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コラム

セミナー資料を作る際に気を付けていること

今日は11月に使用するセミナー資料を作っていました。あらすじはできているので、過去の講演資料を流用しながらスライドの落とし込んでいきます。といっても今回は半分くらいは新たに作ったスライドになりそう。今のところ98枚で、最後は120枚くらいの量になりそうです。

著作権に配慮する

当たり前の話ですが、他人の著作権を侵害してはいけません。新聞記事や動画などを許可なく使用するのは完全にNG。今どきは皆さん敏感になっているので、「バレないだろう」「少しくらい問題ないだろう」という判断はお勧めしません。

先日、私が講演した時のことです。セミナー前に挨拶してくれた人が「私の授業の題材に使わせていただきます」と言うのです。報道されているような事実はどのように解釈して利用されても構わないのですが、私の講演内容を何かに転用されるのはおもしろくありません。さらっと挨拶に来て著作権上のOKを取られたことになっているのであれば気持ち悪いことです。ちょっと関わりたくない人だなと感じてしまった出来事でした。

新聞記事などでもそのままセミナーで紹介してしまうこともあります。それが許されるのは私自身が執筆した原稿の場合のみ。著作権を放棄しますとかサインした記憶はないので許されることです。記事化された原稿を紹介するのは反応が良いのでよく使っている手です。

公的な機関のセミナーでも新聞記事のコピーが配布されることは少し前までは当たり前にあったように思います。最近は意識が高まってきたせいか見かけることはありません。もし今なら、SNSで炎上しかけない事案だと思います。年を経ると守るべきルールも移り変わっていくもの。人前で話すのであれば著作権に配慮するのは当たり前の時代です。

時間調整用のコンテンツを用意する

セミナーを任せていただけるのであれば講演時間をぴったりに収めるのは当然のことです。ダラダラと終了予定時刻を過ぎて続くセミナーを受けることほどイライラすることはありません。逆に時間がショートしてしまうのも問題です。預かった時間ぴったりに終わらせるのが腕の見せ所。

私は講演時間を持て余してしまわないように、時間調整用のコンテンツを用意するようにしています。仮に20分、30分早く終わりそうになってしまった場合にアドリブで繫ぐのは私にとっては難しい技術。そこであらかじめ時間調整用のコンテンツをスライドに入れておくのです。

便利に使っているのが中小企業支援事例。さらに自分が新聞に寄稿したもの。著作権の問題もないので新聞をそのままスライドに貼り付けておくだけ。「現在はこのような活動をしています」という流れで話せば時間調整をしていると悟られることもないはず。お話しできる事例は多少持っているので、時間を消化するのに困ることは(おそらく)ありません。

プロジェクター

そういえば自分のプロジェクターを何年も使っていません

投影用と配布用の資料を分ける

ある講演の資料に「転用・転載不可」と書いておいたのに流出してしまったことがあります。社会的に地位のある人々向けの講演だったので油断していましたが、どうやらそれほど著作権などに詳しくない人々だったよう。この出来事をきっかけに投影用と配布用資料の中身を変えるようになりました。

投影用の資料はもちろんフルに内容を盛り込んだものです。動画を差し込んでいることもありますし、時間調整用コンテンツも当然含まれます。

一方で配布用資料は万一流出しても構わないように、一部のスライドを抜き取っています。ざっと7割くらいの分量にはなりますが、差し障りないものだけをお渡しするようにしています。講演の始めに「お手元の資料と投影用資料は若干違いますので、画面を見ながら話を聞いてください」と伝えれば問題なしです。

また投影用資料のデータは主催者等には渡さないようにしています。パソコンは持参していますし、緊急用にデータを送っておけと言われても拒否。データが流出してしまうとどのようにでも加工されてしまいます。

ある講演の際に講師がデータをUSBメモリで持参しているのを目にしました。パソコンは主催者用意の物を使用しています。その講師はパソコンの操作があまり得意でないようで、主催者がパソコンを触っていましたが、せっかくセキュリティに配慮していたとしてもデータをパソコンにコピーされてしまうのではないかと、こちらがハラハラしてしまいました。


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