地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

包括的な課題整理と解決

ある経営者から「(岡田の提供する)包括的な課題整理と解決に最も価値がある」とコメントをもらいました。定期的にお話ししている経営者の一人で、私との対話をいつも楽しみにしてくれています。私が提供している価値を評価してくれているようでとてもうれしいです。

包括的な課題整理と解決とは

私の地方中小企業への関わり方は独特かもしれません。補助金・助成金情報を積極的に提供することはありませんし、社会保険や給与計算の手続きを手伝うこともありません。では何をしているのかというと、売上アップを実現するための知恵とアイデアを提供することに注力しています。

「包括的な課題整理と解決」というと難しいように思えますが、売上アップを実現するために取り組むべき課題へ優先順位を設定し、実現するために必要な具体的な行動を定めるだけのこと。結果を出している会社であればどこも当たり前のようにしていることかもしれません。

ただ、この当たり前を当たり前にできていない地方中小企業が非常に多いのが実態で、私はそうした企業が成果をつかみ取るための踏み台となってお手伝いをしています。

このコメントをくれた経営者とは定期的に対話を重ねています。横にいる人にはなにげない世間話をしているようにしか見えないかもしれませんが、本人同士は真剣勝負をしている感覚。私は経営者の言葉から現状の課題を理解し、即座に優先順位をつけて解決策を提示しています。こうして文章にするとなにげないことのように思われますが、経営者の表面上の言葉に引きずられずに真の課題を見抜くというのが腕の見せ所です。

単なる課題整理であれば誰でもできること。「包括的な」課題整理が必要なのです。

私がお役に立てない事業者

私がお役に立てない事業者も存在します。いつまでたっても行動しようとしない事業者は支援のしようがありません。現状に漠然とした不安と不満は抱いているものの、変化しようと一歩を踏み出さない事業者には何を提供しても無駄。私が知恵とアイデアを提供したところで評論家のようにコメントするだけでは具体的な成果に結びつくことはありません。

またそもそもの商品・サービスの質が著しく低いものである場合もどうにもなりません。以前に、何年も保管していてボロボロに劣化している反物を売りたいとある事業者から相談を受けた時には、残念ながらお引き取りいただくことしかできませんでした。消費者を裏切ることはできません。

商売に勝利の方程式や魔法の杖は存在しません。当たり前のことを当たり前に実行した事業者だけが利益を得られるのは不変のルールです。凡事徹底、商売に奇策なし、です。

読書感想文の書いてある原稿用紙

コメントをいただけるのはうれしいです

事業者からコメントをいただけるということ

こうして事業者からコメントをいただけるというのはとてもありがたいことです。自分で自分の宣伝をするのは安っぽいことですし、逆にうさん臭さを掻き立てるだけ。客観的なお褒めの言葉は、私のような無形の商品を取り扱っている者にとってなによりうれしいご褒美です。

もちろんお褒めの言葉ばかりではありません。以前には「創業の夢をへし折られました」「人によって対応を変える」とクレームをもらったこともあります。

前者はすでに一般的に流通している商品をアイデア商品として製作しようとしていたので止めた時のもの。せっかく思いついたアイデアがすでに商品化されていると知って気分を害されたようです。言葉は慎重に選んだつもりでしたが配慮が至らなかったようです。

また後者は地に足のついていない事業計画を持参された方へ「どうぞこの計画を実行すれば良いと思います」と申し上げた後にいただいた言葉。真正面からぶつかってこずに、私を試すような事業計画を持ってくる事業者を相手にするつもりはありません。

クレームが入るというのは決して悪いことではなくて、自分の軸をぶらさずに行動できている証拠でもあると考えています。すべての事業者に喜ばれるのは簡単で、歯が浮くような言葉を連発して承認欲求をくすぐってあげればよいだけ。しかしそれでは私の考える真の支援にはなりません。支援制度だけを紹介するのでもなく、手続き業務を手伝うのでもなく、包括的な課題整理と解決手段を提示することが誰もができることではない中小企業支援だと考えています。


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