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コラム

著作権について考える

ある専門家のブログを眺めていたらテレビの画面、具体的にいうと自動車レースの様子を切り抜いて画像として利用していました。明らかに著作権を侵害していて、企業経営を支援することを生業としている方なのに、大いに問題があるなぁと考え込んでしまいました。

あるセミナーを受講した時のこと

あるセミナーを受講した時のこと。SNSの活用について実例を交えて教えてくれることになっていました。

Zoomにログインしてびっくりしたのが、いきなりJazzが流れていたこと。音楽が素敵だ!というのではなく、例の組織にきちんと許諾を得ているのだろうかと心配になってしまいました。フリー音源というわけではなさそうで、ご丁寧にCD のジャケット画像も紹介してくれました。さらにセミナーの途中ではご自身で撮影したとは思われない画像やテレビから切り抜いた画像がふんだんに使われている始末。いずれもクレジット表記、つまり各コンテンツの著作者、提供者を示すものはありませんでした。

他者の著作権を侵害する行為は完全にNG。「今まで問題なかった」「これくらいの規模で問題にするな」「バレなければOK」「みんなやっている」などというのは最早、通じない時代です。コンテンツを提供することを生業にしているのであればなおさら、著作権については適切な取り扱いをしてほしいものだと思いました。

新聞記事の取り扱い

中小企業支援に携わっているとプレスリリースを発信して取り組みが新聞などで取り上げられることがあります。取材してもらったとはいえ、記事は新聞社の商品。勝手に利用することは許されません。かつてはコピーして配布するなど緩やかな取り扱いをしても目くじらを立てて叱られることなどほとんど無かったそうですが、現在では無理。安易なコピーや転載はすぐに問題になり得ると自覚しておきたいものです。

ただいくつか例外はあると思っていて、まず自分自身が取り上げられた記事は好きに利用して問題ないでしょう。新聞社のコンテンツ作成に協力した訳なので、著作権どうこう言われる筋合いはないはず。さらにいえば取材時に著作権はどうとか事前に説明を受けたことなどありませんし。そのため、家業を投資ファンドに事業譲渡した際に日本経済新聞・京都新聞に掲載された記事、日経トップリーダーに取り上げられた記事、私の名前が出ている記事などは講演で自由に使わせもらっています。

私と事業者の取り組みが新聞記事になった場合、この時は注意が必要で、事業者は記事を好きに使えば良いのですが、私は記事をコピーしたりすることは避けています。利用するとしても見出しだけ。厳密にいえば見出しも新聞社の著作物ですが、そこまでは厳密に著作権管理をしているわけではないので大丈夫だと判断しています。

ある新聞記者さんに取材してもらい、無事に記事が掲載された時のこと。それほどお付き合いが深くない記者さんだったので、記事をブログなどで取り上げても良いかお伺いを立てました。ところが返信は「本社の担当部署から許諾を得てくれ」というもの。教科書通りの返答をされてしまったので、この記事を利用することはあきらめました。懇意の記者さんであれば尋ねることも無かったのですが、念のためと思って連絡をした結果、やぶ蛇になってしまいました。

ある新聞社の支局長は記事リンクを紹介するのもNGだと連絡をしてきました。無料記事のリンクに著作権も何も無いと思ったのですが、やり取りするのも面倒くさくなったので申し入れ通りに削除することに。その後、その支局長にはプレスリリースを出すことは取り止めました。なんとなく気が進まなくなってしまったのです。

読後の新聞紙

著作権について適切に配慮しましょう

このブログの画像

他のブログを眺めていると「ブログの画像はすべて自分で撮影している、そのために日々カメラを持ち歩いている」という人もいますが、そこまでして自前の画像を用意しようというこだわりは私にはありません。「お、銀行があったぞ、お金のネタで記事を書く時に使おう」という感じでしょうか。ブログのために撮影するというのもなんだかなと思います。

そこで、このブログのほとんどの画像は「写真AC」のものを使わせてもらっています。無料でダウンロード可能、クレジット表記不要、加工自由、利用規約の範囲内で商用利用可能です。本来であれば自分で撮影した画像を利用できれば一番良いのですが、残念ながら写真のストックなど持ち合わせていません。といって日々のブログのテーマに沿った画像は必ず付けたいので、写真ACを利用しているのです。


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