地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

週1回メルマガを発行して考えていること

特定のグループ向けに、概ね週一回を目標としてメルマガを発行しています。昨年から始めていて、先ほど配信したもので76号目。メルマガの効用について考えてみます。

一番読まれているのはコラム

先日、ある読者の方とお話しした際に、「メルマガのコラムを毎号読んでいます」とコメントをもらいました。中小企業の参考になる情報の他に、このブログの記事から流用したコラムを掲載していて、どうやら楽しみに読んでいただけているよう。久しぶりにすれ違った際にわざわざ声を掛けてくれたのがうれしく、確かな読者がいてくれていると思うと次回以降も手間を掛けて発行する気になれるものです。

コラムが無くても成り立つメルマガなのですが、わざわざブログから流用してまで載せている理由は、読者に私のことを知ってもらいたいから。つまり関係性構築の道具として、自分の書いた文章を利用しています。文章はその人物を表す一つの手段と考えています。私が何を考えていて、どんな道を歩んでいて、何をしようとしているのか。手っ取り早く、私と読者の間合いを詰める手段としてコラムが役立つと思うのです。

コラムの内容はさまざま。毎号、必ずしもブログの記事を転用しているのではなく、業務連絡だけで済ませることもありますし、直近のトピックを短い文章で報告するだけのこともあります。しかし、できるだけブログの記事を流用して、ある程度の文字数で何かを伝えるように努めています。「量の無い質は無い」という言葉があります。読者と間合いを詰めようとするのであれば、それなりの文字数は必要だと信じています。

こんなメルマガは困る

さまざまな会社や機関からメルマガが届きますが、そのほとんどは一方的な「売り込み」のみ。自分たちが買ってもらいたい商品・サービスの情報や、集客したいセミナーの概要が書かれているだけで、そもそも自分たちが何者で何を考えているのかなどの情報はありません。例えるなら社説のない新聞のようなもので、薄気味悪くさえあります。

さらに悪手だなと感じるのが、頼んでもいないのに一方的に送り付けられてくるメルマガ。名刺交換した情報を基に、勝手に登録しているのでしょう。以前だったら許される方法だったのかもしれませんが、最近の感覚からすると完全にNG。こちらからしたら「メルマガを送ってもらうために名刺を渡したわけではないのですよ」「メルマガを送りつけようとするのであれば事前に許可を取るべきではないですか」と考えるわけです。メールボックスに心当たりのないメルマガが届き、その削除をするのも手間といえば手間。相手に負担を掛けてまで「売り込み」をされることに疲れてしまいます。

先日、迷惑メールフォルダに届くメルマガを一斉に解約しました。ついついそのまま登録し続けていたものを、面倒ですがひとつひとつ解約していったのです。パスワードを忘れていたり、そもそも解約のプロセスが難解であったりと苦労しましたが、ほぼすべてを解約できた時の解放感といったら事前の想像以上でした。

せっかく情報発信をしようとしているのに、相手に負担を掛けてしまったり、それどころか関係性を損なうような結果を招いたりするのであれば発行しない方がマシです。受け手の立場を想像しなくてはいけないというのは、メルマガに限らず、コミュニケーション全般について言えること。たかがメルマガの送付と考えずに、手書きの手紙を送るように魂を込めて送信したいものです。

マンションのポスト

メルマガ読者から感想をもらえてうれしかったです

メルマガは時代遅れの媒体ではない

ブログを書いている、メルマガを発行しているというと、「今時そんなもの読まれるのですか?」「SNSを使えば良いじゃないですか」といった反応が返ってくることがあります。

私がブログとメルマガ(とポッドキャスト)を情報発信の媒体として選んでいるのは、単純に効果を感じられる媒体だから。文章を書く手間が掛かりますし、読者と関係性を構築できるまでには一定の時間がかかりますが、発信し続けたコンテンツは資産として残り、役割を果たし続けてくれます。

何より文章を書くというのは自分自身の鍛錬にもなります。本や新聞を読むだけではインプットだけで終わってしまいますが、文章を書くところまで展開すれば仕事に必要な書く能力を身に着けることができます。

情報発信の媒体を選ぶのであれば、流行り廃りに惑わされずに、本質的なところを見極めて選びたいものです。


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

amazon musicのバナー

Listen on Apple Podcasts

関連記事

TOP