毎日もっとも長い時間手にする道具はスマホです。私はiPhone14 Pro Maxを使っていて、これ無しの生活は想像もつきません。一方で依存してしまいがちなのには注意が必要だと思っていて、道具に振り回されないように活用したいものです。

iPhoneで重宝しているアプリ

私の必須アプリをいくつか紹介してみます。１つ目はスケジュール管理の「さいすけ」。もう15年くらい使っているかと思います。Googleカレンダーと同期できるので、家族と仕事の予定管理はこのアプリで完結しています。

２つ目は名刺管理アプリ「Eight」。名刺をアプリ上で撮影すればデータベース化してくれます。クラウド上のデータをCSV形式でダウンロードすることも可能。家業の代表取締役を務めていた頃から名刺管理アプリは利用していて、ここ数年はEightを使い続けています。最近のアップデートでデジタル名刺機能を拡充しているようです。紙の名刺に代わる立ち位置を取りたいのでしょうか。まだデジタル名刺を交換したことがないので、どなたかそのうちに試させてください。

3つ目は「Kindle」。Amazonの電子書籍リーダーで読書はほぼこのアプリを使っています。最近はAmazonで合本版の小説を購入してしまうことも。1冊ずつ買うより手間が省けるので、昔読んだ小説などまとめ買いしています。次に読もうと決めているのは三体。前に購入したまま放置していたところ、今度、Wowwowでドラマが放映されるとかいう広告を目にして読みたくなりました。

他には定番の「LINE」、新幹線に乗る時に使う「EXアプリ」、JR九州の特急を予約するのに使う「JR九州」、ホテルを予約する「楽天トラベル」、ポッドキャストの編集とアップロードのための「Podcasters」といったところです。これらは重宝しているというより、使わなければいけないから使っているという感じです。

iPhoneでしないと決めていること

スマホでしないと決めているのはゲーム。嫌いじゃないのですが、時間を吸い取られるような感覚が苦手で距離を置くことにしています。よく広告に出てくる、何も考えずにやり続けてしまうようなゲームは絶対にしたくありません。頭を真っ白にしたいのであればウォーキングでもしに行きます。

先日、地下鉄の中をふと見渡すと紙の本を読んでいる人が全然いなくて、スマホの画面を見つめている人ばかりであることに気付きました。さらに、なんとなくそれらの人々の画面を見るともなく見てみると、皆さんゲームばかりをしているようです。まるで脳を乗っ取られているかのような光景にぞっとしました。数年前までは本や新聞、雑誌を読んでいる人が少しはいたような気がするのに。

もう１つ、ショート動画も引き込まれやすい割に情報量が少ないような気がして、要注意だと思っています。個人ごとの嗜好に合わせた動画が次から次へと見られるわけで、すでにスマホに行動を先読みされている薄気味悪さを感じてしまうのです。自己啓発系のコンサルタントなどが「これからはショート動画で発信しよう」と言っていて、商売へ活用できる余地がありそうなのは私も感じるところ。ただそれと、自分が中身の薄いショート動画に依存してしまうのは別の話です。

スマホは一日のうちで最も手にする時間の長い道具

スマホは一日のうちで最も手にする時間の長い道具でしょう。私は２年ごとに買い替えていて、iPhoneの偶数機を使い続けてきました。iPhone 12 からはPro Maxを選ぶことにしていて、これも「どうせ手にする時間が長い道具なら、最上位機種を買っておけば間違いがない」という理由から。ただ、最近は買い替えてもそれほど新鮮な感覚を味わうことはできなくなっていて、新機能も特に私には縁がなさそうなものばかり。

もはや手放せないスマホですが、大企業のマーケティングに振り回されて頭を乗っ取られないようにはしたいもの。中毒性のあるゲームや動画にはまってしまって、知らず知らずのうちに行動特性などのデータを提供してしまっているのでは、SF映画に出てくるようなAIに飼われている人間と変わらなくなってしまいます。

私は万年筆でメモを取ります。ノベルティでもらうようなボールペンも同じ機能を持っていますが、インクで文字を連ねる感覚は万年筆だから得られるもの。だからこそ積極的に万年筆を選んで持ち歩いています。スマホも万年筆も同じ道具。道具を選ぶのは人間で、道具をどう使うかを決めるのも人間のはず。知らず知らずのうちにスマホに人生を乗っ取られるなんて事のないように、道具を用いていきたいものです。

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