イメージトレーニングをする時、しない時
イメージトレーニングとは、
体を実際に動かさずに、頭の中で動作を考えて練習すること。
スポーツの場面に限らず、私のような自営業にも効果的な練習法です。
最近、続けてイメージトレーニングをする機会がありました。
どんな場面で利用しているかを書いてみます。
茶道教室がしばらく休みだった
3週ほど茶道教室が休みでした。
先週は途中で帰らせてもらったので、
実質的には1ヶ月ほど空いていた感覚です。
そのため昨日のお稽古前に行ったのがイメージトレーニング。
何も準備せずに行くと頭が真っ白になりそうだったので、
頭の中で練習をしてからお稽古に出かけました。
自宅には体を動かして練習できるような場所はないので、
頭の中で道具を手に取りながら、
ぶつぶつと呟きつつイメージトレーニングをしていました。
途中、忘れているところもあったものの
一通りのシミュレーションをすることができました。
この「一通り事前に体験した」というのがポイントで、
それだけで心の余裕が生まれるように感じています。
昨日は最初に薄茶のお点前。
いつものようにご指導いただきながら何とか終えました。
たぶんイメージトレーニングをしていなかったら
最初から手が止まってしまっていたことでしょう。
一年近く通っていてまだまだその程度ということ。
お稽古の積み重ねが何よりも重要だと再認識しました。
後半は濃茶の練習。
年末のお茶事で濃茶のお点前をすることになっているので
先生からのご指導も細かくなってきたような。
濃茶を練る感覚がまだまだ身についていないので、
練習を重ねていかねばと痛感しました。
講演前もイメージトレーニング
一昨日の講演前も
新幹線の中でイメージトレーニングをしていました。
私の講演はメモや台本を読まずにお話しすることにしていて、
その日の参加者の顔を眺めながらメリハリをつけて話すようにしています。
となると大事なのが事前の練習で、
細かいところは現場で決めていくにせよ、
スライドごとのあらすじは滑らかに話せるようにしておかねばなりません。
何度も話している内容であっても
この直前のイメージトレーニングをするかしないかで
本番の言葉の出方が大いに変わってきます。
そのため講演前のイメージトレーニングといっても、
私の場合はスライドを眺めながら、
ブツブツと頭の中で話してみる程度のこと。
新幹線に乗って最初の30分くらいで一通りの練習を終えました。
一昨日の講演には、
私の話を何回も聴いてもらっている担当者さんもいました。
その方からは
「今回は今までにないくらい具体的なところも話してもらえてよかった」
とのコメントをいただきました。
特に話しぶりを変えているつもりはないのですが、
来年もぜひと言ってもらえたので、どうやらうまくお話しできたようです。
次に人前で話すのは11月の予定。
初めてのテーマでお話しするので、
事前のイメージトレーニングがますます重要になります。
今はまだスライドなどは白紙の状態。
話す材料を集めている段階で、あらすじを何となく組み立てつつあるといった程度。
いきなりスライドに手を付ける人もいるのかもしれませんが、
私はあらすじを固めてから直前にスライドを一気に作ることにしています。
イメージトレーニングをしないこともある
逆に一切、事前の準備をせずにその場の流れを大事にすることもあります。
経営者との対話の時がそう。
質問事項を用意しておいたり、
背景を調べすぎたりしないにようにしています。
人との対話は言葉ひとつでさまざまな方向に変化するもの。
事前に準備してしまうとその変化を楽しむことができなくなり、
ひらめきやアイデアの芽を生み出せなくなります。
手ぶらで経営者と対峙するのは勇気が必要なことです。
初めて話す人であればなおさら。
心を開いてもらうための鍵が何なのか、話しながら探らなくてはなりません。
対話のトレーニングになったのが前職の事業相談窓口での仕事でした。
2,500件以上の事業相談を経験することができたので、
千本ノックどころか、二千本ノックを超える対話を積み重ねました。
もちろん、利用者に満足してもらえなかったこともあったことでしょう。
ただ、多くの事業者と共に支援事例を生み出すことができたので
少しは事業者の売上アップと地域活性化に貢献できたのではないかと自負しています。
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