある顧問先では新規事業に取り組んでいます。どうやら「ハズレ」ではないのが確かめられたところで、これから数字を大きくしていこうと試行錯誤しています。既存事業がまだ稼いでくれているうちに、次の成長のエンジンを育て上げようという考えです。
こうして新規事業に取り組んでいると、直接関わりのない従業員の反応が大きく二つに分かれるそう。面倒くさい仕事が増えそうだと敬遠する人と、なんか面白そうなことをしているなと首を突っ込んでくる人。私は前者を「昨日と同じ仕事をする人」と呼んでいます。
会社が社会に価値を提供して利益を生み出し続けるには常に何かに挑戦し続ける必要があります。昨日と同じことをしていても緩やかに衰退するだけ。私のかつての家業もそうでした。社内が昨日と同じことをし始めていたら要注意。常に新しいことに挑戦し続けることが必要です。
2023年を漢字一文字にすると
私にとってこの一年を漢字一文字にすると「続」。こつこつと情報発信を続けることがすっかり習慣になり、ブログはこの年末で586日続けて更新することになります。さらに5月からはポッドキャストを始めることにもなりました。継続は力なりというのを46歳にして実感しています。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
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