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コラム

士業マーケティング 災害に備える

今日は関与先の消防避難訓練に参加しました。私の役割は119番に電話すること。訓練であっても119番に実際に電話をかけるくらい本気の訓練だったのです。

BCP(事業継続計画)は個人事業主でも必要

BCPというと大企業や行政が準備しておくもので、地方中小企業や個人事業主にとってはどこか遠い存在に感じられるものです。ただ、士業にもBCPは必要。例えば社会保険労務士であれば業務支援ソフトが使えなくなっただけで、業界全体が大混乱に陥ったのはまだ記憶に新しいところのはず。顧客にサービスを継続して提供し続けようと考えるのであれば災害に備えておく必要があります。

日頃からできることがいくつかあると思っていて、何よりもまずデータのバックアップを複数取っておくことが挙げられます。そしてバックアップデータをさらに複数の場所に保存しなくては意味がありません。例えば事務所が火災に見舞われてしまえばデータも失われるかもしれないので、そうした事態に備えて安全なもう一つの場所にデータを保存しておく必要があるのです。私の場合はMacを使っているのでバックアップはTimeMachineを使っています。さらに重要データは別媒体に保存して万一に備えています。

以前に知人のお母さんが大学院に通っていたそう。論文を書いていた時にバックアップを取っておらず、何かの拍子にデータを誤って消してしまい泣くに泣けない事態に陥ったと聞いたことがあります。その話を聞いてから私は、何かとバックアップデータを残しておくように心掛けています。備えあれば憂いなしとはまさにデータについても当てはまることなのです。

ラジオ・無線機を使えるようにしておく

人類の歴史を遡ると戦争と災害は途切れることなく起こっています。たまたま今が平穏な日々を送れているだけであって、いつどんな災害に見舞われても不思議ではありません。

私は出張時に情報を得るための道具として、ラジオか無線機を必ず持ち運んでいます。もちろんモバイルバッテリーも。東日本大震災の時にちょうど出張中で無防備な状態になってしまったことがあるので、それ以来心がけていることです。この夏にはモバイルバッテリーを新しいものに替えました。スマホのバッテリー容量が大きいものに進化しているので、モバイルバッテリーも大容量のものにしたのです。随分と重くなってしまいましたが、あの日に充電切れで困っていた人を思い出すと我慢できるレベルです。

無線機はVX-3というアマチュア無線機。ラジオも受信可能。手のひらにすっぽりと入る大きさなので、予備バッテリーを含めても嵩張りません。アマチュア無線の免許を取得してからはラジオ単体でなく無線機を持ち運ぶことが増えました。息子にもアマチュア無線の免許を取得させていますが、交信にはまったく興味がないよう。自作のアンテナが使えるのを試したくらいでほとんど手に取らなくなってしまいました。非常時に備えて自分の無線機の使い方くらい覚えておいてほしいと思っています。

AED講習

AED講習も実施しました

体を鍛えておく

災害時には、普段当たり前に存在している交通機関などが停まることが想定されます。その時に最後に頼りになるのが自分の足腰。多少遠いところにいたとしても、歩いて帰るくらいの体力は確保しておきたいものです。泣いて喚いていても誰かが助けてくれるとは限らないわけで、覚悟を決めて移動しなくてはならない場面もあるはず。その時に自分の体力と相談しながら適切に行動できるようにしましょう。

私の場合は毎日1万歩程度を歩いています。夏場なら一度にどれくらい歩けて、涼しい季節ならどれくらいままで歩くことができるのかは把握できているつもり。このあたりの自分の限界を把握しておくことで、長い距離の移動も少しは怖く無くなるはず。

先日は息子と繁華街から自宅までを歩いてみました。最初は快調に飛ばしていた息子も、最後は「ちょっと疲れた」とこぼしていました。その限界を知っておくことが目的の一つでもあったので歩いてみて正解でした。そのうちにもし付き合ってくれるなら、もう少し長い距離を歩いてみるのも面白そうです。

長い距離を歩くには日頃からの鍛錬が必要。ただのウォーキングといっても体幹が整っていないとそれなりに歩けないものです。私はストレッチと体幹の軽いトレーニングを毎日欠かさず行っています。元々の体力に自信がないと思っているからこそ、毎日の習慣が大事だと考えているのです。


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