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コラム

経営者の移動について考える

経営者に移動は付き物。気分転換になるので移動が好きな人もいるでしょうし、マイルを貯めるためだけに出張し続けている経営者も見かけたことがあります。移動についての考えは人それぞれ。経営者の移動について考えてみます。

移動はリスク

誤解を恐れずに言えば、移動はリスクです。会社とも家族とも離れて無防備な状態になるので、何かが起こった際に事業の持続可能性に影響してしまう可能性があります。

家業の代表取締役を務めていた5年間は各地の店舗や拠点を視察するために全国を飛び回る日々でした。最も利用した交通手段は新幹線、そして九州や北海道へは飛行機を利用していました。ちょうど東日本大震災の日も東京に出張中で、移動中に災害に見舞われるという経験をしました。

従業員のいない自営業を営んでいる今も移動に留意しているのは同じ。もし私に何かがあったら家計を維持することは困難になります。もちろん顧客にサービスを提供できなくなってしまうのは言うまでもありません。

出張時にはラジオとモバイルバッテリーを持ち歩いていて、行先と宿泊エリアを妻に伝えています。もしまたどこかで災害に見舞われたとしても、何とか帰るからと言っています。

自動車の運転はできるだけ避けたい

特にリスクが高いと考えているのが自動車の運転です。事故に巻き込まれることも、事故を起こしてしまうことも、その他の交通手段と比べると格段に高いでしょう。運転しなくて済むならしない方が良いと思っていて、マイカーを手放した今ではタクシーも躊躇せずに使うように心がけています。

どうしても運転しなくてはいけない場合でも、自動車での移動はできるだけ距離が短くなるように工夫しています。例えば、午前と午後に近くの地域で予定を入れることができれば、合計の運転距離を少なくすることが可能になります。ちなみに普段使っているのはTimesのカーシェアリング。自宅から徒歩圏内にいくつもステーションがあるので便利に使わせてもらっています。毎回、配車される車種はその時の状況次第で、どの車種になるかが毎回楽しみな。大型2種免許は持っているものの、取り回しやすい小さい車が私の好みです。事故時の衝突安全性はともかく、高速でも80km+α程度しかスピードを出さない私には小さい車の方が圧倒的に運転しやすいのです。

Timesのカーシェアリングは利用率が高いそう。ちょうど昨日の日経電子版に以下のような記事がありました。スマホ上で利用開始手続きと返却手続きができるのは便利。財布に入れておくカードを減らすことができます。

カーシェア利用率「タイムズカー」最多
日本経済新聞 電子版 2023/9/26
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74716060V20C23A9X12000/

一昨日は顧問先の会議に出席、そして昨日はポッドキャストの収録日。2日連続でカーシェアリングを利用して移動しました。ただ、後から考えたら、レンタカーにして宿泊してしまえば運転する距離を短くすることができたはず。工夫が足りなかったと反省しています。両日共に車種はホンダのN-BOX。以前にダイハツのタントを乗り回してシーカヤックで遊んでいた時期があるので、軽ワゴンの運転は懐かしい感じがしました。

京都御所のあたり

京都御所の周りを歩いたり走ったりしていました

少しの距離なら歩けば運動にできる

今年の夏も暑かったですが、真夏を除いてできるだけ歩くようにしています。iPhoneのアプリ上で1万歩を目安にしていて、私にはこれくらいの運動量がちょうど良さそう。体重の維持に役立っている実感があります。そろそろひどい暑さも収まりつつあるので、自転車の利用は控えて歩く機会を増やそうかと思っています。

一時期はジムのプールで泳いだりもしていましたが、そのために時間を確保するのが窮屈になってしまいました。それ以来、できるだけ歩いて運動するようにしています。外を歩いて日光を浴びていると思考も捗りますし、気分転換にもなります。家業の代表取締役を務めていた時には京都御所の周りをよく歩いていたものです。

防災上も、どれくらいの距離までであれば余裕を持って歩けるかを知っておくのは有効。息子とは今度、最寄りの繁華街から自宅までの7kmくらいを歩いてみようと話しています。山手線一周の外側を歩いた時は45kmくらいを歩きとおしたものの、翌日に発熱して仕事を休んでしまったことがあります。私にとっては1日の限界が40kmくらいだったということでしょう。年末に帰った時にでも、もう一度歩いてみるのも楽しそうです。


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

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