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コラム

士業マーケティング 自分の歩んできた道がコンテンツになる

昨日は企業の幹部候補に、
家業を投資ファンドに事業譲渡した経緯をお話ししてきました。
自分の歩んできた道が独自のコンテンツになり、
新たな仕事のご縁に繋がっています。

家業を事業譲渡した経験を話す

家業を投資ファンドに事業譲渡したのが2015年3月。
その後すぐに現在の中小企業支援家に転身したわけではなく、
さてこれからどうしようかとしばらく呆然と過ごしていました。

数ヶ月後に連絡があったのが、
日経ビジネス誌からのインタビューの依頼。
「敗軍の将、兵を語る」という連載で取り上げたいというのです。
投資ファンドにお伺いを立てたところ、好きに対応してくれて構わないとのこと。
旧会社の経営者が何をしようが特に興味がなさそうでした。

「敗軍の将、兵を語る」という連載は失敗体験を当事者が語るという体裁。
経営者のキラキラしたように見える成功体験ではなく、
零細な企業も含めた苦い体験をリアルに感じ取ることができる内容でした。
同じ地方中小企業の経営者として「踏んではいけない地雷」の在処を知るためにも
私自身も楽しみに読ませてもらっていた記事でしたので、
散々勉強させてもらっておきながら自分だけが取材依頼を断るわけにもいかず、
ホテルのロビーで記者さんからインタビューを受けることとしました。

今から振り返れば、積極的に受けたわけではないこのインタビューが
その後の歩みを変えるきっかけの一つになっています。
自分が当たり前に歩んできた道が、独自のコンテンツになると気付いたのです。

その後、他の媒体にも取り上げられたり、講演の機会をもらえるようになりました。
江戸時代から続く家業を投資ファンドに渡した体験というのは決して愉快なものではありませんが、
誰かのお役に立つのであればと機会があればお話しすることを続けています。

昨日も大阪で企業の幹部候補に80分間、お話ししてきました。
ここ数年毎年呼んでもらっている勉強会で、
担当者からはぜひ来年もとさっそく声を掛けてもらっています。

私からしたら自分の歩んできた道を話しているだけですが、
その体験が独自のコンテンツと見なされて誰かのお役に立っているよう。
現在の私を知ってもらう何よりのきっかけにもなるので、
今後も要望があればお応えしていきたいと考えています。

昨日の感想

昨日の感想をさっそく取りまとめて送ってもらいました。
こうしたフィードバックをその日のうちにもらえるのはうれしいものです。

厳しい状況で会社を継がれた後の覚悟やご苦労を直接お聞き出来て大変刺激になりました。また同時に、経営にかかわることへの覚悟を改めて考えさせられました。

生の声を聞けてとても参考になりました。岡田さんの誠実な人柄から「和食器文化」「仕入れ先の従業員や家族」を守らないといけない使命・覚悟が伝わりました。また、このような経験をみなさんにお話しして頂ける場に立たれている事に感銘を受けました。

赤裸々にお話頂き、ありがとうございました。初めての体験でした。常に流れる時代への対応力を身につけないとと思いました。

事業譲渡の実際の貴重な体験談を伺い、経営者として判断するポイントがブレていないことが大切だと感じました。

経営者としての視座を通じて、感じたこと、考えたことのお話を伺え、とても参考になりました。私も失敗を恐れず前向きに進もうという気持ちになりました。

中々聞けない「会社をたたむ」といった内容を聞けて良かったです。

経営者の厳しい決断の場面に触れて、覚悟の難しさを感じた。

リーダーが置かれた状況でどういう気持ちであるかが参考になった。

アフリカの道

自分が歩んできた道をコンテンツにできないか検討しましょう

今後考えているコンテンツの発信

ブログとポッドキャストでの情報発信を続けていて、たまに講演もさせてもらっています。
メルマガを立ち上げる準備も進めていますが、
他のコンテンツも充実させていきたいなと検討中。
独自のコンテンツを用意できれば、
それだけ競合との差別化が実現でき、独自の立ち位置を強化することになります。

無形のサービスを取り扱う士業が集客をしようとするのであれば、

「手続き業務を○万円でやります」

「給与計算を○万円で請け負います」

などといっても価格や距離の近さだけで比較されてしまいます。
競合に埋もれないように独自の立ち位置を築こうとするのであれば、
「個性」を発信して選ばれるようにするのが成功への近道。
つまり自分を知ってもらうための発信が求められていて、
誰にでも発信できるような内容は真のコンテンツにはなり得ません。

自分独自のコンテンツを発信することでそれ自体が利益をもたらし、
さらに新しい仕事のご縁をもたらしてくれることでしょう。
特に自分のこれまで歩んできた経歴というのは
本人にとっては当たり前の人生であったとしても、
見込客からしたら非常に興味深いものであることが多々あります。

士業の独自のコンテンツ作りの第一歩は、
自分の歩んできた道を振り返ることから始まります。


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