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コラム

45歳で始めた習い事 1年経って考えていること

昨年10月から茶道を習い始めています。先週のお稽古で「もう一年経ちましたね」と言われて冷や汗をかいたのはここだけの話。まだまだ頭が真っ白になってしまうことがあります。45歳で習い事を始めて、どんなことを考えているか書いてみます。

早く始めておけばよかった

茶道自体は家業の代表取締役に就いた頃から興味がありました。「京都の茶わんやの社長になったのだから、最低限の素養は身に着けておきたいな」と考えていたのです。ただ、当時は土日祝日が完全休日のことが少なく、定期的に時間を作ることは困難でした。またなんとなく一歩を踏み出す勇気を持てなかったのも事実。教室を見学するなど具体的に検討することはなく、仕事に忙殺される日々となりました。

覚悟を決めて教室を選び始めたきっかけは二つ。昨年4月から完全に自営業に移行して時間の使い方を自由に決められるようになったことと、息子が中学生になり部活を始めたことです。自営業になるとこれまで以上に時間にゆとりが生まれました。時間を切り売りするような働き方をせずによくなったので、何かを始めようという心の余裕が生まれたのです。また息子が部活を始めたので、週末にどこかに連れて出たりすることも減りました。そろそろ親と出かけるのも嫌がる年ごろですし。

そんな環境の変化があって、通い始めたのは近くのカルチャーセンター内の教室です。情報量が少なかったので心配でしたが、私にとっては通いやすい雰囲気。先生はもちろん、先輩のお姉さま方にも恵まれ、なんとか一年続けられることができました。

振り返って思うのは、早く習い始めておけばよかったということ。私のような中小企業支援家と茶道というのは相性が良さそう。経営者と対話をするためにも、人と向き合う姿勢を学ぶ良い機会となっています。ただ、今の教室でなければ続けられていたかどうかはわかりません。このタイミングで出会えたご縁に感謝しています。

スーツを作るか着物を作るか悩んでいる

そろそろ着物を用意したらどうかと言われることがあります。さて、どうしようかなと悩んでいます。スーツを着る機会がすっかり減ってしまったので、どうせ衣装を買うのであれば着物を作った方がよさそう。

先月の講演は半袖シャツに夏用のスラックスというオフィスカジュアルに近い恰好でさせてもらいました。以前は夏でもネクタイを締めていたのですが、こう暑さが続くとスーツを着ていると変な目で見られてしまいそうです。11月にも人前で話す機会がありますが、その時はさすがにスーツを着ていくことでしょう。以前は夏冬それぞれ5着ずつ持っていたスーツも、今は3着くらいしか残っていません。3年前に作ったもので出かけようと考えています。

着物に関する知識はまったくゼロ。何をどこでどう買えば良いのかわかりません。もし着物を作ろうと決めたのであれば、どこかのお店に飛び込んですべてをお任せすることになりそう。

「仕事をするならスーツ」という価値観はもはや過去のもの。失礼の無い範囲で何を着ても良いという価値観が共有されつつあるように思います。茶道のためだけに着物を買うとなると少し考えてしまいますが、仕事着も着物にしてしまうというなら面白いかも。そういえばポッドキャストのカバーアートは、なんとなく着物を着ているイラストにしてもらいました。

もう少し情報収集して、着物を買うかどうか決めようと思います。

茶道のお手前をする男性

着物を手に入れるか悩んでいます

独立開業後に趣味を持つメリット

独立開業のメリットの一つはどの仕事をするかしないか、自分で自由に決められること。突き詰めればお付き合いする人も自分で選べます。これが雇われる立場であれば、自分で意思決定できる余地は狭まります。業務命令には個人の意見を横に置いて従わなくてはいけませんし、上司や部下も取引先担当者も選ぶことはできません。

さらに言うと、自分で事業を営んでいれば、仕事と趣味の境目を自由に設定することが可能になります。仕事が遊び、遊びが仕事といったように振る舞い、競合との違いを生み出すのも独立開業しているからこそできることです。

まだ始めたばかりの茶道なので、胸を張って趣味ですと言えるようなレベルではありません。ただ、こつこつとお稽古を続けて、仕事に生かし、趣味にもできたらよいなと考えています。


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

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