「ブログを書く」と「ポッドキャストで話す」の違いと共通点
以前はFacebookで情報発信をしていましたが、どうやら身の回りのアクティブユーザーが減り続けている様子。現在はブログとポッドキャストを運用しています。それぞれの違いと共通点について書いてみます。
ブログとポッドキャストの違い
どこでも書けるブログ、制約のあるポッドキャスト
まずブログはどこででも書くことができます。基本的には朝と夕方に自宅のMacBook Proを使って書いていますが、出張時などはiPad ProやiPhoneを使うことも。場所や時間に囚われずに、自由に書き進めることができます。もちろんアップロードも簡単。Wordpressにログインできればどこからでも更新できます。
一方でポッドキャストの配信には制約があります。アシスタントと私が会話する形式なので、日時を決めて収録する必要があるのです。リモートで収録することも可能ですが、立ち上げてまだ日が浅いので、しばらくはリアルの場で収録していこうと決めています。
だいたい前月に翌月の収録日を決めて、90分くらいかけて4回から5回分を収録。その後、MacBook ProのGarageBandを使って、配信データを作成します。最後にiPhoneの配信アプリで音楽を付けるなどしてアップロード。凝った編集は行わないことにしていますが、それでも若干、作業の手間が掛かります。
このようにポッドキャストの配信作業は業者に頼らず、(アシスタント以外の)すべてを内製しています。情報発信の自由さという点ではブログと変わりません。
後から編集ができるかどうか
もう一つの違いは後から編集が可能かどうか。ブログは後から書き直すことが可能。文章をいじることはほとんどありませんが、とりあえず本文だけをアップロードしておき、翌日以降に画像を付けたりすることもしています。
ポッドキャストの一度配信したエピソードは、後から編集はできません。ファーストテイクをそのまま配信データにし、音楽を付けるだけの無加工でアップロードしています。
ブログとポッドキャストの共通点
どちらにも共通することは3つあります。
ネタを考える必要がある
まず一つ目が発信するコンテンツを用意しなくてはいけないということ。つまり、ネタを考えてから取り掛かる必要があります。何を発信できるのかというのをつきつめると、何を経験してきて、何をインプットしているのかというのが問われます。
私の情報発信のベースはブログ。毎日更新しているブログの中から、ポッドキャストで配信するコンテンツを選び出しています。つまり、純粋にネタを考えるのはブログを書くときのみ。ポッドキャストの収録前はブログの記事を眺めて話す内容を決めているだけです。複数の媒体で情報発信しようとするのであれば、それぞれの媒体の優先順位や役割を明確にしてやると、継続しやすくなるでしょう。
即効性が無い
また、二つ目の共通点はどちらも営業的には即効性が無いこと。一回か二回発信したからといって、それだけで問い合わせが殺到するような性質の媒体ではありません。こつこつと発信を継続し、コンテンツが資産として蓄積されていくと、そのうちに感性の合う見込客に知ってもらうことができるという性質を持っています。
鍛錬になる
三つ目の共通点はどちらも継続することで「鍛錬」になるということ。ブログを書き続ければ文章力や情報収集力が向上します。ポッドキャストを継続すれば、話す能力を鍛えることができます。
リスキリングという言葉をよく耳にするようになりましたが、単にスキルを身に着けるだけであれば誰でもできること。仕事の生産性向上に役立てて初めてリスキリングの目的は達成されます。
「自分メディア」を持つことが重要
私が運用しているブログとポッドキャストのもう一つの共通点は「自分メディア」であること。自分だけで運用している媒体なので、誰の影響も受けずに好きなようにコンテンツを作ることができます。
これが例えば他社が運用する媒体への執筆であれば、決められたテーマで書かなければいけませんし、いつまでもWeb上に掲載されるとも限りません。もちろん校正も入ることでしょう。
士業が独自の立ち位置を作ろうとするときに「自分メディア」を持つというのは重要。無形の商品・サービスを取り扱っているだけに、何よりも知ってもらわなければいけないのは士業本人の個性であり、生き方、考え方です。プラットフォームを外部に依存してしまうと、個性を十分に発信できなくなる恐れがあります。さらには、他社の都合でサービスが終了したり、障害に見舞われたりすることも起こり得ます。
士業が知ってもらうためのきっかけを作ろうとするのであれば、「自分メディア」を充実させることが見込客との関係性構築への近道です。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
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